見出し画像

動画配信サービスで観るドラマが心地よいワケ

とにかく今年はドラマをよく観た。

かつて脚本の勉強をしていた頃もかなりの数のドラマを鑑賞したが、その頃と大きく違うのは鑑賞環境。

これまでは「毎週決まった時間にドラマを観る」あるいは「録画をしてドラマを観る」といった風に、テレビで放送されるタイミングに合わせてドラマを鑑賞していた。別の言い方をすれば、毎週続きを楽しみにしながらドラマを楽しんだ。

もちろん今でも、その鑑賞スタイルがスタンダードではあるのだが、Netflixに代表される「動画配信サービス」の存在が視聴者に別の選択肢を提供した。

それは一気観という選択肢。
ひとたび動画配信サービスと契約しさえすれば、その会社で配信されている全てのドラマが一気観ができる。(DVDレンタルに比べてコスパよし)
ドラマの続きが間髪置かずに鑑賞できるので、時間を忘れてしまうという欠点はあるものの、早々に完走(全観)できるのは精神衛生上とてもヨイ。

「あのドラマ、まだ途中だ」と思うよりも、サッサと完走してしまう方が個人的にはスッキリなのだ。もちろんCMが入らないこともストレスフリーである要因のひとつ。


一方で、当たり前だが、一気観できるのは過去の作品に限られる。

Netflixで配信されるドラマで言えば、人気作品が放送されるまでのタイムラグは数ヶ月程度だ。
たとえば「愛の不時着」が韓国で放映されていたのは2019年12月〜2020年2月。
そして日本で配信開始になったのが2020年2月という速さである。

日本において、「愛の不時着」が2月から毎週1話づつ配信というスタイルだったのか、それとも韓国での最終回放送後に一気に全話配信されたのかは定かでないが(たぶん毎週配信だったのだろうと想像する)、いずれにしても最終話まで配信された後なら一気観が可能。


なぜこんなにも一気観にこだわるのか。
それは、ドラマ・映画の他にもコンテンツが溢るる昨今、ドラマの続きを毎週楽しみにするという行為は私にとってはすでに困難だからだ。1週間も待てば感動も薄れてしまう。せっかちな性格ということもあるけれど、とにかく私にとっては一気観が心地よい。

と言っても、これはコロナ下の巣篭もり生活だからできること。
休日家で過ごす時間が増えたからに他ならない。

もう一つ言えることは、時間の流れるスピードが以前と変化したことがこの心地よさをもたらす要因なのだと思っている。

一方で、時間をかけることで初めて得ることができる感情や思い(ドラマで言えば登場人物やキャスト、またはドラマ自体への愛情など)があることは全く否定しない。

でも、時間をかけてそれらを得ることよりも、先へ先へと進むことに慣れてしまった。Youtubeなどで配信される短い動画を観るのが日常になったせいもあると思うが、ワンカットが長いと飽きる自分がいる。
ドラマにしても冗長な表現を極力省き、テンポよくシーンが切り替わる(そして画像の変化が乏しい時は音楽で視聴者の感情を盛り上げる)、韓国ドラマが人気を博しているのもその変化の象徴ではないだろうか。

この「スピード感」的なものを心地よく感じてしまうことが、果たしてよいことなのかどうかはわからない。
もしかすると、一周回って一年後には「じっくりと物語や映像をたのしめる作品」に気分が回帰しているかもしれないし。


ともあれ、以前からチェックしていた、Netflixで配信中の「スタートアップ」が現在14話まで配信済(全16話)。
ということでそろそろ見頃かな。

今週はこのドラマからスタートしよう♩


*2020/12/12追記
早速完走しました!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?