見出し画像

2021年春ドラマを真剣に見ているーおすすめドラマ(その2)

韓国ドラマ沼にどっぷり浸かったままだけど、2021年春の国内ドラマを真剣に見ている今日この頃。

『2021年春ドラマを真剣に見ることにしたーおすすめドラマ(その1)』に続き、『2021年春ドラマを真剣に見ているーおすすめドラマ(その2)』を書いてみたい。


ということで早速、前回記事以降に放送がスタートしたドラマの中から、オススメ作品を探すべく、Tverをフル活用してチェックしてみた。

それにしても、昨今は深夜ドラマが花盛り。
特に土曜日の深夜は凄まじい。まさに「ドラマのゴールデンタイム」という感じ。
私が国内ドラマから疎遠になっているあいだに、時代は変わったのね。。


1. 今ここにある危機とぼくの好感度について

脚本、渡辺あや、主演、松坂桃李のNHKドラマ。
好感度だけが売りの元アナウンサー神崎真が、名門大学の広報部に転職したところから物語が始まる。
事なかれ主義、隠蔽体質、同調圧力その他諸々、日本社会の「悪いとこ縮図」のようなその場所で、学内不祥事の対応に翻弄される神崎。正義よりも保身第一な彼の行動が滑稽で笑える。老獪な大人たちにハシゴを外されそうになる神崎が「無能」の烙印を押されまいと立ち振る舞う姿が笑いどころなのは間違いないが、それはつまるところ社会風刺的なブラックな笑い。
日本社会における「ダメダメあるある」が楽しめる作品。

NHK 土曜(21時〜)


2. あのときキスしておけば

こちらも松坂桃李主演のドラマ。脚本は大石静。
「魂入れ替わりモノ」という意味では目新しさはないけれど、主人公の魂が入れ替わるワケではないところが新しいといえば新しいのかも。
漫画オタクの主人公桃地の恋?の相手(女)の魂が見知らぬ男と入れ替わるこの物語、個人的には女性の魂が入った井浦新の演技が気になる。

それにしても松坂桃李の演技はスバラシキ。前出の「 今ここにある危機とぼくの好感度について」では如才無いサラリーマンを好演しているが、こちらのドラマでは漫画の世界にひ浸ることに至上の喜びを感じる純情なオタクっぷりが見事。

テレビ朝日 金曜 (21時15分~)


3. 半径5メートル

橋部敦子脚本。芳根京子、永作博美主演。
若手編集者の風未香がベテランフリー記者宝子の「ありがちでない視点」から学びを得て成長していく物語。
第1回は、レトルトおでんを買おうとした主婦が、見知らぬ男性から「おでんぐらい自分で作れ」と言い捨てられたエピソードを元に、風未香と宝子が取材を進めるという展開。これ、最近SNSで話題になっていた「ごはん手作り問題」を題材に描いているわけで。NHKは、こんな風に社会問題をつまんだドラマが多いと改めて。
永作博美の可愛い中年っぷりが個人的にはお気に入り。

NHK 金曜(22時〜)


4. ドラゴン桜 シーズン2

原作は三田紀房『ドラゴン桜2』。
破天荒な弁護士桜木が、偏差値30台の底辺校の生徒を東大に合格させるというのがメインストーリー。
初回、第2回共に、期待通りの痛快な展開だった。桜木の口から語られる「正論」は、まさに日曜劇場な感じで「半沢直樹」的に視聴者がスカッとする構成。
「ドラゴン桜」は阿部寛あってこそのこの実写版だなぁとしみじみと。

ただ、シーズン1のキャッチコピーでもあった「バカとブスこそ東大へ行け!」は16年前とは言葉の受け取られ方が違うので決め台詞というわけにはいかないのだろうなと思っていたけど、1回目の放送では一応は出てきた。なんか遠慮気味ではあったけど。たった16年で価値観は激変するもんだ。
ともあれ、4月後半にスタートしたドラマの中ではイチオシの作品です。

*本日現在、シーズン1はTverで期間限定で鑑賞できます。

TBS 日曜(21時〜)


5.  独断と偏見のベスト3(今のところ)

さて、2021年春ドラマはおおよそ出揃ったけど、独断と偏見によるベスト3は以下の通り。

1.大豆田とわ子と三人の元夫
2.コントが始まる
3.ドラゴン桜 シーズン2

この3作品だけはリアルタイムで鑑賞している。
言い換えれば、興味度の高さとリアルタイム視聴は相関するということ。

それにしても、冒頭にも書いたが深夜ドラマ枠の多さには驚くばかり。リアルタイムでドラマを観る人が減ったという理由もさることながら、深夜枠ならではの30分程度の尺が短い作品が、YouTubeなどの短い動画に慣れている深夜枠ターゲット(若年層)には受け入れられやすいのだろう。

それにしても、深みのある人間ドラマや社会派ドラマがほぼほぼないのが寂しかった。

ところで、最近は早送りでドラマを鑑賞する人が増えているらしい。
だとすると、深い話よりも、ながら見で理解できるような分かりやすいドラマでないと需要がないということなのかも。
それははたして作り手側の問題なのか、それとも視聴者側の忍耐力の欠如のせいか。まるで鶏と卵のよう。

ともあれ、国内ドラマの面白さは健在だと思っている(というか、思いたい)。
今クールでは、結末が未知のオリジナル作品、「大豆田とわ子〜」と、「コントが始まる」に引き続き期待したい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?