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わたしの心が濡れる

落葉松の 夜の雨に
わたしの 心が濡れる

(「落葉松」作詞 野上彰 より抜粋)



「落葉松(からまつ)」という歌が好きです。
秋の歌で、季節外れですみません。

上手なオトナが歌っているものも
YouTubeにはたくさん
あったのですが、
中学生の一生懸命な声が
好きなので
こちら↑を貼っておきます。



お正月です。
どこでも松を見かけます。
常緑樹の松は長寿を表し、
門松には年神さまが宿ります。
おめでたいですね。


だけど、
失礼ながら
「松」ってちょっと古くさい。
そんな印象がありませんか?


おそ松くんのせいかな。
縁起が良いのに
名前に「松」のつく子どもは
最近では見かけませんね。



木の絵を描け、と言ったら
クリスマスツリーは描いても
咄嗟に松を描く素人は
珍しいでしょう。



本物は大層美しくて
あれば空気の澄んだような
厳粛な気持ちになりますが、



何となく
お年寄りがいじっている
盆栽のイメージが
ついてしまっているのか、


これほど日本にたくさんあるのに
若者に見向きもされない、
という印象があります。



2人目が産まれたら
松之助または
松子とでも
命名しようかしら。

もうそんな予定は
ありませんがね。



ところが、
先ほどの歌の落葉松。

全く古い印象がありません。
私だけでしょうか。



メロディーが美しいから
でしょうか。



落葉松は唐松とも書きますが、
日本固有の木です。



松は常緑樹が多いのですが、
こちらは秋に黄色く色を変え、
葉が落ちます。



春にはすくすくと芽が伸びます。
この若芽を表した吉祥文様が
唐松文様です。
(写真右側)


美しいでしょう?
可愛らしい?
決して古くさくは
見えませんね。



中央に丸が3つ
描かれることが多いのですが
よりデフォルメされて
こんな円形に
描かれることもあります。



こちらは新春を祝って
身につけられる方も
多い文様です。



縁起がいいですね。



お正月なので
松を題材にしてみました。



皆さん、
これを機に
門松などの松に
もう少しだけ
気を配ってみては如何でしょうか。

きっと幸せな気持ちに
なると思います。


世の中よ、あはれなりけり。
常なけどうれしかりけり。
山川に山がはの音、
からまつにからまつのかぜ。

(北原白秋「落葉松」より抜粋)

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