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転職活動:転職エージェントと共に歩む編。私、もう1人じゃない。

*そこで見つけた障害者雇用*


そしてある日、転職サイトの検索ワードに「障害者雇用」と入力してみると、やはりいくつかの企業名が出てきた。障害者雇用の検索も同じサイトでできる事を知り、ヒットした会社の詳細を見ていると、その連絡先には同じ「別の会社A」と書かれている事に気づく。

その会社Aを検索すると、そこは障害者の転職を斡旋しているエージェントだという事が判明。更に調べると、地元にもそんな障害者雇用を専門に斡旋しているエージェントがある事も分かった。

そんな事になっているなんて知らなかった!障害者雇用のニーズがある事は知っていたが、専用エージェントがあるなんて!とりあえずどこかに登録をして、しばらく様子を見よう。

その前に普通の転職サイトに登録していたので、登録慣れしていた(笑)。まずは簡単な登録を済ませ、数日かけて全ての情報や詳細を登録していけば良いか、と最後まで詳細を書かないまま放置していた。

*そこから怒涛の展開に*


しかしある日、登録した障害者雇用専門エージェントから「詳細の登録と面談をしませんか」という電話がかかって来たのだ。ちょ、ちょ、展開早過ぎるって!

その時点で私は「半年後くらいに転職できれば」とぼんやりとした目標を定めていたのだが、不意にかかって来た電話に驚き、私は夫の運転する車の助手席で移動中だったため、一旦こちらからまた連絡すると電話を切った。

その様子を見ていた夫が「良い情報かもしれない。すぐに電話をするように」と言う。そういう時の夫の勘は当たる事が多いので、話に集中したいので1人にして欲しいとお願いし、近くの商業施設の駐車場で私は1人、エージェントに折り返し電話した。

「情報を登録し終わっていなかったので、まずは最後まで登録して欲しい」
「なぜ転職を考えているのか」
「いつぐらいまでに転職がしたいか」
「どんな仕事を希望するか」

など少し話して、後日、WEB面談の予定を入れてもらった。なんだかグイグイくる肉食系男子に引っ張られて行くような、なんだか流されてお食事くらいしても良いかな、みたいな不思議な感覚だった(笑)。

丁寧な言葉で、グイグイ誘導してくれる。
私の担当者さんはそんな感じの人だった。

*気に入らなかったら断れば良い*


何事もそうだが、一歩踏み出してみて、気に入らなかったら断れば良いと思っている。踏み出すのも断るのも、ほんの少しの勇気と度胸。

やらずに後悔するよりは、「やってみたという経験」を手に入れて、後悔したい。いや、後悔はしたくないけど(笑)。

後日、エージェント担当者とおこなった面談では、1時間半の予定が、40分位でほぼ質疑応答は終わってしまった。私がある程度はっきり物を言う性格であり、障害も軽いため、というのもあるのかもしれない。

面談では、履歴書の書き方の注意点など教えてもらい、この面談の後、すぐにおすすめの企業のデータを送るという。

そして本当に面談後すぐに、4社のデータが送られて来た事に、まずはかなり驚いた。そしてデータが届いた日のうちに「どの企業に興味を持ったか」という電話が入り、面接を申込むかどうするか決めて行く。

「少し考えさせて欲しい」のも「すぐに面接をセッティングする」のもどちらでも良いと言うが、1人で転職を考えているのとは明らかに違うスピードで話が進む。

私はそこで、少しだけ様子を見た。企業の給与額や条件などを比較しながら、自分の年収の目標を改めて設定。「その金額以上でなければ面接はしない」と決める。

なぜかと言うと、やはり障害者雇用は給与の設定金額がとても低いのだ。現職の方が給与が良いのなら、大きなストレスを受けるであろう転職を考える必要はない。担当者にも「希望給与額は死守したい」と伝えた。

*人生初のリモート面接へ*


そうして面接を受けても良いかなと思う企業が現れるまでは、なんと1ヶ月しか経っていなかった。あまりのスピードに「大丈夫か?私」という思いも否めない。

エージェントの別の担当者に、事前にリモート面接の練習もしてもらった。こんな質問が来たら…というシートを前もって書くように言われていたので、割とスムーズに受け答えができた。

その後、面接の本番に挑む事になるのだが、いざ本番となると、思いの外スムーズに行かず撃沈。そしてその企業は、やはり不合格だった。

その後、同じエージェントの紹介でもう一社の面接に合格し、今はそちらで働いている。登録から転職先が決まるまで3ヶ月弱という、怒涛の展開だった。

エージェントのお世話にならなかったら、まだ前職を続けていたかもしれない。そして転職サイトを眺めては悶々とする日々を送っていたであろう。その悶々をサクッとショートカットしたような、そんな感覚だ。

私はエージェントを利用して良かったと思っているし、また「転職したい」と思ったら利用したいと思っている。

できれば今の会社で定年まで勤めたいけど。

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