日記が続かない会社員の日記。本を読みます。

日記が続かない会社員の日記。本を読みます。

最近の記事

新章:会社員編

加湿、加湿、加湿を試すも、乾、乾、乾で、 カラカラになった顔を沸騰させたポットからくゆる湯気に当ててみたりしても変化なし。 ホテルの部屋が乾燥するのは構造上仕方のないことなのだって。 今はコップに水を入れたのと、濡らしたバスタオルをベッドの近くに置いて様子を見ているところ。 これ、6ヶ月前の文章なのだって。(2023.04.XX) たしか、入社直後の研修時に宿泊していたホテルでのことで、新しいステージへの不安と高揚を紛らわすために記録しておこうと思ったのだと思う。結局、

    • 大学生編、最終回

      鬱々として、春。 このあいだの雨で、春の雨がいちばん苦手かもしれない、と気がつく。 本は読めたり読めなかったり。 最近は短歌がものすごいブームになっていて、逆張りの気がある人間としては少しだけ遠ざけたくなってしまったりして。 でも、好きな書店の短歌コーナーにはどうしても目を向けてしまうし、数ヶ月前からずっと買おうか悩んでいる歌集を、毎度懲りずにパラパラとめくってみたりして、そろそろ買ってしまってもよいかもしれない。 卒業論文という人生のハードルをひとつ飛び越えて、あんなも

      • きみだからだよ

        書くよりも書かない方が習慣となるくらいに、noteを更新しない日が続いてしまった。 ではそのあいだ何をしていたかと言えば何もしていなくて、今もまだ、学生最後の夏休みなのに、と焦燥感に駆られることしかできていないのだった。 とはいえ、忌々しい就職活動は一段落し、このまま卒業できれば社会人になる未来が約束されているのは嬉しいことで、なかなか良いところを見つけられたのではと思っている。実際に働いてみないことには何もわからないけれど、なんとなく、そんな感じがしているのだった。

        • 閉じ込めて、春

          急に春めくものだから、服装を間違え、あやうく熱中症になるところだった。 用事で出かけたついでに、桜の綺麗なところへ行って写真を撮ったりしていると、皆一様にパシャパシャとやっていて不思議な気持ちになる。桜なんて、毎年咲くし、毎年こうやって撮っているはずなのに。そのくせ、撮ったものを見返すことはほとんどないのでしょう? ではなぜ撮るかと考えたらば、一年に一度、というのがやはり大きいように思う。ずっと咲いていたらただの模様になってしまうし、自然がもたらす絶対的期間限定のものだし。あ

        新章:会社員編

          退屈

          恒例となりつつある月末更新。 本はまったく読めていないし、面白いことも特になかった。3月は比較的ゆっくりと流れていったように思う。 図書館で借りた本は表紙をめくることさえできておらず。最果タヒの『神様の友達の友達の友達はぼく』。本当は買おうと思っていたのだけれど、なんとなく買いそびれてしまっている。 それから川上未映子の新刊も、サイン本を求めているうちに機を逃してしまっている。 早く読みたいなぁ。 そういえば、東京都現代美術館で昨年の夏頃から公開されていた、石岡瑛子の「血

          退屈

          記録のキロク

          最近になって、ようやく読書ノートが記録としての役割を果たしたように感じたので、それをまた記録しておくことにする。というのも、同じ人間が考えたこととは思えない感想が過去に記録されてあったというだけのことなのだけど。 読書ノートの本来の効果としては、そのときに読んで感じたことをなるべく新鮮なまま保つ、というもので、わたしの場合もそれぞれの本の感想や意見がゴリゴリと綴られているのだけれど、その中のひとつに、どうしても見逃せないようなことが書かれてあって目を疑ったのだった。 それ

          記録のキロク

          瀕死→夜景

          最果タヒの詩が読みたくて本棚を探したのに一冊もなくて困ってしまった。 本にまとめられているほとんどを読んだと思うのだけど、それらはすべて図書館で借りて読んだのだから手元にないのはあたりまえのことであって、仕方がないので読書ノートの記録をパラパラとやる。 純度が高い言葉と、糖度が高い言葉と、瀕死の文脈でできあがる夜景。伝えたいけど伝わりたくない言葉だけ、夜と朝の一ミリの隙間みたいな顔。ピンク色の星空兼朝焼けは、死ぬ寸前のためいきみたいだ。(「24時間」)   ───最果タヒ『

          瀕死→夜景

          箱の中のわたし

          午後4時のわたしは決まって機嫌が悪い。 そろそろ電気をつけないと手元が見にくくなってくる感じで、なんだか視界が狭まる。世界の天井がとても低くなっているような、そんな感じがして窮屈。頭も痛い。目も疲れているようで、閉じるとじんわり涙が滲みてくる。 母が何か言うけれど、わたしの気分は最悪なので適当に「うん」とも「へぇ」ともつかない言葉を発して流す。昨日、あんなにわたしの昔話に付き合わせておいてそれはないんじゃないの、ともうひとりのわたしが言うけれど、どうにも今楽しくおしゃべりする

          箱の中のわたし

          続かないのは日記(再)

