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目にみえない世界のはなし

やばい霊能者たち

隠すまでもなく私は占いのたぐいが好きだ。といっても、誰に依頼するかにはかなり慎重で、胡散臭い自称「視える人」に払う金は一円たりともない。

占い師というよりも、私がよくお願いするのがいわゆる「視える人」、霊視ができる人。その霊能者が信用に足る人かどうかの判断方法は、その人のブログや、ウェブサイトでその人たちが発信している内容、考え方に共感できるかどうか。少しでも胡散臭さを感じたらそれは当たっている。自分のセンサーを信用している。

最近はだいぶ淘汰されてきたように思うけれど、2000年代後半頃のスピリチュアルブームの時には、言霊信仰や引き寄せ崇拝、思考停止で「感謝」とか、「唱える」だけで人生が劇的に変わる、みたいな、いかにも怪しいのが、雨後の筍のように湧いていたのを覚えている。「私と関わると運が爆上がりする」みたいなことを自分で言う人もやばい。

ブログを読んだりして信用できそうな人にしかお願いしないスタンスで来たけれど、失敗もいくつかあった。ある「視える人」は、4回目ぐらいに霊視をお願いしたときに、帰り際(対面セッションでした)ねずみ講に誘われて、やばいやつだったんだとわかって、その後一切連絡を絶った(LINEで繋がっていたのだけれどブロックしました)。

また、数年お世話になっていたある霊能者の人は、一度どん底の時に藁にもすがる思いで相談をしたところ、身も蓋もないことを言われて気持ちがさらにどん底になってしまってから、それ以降一切その人にお願いするのをやめた。「あなた来年運気最悪ですよ」とか、畳みかけるように私のダメなところばかりを指摘されただけでアドバイスもろくになく、さらに絶望感が増しただけだった。

人生に立ち止まってしまっている人、歩き続ける勇気をなくしてしまっている人に前を向いて歩けるアドバイスをくれない霊能者は、たとえ言ってることが当たっていようが正しかろうが、信用できない。全肯定して欲しいのとは違う。

信頼しているミディアム

10年ぐらい前から、誕生日とか、人生の節目っぽいときとか、決断が必要な時に背中を押してもらっている、10年越しで信頼しているミディアムの人がいる。その人は、ブログを読んでいると私よりもずっと現実的な人なんじゃないかとすら思う。社会人として働いていた15年ほど前まで自身に霊能力がある自覚がなく生きていたけれど、縁あって恩師についてスピリチュアルを学び、今はミディアムのカウンセリング一本でやっている人だ。

私がどうしてこの人を信頼しているかというのは、一言でいえば「人生というものはあくまで本人の現実の行動でしか変えられないし、逆に言えば自分の行動で未来は変えられる」という主義だから。

行動するための考え方、より良い人生にしていくための考え方のコツなどをブログで紹介してくれるので、ブログを読むだけでも自分の考え方がプラスに変わっていけるのを感じる。じわじわと考え方がプラスにシフトしていく。

この人のブログを10年ぐらい追いかけているが、継続して読んで、考え方や物事のとらえかたを少しずつ覚えていった感じだ。一夜にして変わるなんてことは何事にもありえない。即席で人生が好転する魔法なんて存在しない。こうしたら絶対に幸せに(金持ちに)なれる方法なんてない。あるとしたら、自分の考え方、物事のとらえかたを時間をかけて変えていくことで結果を変えていくということだろうか。やっぱりそれって魔法ではない。原因と結果の法則だ。

ご想像のとおり、ダニーロとの交際でもこの人に節目節目でお世話になった。8月にイタリア渡航してダニーロとの関係に絶望を感じて、この人に鑑定を依頼した。「別れる気がないのに別れようとしないほうがいい。距離を置いたら終わっていってしまう」「彼は頼りないタイプだからあなたが頑張ればいい、彼に頼るのではなく自分で大丈夫な状況を整えることが先決」「彼はリーダーシップを取れないタイプなのであなたが先導するしかない」というようなアドバイスをもらった。

もう当たり前のようにこのミディアムの人に依頼しているので慣れてしまった私も怖いのだけれど、思えば私のこともダニーロのこともこの人は面識もなく全く知らないはずなのに、写真を見ただけでまるで知っているかのように話す。ダニーロはこんな人、私はこんな人と話す内容がズバリで、改めて本当に驚く(自分のことって自分ではわからないことが多いから、言われてみればそうかもなぁ、ぐらいだが、ダニーロのことや家族のことなど、第三者のことが視えすぎててこわい)。

私は言われたとおりにできるところまでとことん頑張ってみた。でも、現実はうまくいかず、結局別れてしまったことはnoteの記事に何度も書いた。

この人が「視えた」ダニーロとのロンドン生活は現実にならなかった。未来の選択肢ってたくさんあって、たまたまその一つを教えてくれただけだし、だからどんなに信頼できる人でも霊視が絶対ではないと今さらながら改めて痛感した(未来のことは特に)。逆に、昔、胡散臭い占い師に「あなたの老後は最悪だ」と言われて気に病んでいたことがあったのだが、その時点で視えた一番強い可能性の一つであって、未来の選択肢は無数にあって、自分次第でどんどん変わっていくことも学んだ。

