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【トレンド占い②】ルッキズムが、弱い子の心を下押しする🔮

「美人は得よね~」「器量が悪くて気の毒ね」「男前だからウケも良さそう」「あんなに太ってたら出世しないわよね」。ひと昔前は、そんな会話が日常のアチコチで聞かれてました。

最近話題のルッキズム(見た目至上主義)は、こうした外見判断を固定観念にしてしまうことです。「人は内面が大事」といった考え方とは真逆ですね。

これがさらに進んで、「見た目格差が経済的な損得を生んだり、人物評価に影響したり」となると、心穏やかでない人もたくさん出てきそうです。

今回はこのルッキズムが「子どもの心を弱くしているのでは」との観点から、感じていることをお話してみます。


マスクを外せない子ども


「美人や男前はプレミアム」というチョイ羨ましいレベルの感情を、一気に価値観にまで押し上げてしまった背景には、昨今のInstagramやSNSの浸透があります。

また、「画像加工は当たり前」「プチ整形も全然OK」といった意識変化(フェイクやチートに対する寛容さ)も大きな追い風になりました。

海外も似たり寄ったりみたいですが、日本の場合はいくつかの要因とつながって、子どもの心をこじらせてしまわないか、とても気になります。

1つは、ポストコロナの『脱マスク問題』。思春期の女子中高生らへんにマスクを外せない子が出ているという社会後遺症です。

もう1つは、若い層全般に言えることですが、「自分に自信が持てない」「とにかく周囲の評価が気になる」といった自己肯定感の低さ

ルッキズムで、非美形の子どもたちのメンタリティはさらに下押しされて、心の病気を誘発しないか心配です。

昔なら「男は度胸、女は愛嬌」などという便利なフレーズもありましたが、「それも無理~」などという言葉が返ってきたりすると。。。


「自信を持てるものがない」ことが問題


「強いものを持たせたら」と大人は考えます。でも、それがなにかが見つからない。本人と話しても埒が明かない。アレコレやらせても続かない。

この、お決まりの負のスパイラルは、大人たちが「学歴偏向 ≒ 子育て」といった狭い考え方で、子どもに勉強ばかり押し付けてきたことが一番の原因ではないでしょうか。

残念ながら私たちは、子どもの心を強くする努力を怠ってきたわけです。

「勉強さえしてれば、あとはどうでもいいから」みたいな接し方の副作用として、自分に自信が持てない弱気な子を量産してしまったような気がします。

2024年はルッキズムのマインドセット化がさらに進みます。裏読みすると、そのリバランスとして『子どもの心の育て方』が今年の(裏)トレンドになりそうです。



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