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危険な女子と迂闊教師。

怖い。怖すぎます。


週に1度だけ教えている
クラスへ行ったら
ある女の子が
「私、コロナになった」
と言います。


「学校は休みましたか?」
と聞いたら、はい、と言うので
こう返しました。



「あぁ、なかなか治らないんですね。
 辛いですね」

「咳が止まらなくて
 身体中が熱いです」

けっこう酷いな。

同じクラスに半年以上
後遺症で酷い咳が出続けて
声も出ないので
学校に全然来られなくなった
女の子がいます。


後遺症って、
本当に辛いですね。


だけど、
授業終了後
よく考えてみたら

あれ?あの子
先週もいたな?


今、感染したら
自宅待機期間は1週間ですよね、確か。


そう思って
水曜日の担当の先生に聞いたら


「水曜日も来ていましたよ。
 ぐーったりしていました」

「えっ、じゃあもしかして
 自宅待機していないの?」

「だから言ったじゃないですか、
 みおいち先生‼︎」

突然怒鳴られました😅


この先生は以前から

あのクラスのあの子がコロナだ。
ぐったりしていた。
あの子も絶対コロナだ。
前の席の子から貰ったんだ。


病院に行ってくれないし
コロナでも出席してしまうから困る。

など仰っていたのです。


でも、私はそのクラスを
担当していなくて
学生がアルバイトで
ぐったりしていることなど
よくあるので

他の先生と聞いていて
多少、過敏なのかな、
証拠もないし
全員が全員
コロナじゃないんじゃないのかなと
思っていたのですが、

「学生は病院に行かないで
 学校に来ちゃうんです!
 それでクラス内に
 蔓延しちゃうんです!
 私はコロナにかかったことがあるから
 同族センサーがあるんです!

 ○○クラスなんか
 コロナの温床ですよ‼︎
 少しずつ場所をずらして
 前方から後方に
 着実にうつってますよ‼︎」

そ、それは
心からは親身になって聞かないで
失礼しました💦


今日教えたあの子のことは
すぐに担任の先生に報告したら

「え〜っ‼︎じゃあ
 先週からかかってたのに
 来ちゃってたってこと???」

と、発狂していました。


彼女が
「コロナになった」と言ったのも
ちゃんと病院で診断されたのか
自分で勝手に言っているのか
しっかり確かめないといけませんが。


あの教室は換気が悪くて
窓を開けても十分じゃないので
私も後から考えて
怖くなりました。



来週は大事な大事な
最後の日本語能力試験です。


海外ではもう隔離など
していないですし、
日本でも5類にする
動きがあるとは言え、


この時期に
他の学生にうつしたら
ごめんなさい、じゃあ済まない。


一生ものですよ......。


私も他の学生のためにも
もっとよく
聞けば良かった。
ボンヤリしていて
機転が効きませんでした。




病院へ行ったのか、
何日休んだのか。


留学生はお金が厳しい子も多く
あまり病院へ行きません。

日本語が不安で、
またはアルバイトに忙しくて
行かない場合もあります。


コロナかな、と思っても
そのまま放置して
学校に来ることも
不思議ではないでしょう。


学校側が何度
厳しく言っても、


幸いにもこちらの学校には
母国語ネイティブの教師が
常駐しているので
母国語で伝えても、

聞かない子は聞かない。

日本人じゃありませんから。

その話を70代の先生にしたら
おもむろにスプレーを取り出して
私の全身にかけて下さいました。

その方は海外で博士号を取得され
海外暮らしが
長かった先生です。


「私はね、1つ授業が終わるたびに
 この(除菌)スプレーを
 全身にかけているんですよ。

 学生たちは日本人じゃ
 ありませんから、

 自分の身は自分で守らないとね」


本当にそうですね。
私が迂闊でした。


今週は日本語能力試験の
最後の追い込みです。

一生を決める
大事な試験。

どうか
もちろん学生だけでなく
私も
かかりませんように。

卒業前の最後の喝を
ちゃんと学生たちに入れられて
無事に金曜日、
送り出せますように。

ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。