その人の情報が書かれた本を読むように霊視するらしい

ところでこういう目に見えない、科学で証明できないことには「すがっている」「依存している」みたいな表現を用いられて、軽視されることもあることを私は知っているし、好まない人がいることも知っているので、他人には言わない。現に父親がこの類のことを頭から否定して毛嫌いしているので、隠すことが染み付いているのだと思う。「スピ」という言葉には胡散臭さを含んだ軽視に使われていることも知っている。

とにかく人がどう思おうと、私はこのミディアムの人に霊視してもらうことで、人生を歩いていく上での杖を何度も貸してもらった。それは自分という人間を視てもらったうえで、自分を活かしていく方法を教えてもらう、みたいなことだった。

ダニーロとのお別れ劇は私の人生でのまぎれもなく大きな挫折で、雑な例えとわかってはいても、結婚して離婚したぐらいのことだと感覚的に思っている。時間が必要だとはわかりつつも、とにかく頭も心も納得してくれずに胸が引き裂かれて悲鳴をあげている。これまた5年ほどブログを追っていた、九星気学と手相で占ってくれる「恋愛専門の」男性占い師に電話して大号泣したりもした。こういう状態はいくら自分の中では信用している人に頼っているとはいえ「すがっている」と言われても仕方がないかもしれないし、あちこちに連絡している自分を「やべぇな」と感じるくらいの客観性はまだ生き残っていたみたいだ。

しかしとにかく心が納得しないことには次に進めないのが私だ。恥ずかしいけど未練もたっぷりあるし、後悔も大きいし、どうすればよかったのか、自分の(あるいはダニーロの)何が間違っていたのか、はっきりわかって「もういいや」ってなれるまでは、誰かに聞きまくりたいって感じだ。時間が解決するとわかってはいても、それこそ即席で楽になれる答えが欲しかったのかもしれない。辛くて辛くて。

驚きの西洋占星術

さてさて、未練たらたらは変わらず、今日は西洋占星術のセッションを受けてみた。霊視、恋愛専門の男性占い師(九星気学と手相)そして西洋占星術。。。課金しすぎだ。。え、これってまぎれもなく依存だね。。。ドラッグとか酒とか自傷とか、身を亡ぼす系のものじゃなくて、前を向いて次に進むための一時的な依存だから、いいよね。自分のお金だし。。それを自覚しているのとしていないのでは大違いだよね(。。と言い聞かせたい)。。

Twitterでフォローしてて、この人のtweetが好きで、今回お願いしてみた。Skypeセッション。土曜の13時、手元にはハンカチを用意して。絶対泣くと思って。要はデトックスしたいんだわね。泣きたいんです。

事前に伝えていた生年月日と出生時間から分析してくれた資料を見ながら、怒涛の勢いで星の見方とか専門的なことをバーーーッと説明されて、最初はメモを取っていたんだけど、途中から追いつかなくなった。おまけにWifiの調子が悪いのか、音がぷつぷつ切れる。聞きとるのに苦労したことを差し引いても、私の腕は鳥肌が止まらない。「星ってそんなことまで言い当ててしまうんですか?」って、ちょっと日本語変だけど、気づいたら叫んでた。

星が教えてくれたこと

西洋占星術のセッションは、専門用語と専門知識が多くて正しく書けてる自信はないけれど、私はどうやら太陽が双子座で月が射手座、「狙った獲物をつかまえる」「欲しいものを獲得していく」という"若々しい冒険家"のような星の元に生まれたのだと。ピーターパンみたいにドリーマーで、いつまでも少年のような。意識して欲しいものを獲得すると輝く星みたい。夢に向かって突き進んでいた10代、20代の頃を思い出した。

それで、35歳から45歳ぐらいまで(あと3年!)が「欲しいものを獲得する」サイクルなので、手を抜いたらあかんと言われた。

「やりたい!」という動機がないと始まらない。太陽が覚悟しないと、リミッターを解除しないと、私はくすぶってしまう。なのにどうしていつも動けないか。それは私の生まれ星に持っている乙女座が足を引っ張っているのだそうだ。乙女座は現実的で慎重で無駄が嫌いで。だから、成功するかどうかもわからないことに全力になれないし、いわゆる「一般的」といわれるものを正しいととらえてしまうから、桁外れな夢を私の太陽が抱いたとしても、乙女座が冷笑し、前に進ませない。そして自分に自信がなくて、卑下してしまうのも乙女座のせいらしい。

発想力もあるし、いつも「ここではないどこか」を夢見ている私なのに、怖がりで懐疑的で慎重になってしまいすぎな乙女座が顔を出して、夢を現実化するのがとても下手だった私。リミッター解除を邪魔していたのは乙女座だったんだ!ドリーマーなピーターパンと乙女座の現実主義が自分の中で喧嘩していたのだった。

頂いたアドバイスは、夢は意欲だけでは叶わない。具体的にどうしたらいいのか現実的に考える乙女座の知恵を借りて、欲しいものを狙っていく生き方にしていくのがいい。

乙女座を、足を引っ張る邪魔者としてではなく、欲しい獲物を現実に沿って狙っていくための頭脳として活用させればいいのだと。欲しいものは狙っていいんです!!

