若橋家の、移住持ち家戦略(1)~借家と持ち家のおカネ事情~
こんにちは! 若橋未央です。
私達は2022年12月、夫の故郷・宮崎に注文住宅を建てて、家族で移住を完了しております。
(移住のきっかけ、経緯を簡単にまとめている記事はこちら。)
引っ越して3か月、毎日「移住してよかったねー」と夫婦でニコニコです。
さて、これから数回にわたり、もともと「ザ賃貸派」だった私たちが、「新築注文住宅を建てて住む」という選択肢を取るに至った考え、戦略的なところを書いてみます。
(本記事は、今後、より加筆整理して、挑戦中のKindle本に入れる予定です。)
***
遡ること3年前、2020年。30代後半夫婦、保育園年長児、1歳児の若橋家は、コロナでリモートワークが広がったのを機に、東京から夫の故郷宮崎に移住する検討を始めました。
移住先の住まいとして、当初考えたのは賃貸の戸建。借家です。
バリバリの賃貸派だった私たち
私たちは、もともとバリバリの賃貸派、しかも築古の賃貸派であります。
夫婦とも、学生・独身社会人時代は、築15〜20年程度の1K住まい。
新婚時に選んだのは築30年の2DK賃貸マンション。
上の子が産まれて築35年の3DK借家。
(1981年耐震基準が足切り条件だったので、歳を重ねるごとに築年数が古くなっている…)
コロナ禍前は、築古借家が我が家の優勝
コロナ禍前の時点で、私たちの住居に対する価値観は、以下の通り。
【コロナ直前、2019年秋。夫・毎日出勤会社員、妻・扶養内在宅ワーカー、長子年長、次子1歳児】
幼い子どもが遊べる、夫の趣味のサーフ用品を手入れしやすい、庭つきがありがたい
こだわりが少なく(2口コンロくらい?)、清潔なら、「いまどき」「おしゃれ」「新品の気持ちよさ」は必要ない。
DIYで、棚付けたりしたい(夫の趣味)
築古は割安=コスパがいい
住居費を節約できるなら、その分貯金や投資にまわしたい
住居にしばられない、住み替えしやすい自由さがいい
そんな私たちが、上の子1歳で巡り合ったのが、優しい大家さんの借家。壁面に棚をつけたり、賃貸人自費で暖房便座をつけたり…DIYも快く許可をくださり、我が家的優勝物件でした(ヘッダー画像は、借家の庭。2022年3月筆者撮影)
【2015~2022年居住 借家データ】
東京都世田谷区・某線・急行停車駅徒歩6分・築35~40年 庭付き3DK・60m2 無断熱、夏超暑くて、冬超寒い ガスファンヒーター必須
賃貸料 15万円/月 ※駐車場1台込み。
ただ、大家さんは大規模メンテナンスをしなかったため、借家は住んでいる7年で傷みが進み、それに伴って夫のDIYの腕は上がっていきました…
そして2020年。コロナで急に在宅時間が長くなり、家への評価が変わってきます。
コロナで在宅時間が長くなり、家への要望が変化
無断熱・築古・アルミシングルサッシ戸建の夏の暑さ、冬の寒さが辛くなってきました。
夫がDIYでプラ窓などを施工しマシになりましたが、根本的な解決にはなりません…。
(ちなみに、彼はDIY好き高じて電気工事士2級を取得しました)
私(妻)はコロナ禍の中、縁あってフルリモートで再就職し、次子をなんとか保育園に滑り込ませ、在宅で仕事を頑張っていたものの…。
冬はタイピングの指がかじかみ、歯がガチガチ音がなっていました。エアコンつけても効きが悪く、ダウンを着込んで着込んで、電気膝掛けがっちり巻いて、仕事をしていたあのころ…。
さらに、夫婦フルタイム共働き・子ども2人の生活になっていて、家電などを導入して家事時短したくても、古い間取りや電気配線がしたい暮らしにマッチしない…。
置き型の食洗器、ホットクック等導入してたいへん便利になりましたが、契約アンペアあげてもキッチン&ダイニングが1ブレーカーなので、ブレーカーが落ちる落ちる。
ということで、次の住まいに対しては、求める条件(こだわり)が増えていました。
【コロナ禍、2021年。夫&妻 リモートワーカー、長子小1、次子2歳児】
・幼い子どもが遊べる、夫の趣味のサーフ用品を手入れしやすい、庭つきがありがたい
・こだわりが少なく(2口コンロくらい?)、清潔なら、「いまどき」「おしゃれ」「新品の気持ちよさ」は必要ない。
・DIYで、棚付けたりしたい(夫の趣味)
・【NEW】快適な温熱環境
・【NEW】夫婦とも在宅で働ける、ワークスペース2つ
・【NEW】共働き家事時短がしやすい、機能的な間取りがいい
・【妥協…?】築古は割安=コスパがいい
・【妥協…?】住居費を節約できるなら、その分貯金や投資にまわしたい
・【妥協…?】住居にしばられない、住み替えしやすい自由さがいい
しかし、宮崎の移住希望エリアに、こんな都合のよい借家は出てきません。
中古住宅の購入・リノベに視野を広げても、希望エリアに出て来る物件は築40年級ばかりで、リノベ不動産屋さんには「希望を叶える大規模リノベするなら、新築と同等額になりますね(※物価高騰前、2021年当時の感覚)」と言われました。
「ないなら建てるしかないじゃない!」思想で、注文住宅建設のうえ移住という、なんとも消極的な理由で家を建てることになりました(笑)。
東京・築古借家→宮崎・新築注文住宅 住居費の変化
築古の借家から、新築の注文住宅へ。
当然、大きなメリットだった「住居費が割安=コスパがいい」を手放すことになります。
しかし、東京から、仕事はリモートで継続・地方都市に移住するという手段で、結果的に、住居費の上昇は抑えられました。
BEFORE
東京都世田谷区・私鉄急行停車駅徒歩6分・築35~40年 3DK・60m2
無断熱、夏超暑くて、冬超寒い ガスファンヒーター必須
賃貸料 15万円/月 ※駐車場1台込み。
AFTER
宮崎県某市・中心市街地まで車で15分・土地約85坪
新築注文住宅(チトセホーム)4SLDK・延床面積113m2
断熱等級6(G2)、C値1.0 エアコンがしっかり効く
32年ローン支払い 13万円/月(+修繕費積立2万円/月)
世帯の手取り50万円/月 に対して30%
実は、「地方に移住するなら、東京時代の住居費より安くなるんじゃ!?」と期待しましたが、…月の支払いは同等となりました。
(※次回書きますが、土地に費用傾斜し、家の性能も確保したためです)
見方を変えれば、月々の支払いが同じなのに、床面積1.8倍で、自分たちに住みやすい間取りの、ぐんと快適な家を手に入れた、とも言えます。
***
…月々の支払いは同等だとしても、ローンを使い、金額が大きな不動産を所有したことで、賃貸のメリット「住居にしばられない、住み替えしやすい自由さ」を失っていることは事実です。
しかし、私は自分の家づくりを通じて、予算コントロールや土地・家屋の選び方で、持ち家所有でも「住居にしばられない、住み替えしやすい自由さ」はある程度確保できる、と思えました。
(2)では、この点をくわしく書いています。↓こちらでどうぞ!
若橋家・家づくりや住まい方の最新投稿は、Twitterの「若橋未央」アカウントでもお楽しみいただけます。よかったらフォローしてくださいね♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?