フォローしませんか?
シェア
和奏眠人
2021年2月15日 19:00
「お月様が着いてきて怖いんです」いつもの帰り道で、呼び止められた。この時間、と言ってもまだ22時を回った位の、夜更けには違いないが、まだ真夜中には程遠い仕事帰りの歩き慣れた路上は、1年で1番寒い2月だからか、今日もほぼ無人だった。振り返ると、5.6歳だろう見知らぬ少年が袖を掴んでいた。「一緒に着いてきてもらえませんか?お家、すぐそこなんです」ご両親は、と尋ねると「お家で待っ