あと、自分の限界を超える方がいいらしい。そのことで刺激を受けて、人生がどんどん良くなっていく。とにかく「リミッターを解除しろ」がキーワードっぽい。怖がらない。失敗を恐れすぎない。最初は誰でも失敗する。どうすれば転ばないかを考えすぎないこと。

どうしてうまくいかなかったのか

ダニーロとどうしてうまくいかなかったのか。私はこれが知りたかったんだと改めて思った。あれだけ頑張ったのに、どうしてうまくいかなかったのか。それがわからないまま自然消滅みたいに終わるなんて、結婚まで考えて頑張ってきたこの6年間が浮かばれない。

生年月日からわかるダニーロの性格はまさに、まさに、まさに!の連発。西洋占星術って怖いぐらい。「どんな星の元に生まれたのか」って、そんなことまでわかっちゃうんだ?

太陽が双子座の私と、太陽が射手座のダニーロの相性は悪くはないらしい(相性を聞くとたいていその答えがかえってくる)。さっぱりしていて楽しいことが好きな私とダニーロは気が合った。ただ、外側がさっぱりしている私が恋愛になると内面のウェッティでメソメソしてしまうところが出て、それをダニーロは受け止められなかった。敗因はそれだったようだ。

ダニーロとはもともと恋愛感情で一緒になった縁ではなかったので、私が恋愛まるだしになってメソメソするシーンはなく、同棲しているときは同じことでワクワクできて、楽しいこと新しいことや刺激が大好きなところも同じで、さっぱりした関係性が気持ちよかった。恋愛というよりも、気の合う楽しい家族みたいな、親友みたいな。ダニーロは私を不安にさせなかったし(いわゆる恋愛面で)、私も心配せずに楽しめていた。

遠距離になって、一緒に乗り越えなきゃならない壁とかが出てきて、こまかな感情のひだとか、相手の立場を理解したり、相手が抱える困難やその困難から生まれる複雑な感情を理解したりするものを、ダニーロはもともと持っていない、ウェッティな感情面を理解する星の元にうまれていないのだと。

そのほかにもダニーロの星からわかる性格をズバズバ言い当てていて、もう、鳥肌ものだった。

ダニーロは子供のようにかわいがられるタイプで、面倒をみてもらうことに慣れていて、おおらかで明るいけど雑で、そして自分の「家=居場所」というものをとても大事にする人だった。私がメソメソしだしたらダメな関係性だった。

星ってすごい。

未練をにじませて「またダニーロと一緒になれる可能性はあったりしますか」と聞くと「これからまたどんな子に出会えたとしても、あなたの感情面をカバーできる子がいいよ。だからこの子じゃないほうがいいよ」

そっか。

子供をもつことに対する不安、仕事もなく海外に移住する不安。「そういうのも、僕が全力でサポートするから大丈夫だよって彼が言ってくれたら、一歩を踏み出せたでしょ?」

そのとおり。

泣いて泣いて泣いて。泣けないのが悩みだった私なのに、声を出して泣いた。枕に顔をうずめて泣いたし、お風呂でも泣いたし、一度泣くと人って泣き癖がつくのか、ふとしたことでよく泣くようになった。

10月、11月は記憶があんまりないんだけれど、仕事してるか泣いてるかだった。そうこうしているうちに職場で大事件が頻発して、その処理に追われているうちに涙も未練も吹き飛んだ。

ダニーロのことなどすっかり忘れてしまったし、あぁこうして現実と時が忘れさせてくれるんだなぁと思っていたら、昨日の晩「心から愛した人にもう二度と出会えない」というようなコンセプトの夢を見た(詳細は良く覚えていないけどそんな夢だった)。ボウルにトマトがたくさん入っていた絵が印象に残っている。そういえば、結婚してイタリアに嫁いだらダニーロの郷土の料理をお義母さんにしっかり教えてもらいたいと、ずっと思っていたことを思い出した。

ダニーロはどうだか知らないけれど、私にとっては人生をかけた関係だったし、そんなに早く切り替えられなくて当たり前だし、切り替えなくてもいいのかもしれない。きっと、今すがるように「めにみえない」科学で証明できない方法で、インスタントに心の納得を得ようとしているけれど、それは自分の気持ちの納得の大きな手助けにはなってくれるけれど、本当に私がダニーロを卒業できるにはまだまだ時間がかかるだろうし、それでもいいんだよ、と自分に言ってあげたい。

ところで今回この記事で紹介したミディアムの人も西洋占星術の先生も、本当におすすめなのでリンクを貼りたいのだけれど、それこそ怪しい記事になってしまいそうなので(笑)興味のある方はコメントでもいただければ別でお伝えします。

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