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echo 2

スケッチ23日目。段々と今日が何日目なのかわからなくなってきた。水面に反響しているイメージで音の多いものを書きたかったので、今日はその練習。エコーをかけた音がなくなる前に次の音を鳴らし、穏やかにぶつかり合った音が水彩の一滴を思わせるようなイメージで制作した。

細かい音に対して、テンポが速すぎたり、休符が少ないと持続的な音に聴こえる(リバーブやエコーのせいもある)のだが、これはこれで凹凸があって透け感(抜け感?)もあるので、ひとまずは良しとする。タイトルはechoより戯れとか、何かいっぱいあるイメージの方が近いかも。画の透け感と音が若干リンクしてきたのは、気のせいだろうか。やっぱり透明感のあるものはいいなあ。

echo 2 2022.10.26

また同じような色合いで絵を描いているなと思われそうだが、好きなので仕方ない。水が滴っているイメージで、太めの筆でランダムにインクを落とした。相変わらず彩度は薄いのでレイヤーを複製して重ね、いつもより色を濃いめにした。色はストックしてあって毎回2色ほど増えているのだが、色合いの差が僅かな故にあまり大きな違いは出ない。その辺りは感覚だけでなく色彩の勉強をした方がいいのだろう。ふーむ。

今までジャーンと7thとか弾いて綺麗だったらそこで満足してしまうような、あまり深掘りしないタイプだった。音をいじろうとか、加工しようとか、相対的な感覚はほとんどなく、素材のままでよければ、それでいいと思っていた。今もその傾向が強く、結局音をいじるという方面よりは作曲の方に意識が向いている。
細かい音を使うのも、その音を効果的に響かせるのも、まだまだ道のりは長い。技術は習得できても、それを自分のアイデンティティとして表現することは、単にコードやメロディの癖だけでなく、楽曲自体に自身と乖離しても保たれる何かがある。それがよく個性だと言われるし、私もそう思っていたが、それだけではない気がしている。


tohma

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