          明けました。 全く書く気分になれずに日々を消化していると、もう1月が半分も過ぎ去ってしまっていた。 今年に入ってからはコンスタントに本を読めていて心が満ちている。今年最初の本は笹原玉子の『偶然、この官能的な』で、本当に良くてたくさん記録する。小さく口ずさむ。 舌の上で転がす、という表現が合うような、そんなことばの連なり。 ・ 驚いたことに、これを書いてからまた気の進まない日が続き、なんと1月が終わろうとしていた。(あと数時間……) 今月はわりと本を読む時間がとれて、一番

          続かないのは日記(再)

          燃えるのはわたしだけでいいよ

          自分が死んでしまったあと、世界があるかどうかのほんとの話はおいといて、日常的にはたぶんそのまま残っているねと仮定すれば、部屋はふだんから整頓されていたほうがいいなと後ろを向いて、そう思う。       ───川上未映子『発光地帯』p.11 川上未映子はスノードームが50個、という話をしていたけれど、わたしの場合は今目の前に並べられてあるBくんのアクリルスタンド。せっせと買い集めたこれらはわたしが死んでしまったあと、どうなってしまうのだろう。一緒に燃やして、なんて、そんなこと

          燃えるのはわたしだけでいいよ

          夜は魔法

          忙しくいろいろが過ぎ去り、ようやく心に安寧がもたらされたような。でも、まだ。なんならこれからが本番よ、とばかりに就活がこちらの様子を窺っている。ちょっと待ってね。 忙しくしながら本を読むことはできなくて、というよりも、読んでいては間に合わないという恐ろしいまでのギリギリぶりだった。ゼミの発表課題。ギリギリで生きすぎ。K○T-T○Nもびっくりだよ。 銀座のまっすぐで四角い街なみを眺め、夜は魔法、極控えめに言ってすべてがきれいなにもかもがきれいなにもかものすべての夜が。流れな

          夜は魔法

          たくさんポストを覗いた日の日記

          最近右目の二重幅がおかしくておかしい。 疲れたときに擦るとこうなることがたまにあって、だけど今回はちょっと長引いていて一生このままだったらどうしようという不安が胸を掠める。 読んだ本の話を全然していないな、と思ったので少しだけしておくことにした。 時間がたつことを仮定して癒される苦しみならいい。乗り越えることが前提の言葉で救われるなら、それはもう、乗り越え始めている。    ───大阿久佳乃『のどがかわいた』p.56 そうだよなぁ、と思って付箋を貼っていた箇所なのだけど

          たくさんポストを覗いた日の日記

          こんな世界は湯の中で破壊して

          今日はやめとこ、を2日もやってしまって少し後悔しているけれど、おとといは疲れていたし昨日はとても日記を書く気分ではなかったのでゆるしてあげることにした。 昨日はとにかく最悪で、客に言われたことばを風呂の中でずっと反芻していた。苛ついた客が店員に放り投げることばとしては弱いというかノーマルというか、まぁ取るに足りないようなものかもしれなかったけれど、これを言ってはいけない相手が世界には確実にいることが問題なのであって、あの人はそれをわかって言ったのだろうか、や、わからんからゆ

          こんな世界は湯の中で破壊して

          陶酔するのは夜がいい

          肌の乾燥がちょっと笑えない感じになってきていて生きにくい。相変わらず今日も体調は悪くて、なんだか瞼も重たい。できるならもうずっと、目を瞑って過ごしていたい。 しかし本は読みたいので仕方なく自分の部屋へ行って椅子に座る。いつも決まって読むものをさらっと読んでからは、昨日買った本を少しだけ読んだ。 昨日はずっと欲しかった河出文庫のフェア対象の本を3冊買った。壮馬さん(斉藤壮馬さん)が朗読したいという本5冊が選書された企画なのだけど、そのうちの自分が読みたいと思った3冊を厳選した

          陶酔するのは夜がいい

          箔箔箔!

          火曜日は授業がないうえに祝日だということで、今日は頑張らなくていい日ということにしてダラダラと過ごす。 午前中は『のどをかわいた』を最後まで読んでしまい、付箋を貼った箇所をノートに書き写す。 機嫌よく読んでいたけれど、最後のほうにあった「家族、主に父について」と「少女という言葉」の項で黒い絵の具を落としたように心が淀む。 こういう家族の話を見聞きするたびにあーあ、みたいな投げやりな気持ちになり、結婚、わたしはいいかな、という思いが強くなる。 反出生主義を知ってからは無いもの

          箔箔箔!

          続かないのは日記、だが寝不足は続いてゆく

          今日こそは早く寝るぞ、というのをもう一ヶ月はやっている気がしてつくづく自分が嫌になる。 ここ最近、体調が芳しくないというのもあるけれど、いちばんの問題は肌の状態が悪いということで、カサカサしているし、随分よくなってきたと思った部分もまた荒れ出していてかなしい。 毛穴のない白くてすべすべした肌になりたい。 昨晩は日曜と月曜の変わり目だったので、わたしは0時まで起きていなければならなかった。 また今日も早く寝られなかった、と反省する日々だけど、例外となる日が週に一度だけあって

          続かないのは日記、だが寝不足は続いてゆく