夜は魔法

忙しくいろいろが過ぎ去り、ようやく心に安寧がもたらされたような。でも、まだ。なんならこれからが本番よ、とばかりに就活がこちらの様子を窺っている。ちょっと待ってね。

忙しくしながら本を読むことはできなくて、というよりも、読んでいては間に合わないという恐ろしいまでのギリギリぶりだった。ゼミの発表課題。ギリギリで生きすぎ。K○T-T○Nもびっくりだよ。

銀座のまっすぐで四角い街なみを眺め、夜は魔法、極控えめに言ってすべてがきれいなにもかもがきれいなにもかものすべての夜が。流れながらそう思う。
　　　　　────川上未映子『発光地帯』p.82

これは忙しくなる前に下書きに投げておいた発光地帯の一部。夜は魔法。なんてうつくしい言葉の連なり。

笹原玉子の歌集は図書館から取り寄せ、葛原妙子の歌集もきちんと届いた。それから岡野大嗣の歌集も。サインと歌が書かれてあってかわいい。版を重ねるごとに装丁の色が変わってゆくのだって。素敵だね。

11月に始めたこれは、案外続けられることがわかったけれど、しばらく書かなければ永遠に書かなくてもいいような気になってしまってよくない。
もう少し、短くてもいいから日を開けずに書いていけたらいいな。