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ラーメンレビューアプリをUXデザインしてみた

こんにちはー、mintoです!

今回はUXの学習の一環で、自分をペルソナにしてラーメンレビューアプリのUXデザインをしてみました。

今まではCocodaから与えられたお題に沿う形でUIを作ってきましたが、自分がよく使うサービスをもとにして考えることで、よりユーザー心理でデザインできたかと思います。

以下に実際に取り組んだプロセスを記載していきます!

コンセプト

Remen(リメン)はラーメンに特化したレビューアプリです。「美味しいラーメン店を探すのに時間がかかる」
という課題に焦点を当て、「また行きたいお店がすぐに見つかる」をコンセプトにしています。


ターゲット

学生時代からラーメン好きな30歳男性。人気のラーメン店を食べ歩く。ラーメン二郎は全店舗制覇済み。



プロセス

1. ユーザーの把握

自分や友人のニーズをもとに現状を5W1Hで書き出し、理解することからスタート。
ex. ラーメン店でやることは? ラーメン店に行くとき誰と決める? いつ決める? そもそもなぜラーメン店に行く?


2. タスクの把握

ラーメンを食べに行くとき、ユーザーはどのような行動をとるか。
ラーメン店探しからラーメン店決定までのタスクを書き出す。

iOS の画像 (タスクの把握)

※競合調査


競合サービスの共通のタスク構造や差別化されている点を書き出す

【主要アプリ】
食べログ
ラーメンデータベース

【共通点】
店舗毎にレビューを投稿、閲覧できる
採点をつけられる
店舗を検索できる等

【差別化】食べログ
口コミ数が圧倒的に多い
検索機能が充実している
グルメ記事が充実している等

【差別化】ラーメンデータベース
ラーメンのジャンル毎に検索できる
レビューのとき分類できるスープ数が豊富
 →醤油、豚骨魚介、鶏白湯等


3. ユーザーの課題把握


現状把握で理解したことをもとに、ユーザーがストレスを感じることを書き出す。
ex. 「レビューの採点基準が人によってあいまい」、「自分にとって信頼できるレビュアーかどうかわからない」、「定番メニューが分かりづらい」


※【番外編】競合他社と差別化するための経営戦略の概念図


楠木建氏の著書『ストーリーとしての競争戦略』を参考

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・競争優位
 他社との競争に勝ち得る状態

・コンセプト
 本質的な顧客価値を定義すること

・構成要素
 競合他社との違いを生み出す要素

・クリティカルコア
 独自性と一貫性の源泉となる中核的な構成要素。
 業界内の常識に反する(一見して不合理に見える)からこそ、
 他社は容易にマネできない。


4. ユーザーの課題整理


本当に解決すべき課題を見つけるため、課題を整理する。

課題整理


5. 仮説


課題を解決する仮説を立ててみる
ユーザーのBefore / After がわかるストーリーを作る
(アクティビティシナリオ)

iOS の画像 (9)


6. コンセプトUI


アクティビティシナリオにマッチする主要な画面を作成

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【タイムライン画面】


・好みのラーメンで埋められるタイムライン
いろんなお店のいろんな口コミを見て回る従来の口コミアプリとは違い、自分とラーメンの好みが近い人と繋がり、フォロワーのレビューがタイムラインに表示されることで、自分が好きなラーメンをリアルタイムで把握することができる。

・評価基準は「また行きたい」かどうか
レビューで点数や星で評価すると、ラーメン自体の評価以外に、接客、店内の雰囲気、居合わせた客等に左右されやすい。更に点数や星の評価の基準は個人差がかなり大きい。なので、単純にまた行きたいのかどうかをお店の評価の判断材料としている。

・レビュー時
レビュアーは、レビューの際にまた行きたいと思えるのであれば、「また行きたい」にチェックを入れられる。
またレビューの際には、タイトルを入れることが可能で、相手はタイトルのみである程度どんな感想か把握でき、高評価のお店のみを探したい場合に対応している。


【店舗詳細画面】

・休日情報
今日行きたいお店を探している時に知りたい情報の優先度として、お店の休日はかなり高いと思うので、休日の情報を店名、場所と同じ並びにした。
※細かな店舗情報は下にスクロールすれば見れる想定

・また行きたい率
店舗の人気を計るものとして、「また行きたい」、「行った」、「また行きたい率」の3つの数値を表示させた。話題のお店だけど、1回行けば十分みたいなお店は割と多い印象で、実際に自分の周りでも話題のお店は気になるが、また行きたいかどうかをかなり気にしている人が多い。
ラーメン好きな友達がまた行きたいと思える程のクオリティかどうかは、お店の人気を計るにはベストだと思い、目立つようにしている。

・フォロワーのお墨付き
相互フォローしている友達が、そのお店のレビューに対して「また行きたい」している場合は、「〜さんたちもまた行きたいといっています」と表示させることで、よりそのお店の信頼度が高まるようにしている。

・おすすめメニュー
そのお店が良さそうなのは分かったけど、どのメニューがおすすめなの?っていう場合、そのお店でよくレビューされているメニューを3つ程表示させることで、レビュー一覧でいちいちレビュアーたちが書いているメニューを確認しなくて済むようにしている。


【ユーザープロフィール画面】

・お店に行った回数がわかる
画面上部は一般的なSNSのプロフィールのデザインだが、画面の中央以下は、そのユーザーがどんなラーメンを好む人なのかひと目で分かるように、行ったお店を回数が多い順に並べている。

・レビュータブ
レビュータブを開けば、過去にレビューした投稿が最新のものから降順で表示される想定。


デザインしてみて

UXデザインと言っても何から始めていいかと思っていましたが、メンターが実際に取り組んでいるプロセスを伝授してもらい、なんとか形にすることができました。

『ストーリーとしての競争戦略』をプロセスに追加したのは自分の判断ですが、競合他社との差別化をビジネス視点でしっかり考えられたのは大きな収穫となりました。

今回は課題の洗い出しや課題整理の部分で、分析が十分ではなかったかなと思ったので、今後はMECE(漏れなく・ダブりなく)を意識して、デザインの成功率を上げたいと思います!

ではまた次回!

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