マガジンのカバー画像

映画・ドラマのレビュー

114
映画・ドラマ・ドキュメンタリーなど鑑賞した映像のレビューと、作品から感じたことを綴ります。(ネタバレあります)
運営しているクリエイター

#ネタバレ

『ユミの細胞たち2』 ユ・バビに完敗。彼に釘付けになる理由

「ユミの細胞たち」は今年出会ったドラマの中で上位に食い込む超お気に入りの作品。 待ちに待ったシーズン2が、先日AmazonPrime配信開始されたので、早速完走。 シーズン1では、ユミの彼氏だったク・ウンがあんなにも好きだったのに、シーズン2ではすっかりユ・バビに夢中。 ユ・バビはシーズン1では、ユミの同僚として、あるいはウンをモヤモヤさせる男としての役回りだった。でもシーズン2では魅力爆発。正直、主人公のユミよりもバビの気持ちに共感して視聴した感じ。 ということで、こ

韓国ドラマ『アンナ』の考察、そしてディレクターズカット版(全8話)とCoupangPlay版(全6話)を比べてみた

韓国ドラマ『アンナ』を完走。 AmazonPrimeではディレクターズカット版(全8話)とCoupangPlay版(全6話)が配信中。 私はディレクターズカット版(全8話)→ CoupangPlay版(全6話)の順でどちらも完走したけど、完全版であるディレクターズカット版の方が断然よかった。 ここでは、ディレクターズカット版の完走&考察に加え、ディレクターズカット版(全8話)と CoupangPlay版(全6話)違いについて、脚本の観点から考察してみたい。 1.「信じ

まるで清涼剤!癒しドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の感想&考察を綴る

2022年夏の癒しドラマ、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を完走。 ここでは、ドラマの感想&考察を綴ってみたいと思う。 1.愛すべきウ・ヨンウの成長に癒されるウ・ヨンウ。 韓国初の自閉スペクトラム症弁護士であり、韓国の最高学府ソウル大ロースクールを主席で卒業した天才。 キンパをこよなく愛し、クジラを語らせたら右に出るものはいない。 ユニークの塊、それが彼女だ。 そして、そのユニークさゆえに様々な壁にぶち当たる。同調圧力が強い東アジア文化圏において、「人と違う」ことは生きづら

イ・ジェフン主演_韓国映画「BLEAK NIGHT 番人」考察 -もつれた糸が切れた時-

イ・ジェフン主演映画、『BLEAK NIGHT 番人」の感想を綴りたい。 イ・ジェフンとパク・ジョンミンという今では贅沢なキャストが、2010年のインディーズ作品で見られるのは嬉しい限り。 この記事はネタバレありです。映画の見どころだけご覧になりたい場合は、以下の記事をご参照ください。 ギテの心の叫びとは 「ちょっとしたすれ違い」の積み重ねが人間関係を壊すことがある。 適切なタイミングで話し合えば解決できたことでも、誤解や言葉足らずによって修復不可能になってしまう。

心の柔らかいところを突くドラマ『私たちのブルース』を振り返る

今更だけど、Netflix配信ドラマ『私たちのブルース』について感想を。 このドラマの魅力は、なんといってもヒューマンドラマとしての質の高さにある。 舞台は済州島。人々の素朴な日常と、その延長上に起こる出来事が産む葛藤を、普遍的な感情と共に丁寧に描いている。 そして、キャストが豪華! イ・ビョンホンをはじめ、イ・ジョンウン、ハン・ジミン、シン・ミナ、キム・ウビンなど錚々たる面々がキャスティングされている。 彼らの演技力こそが、この物語を上質なものにしているのは間違いない。

『私たちのブルース』-ハンスとウニの場合-青春とほろ苦さと

Netflixで2022年4月9日配信より配信開始の『私たちのブルース』がイイ! このドラマは、済州島を舞台に繰り広げられるオムニバス。 心の柔らかいところを突くような、ちょっとほろ苦い大人の物語だ。 そしてなんと言ってもキャストが豪華。 イ・ビョンホン、イ・ジョンウン、チャ・スンウォン、シン・ミナ、キム・ウビン、ハン・ジミンなどなど、錚々たる面々が登場する。 ここでは、Ep1-Ep3で描かれた、チャ・スンウォン演じるハンスと、イ・ジョンウン演じるウニの物語について感

大人のための青春ドラマ『二十五二十一』のド直球が心に刺さる

Netflixで配信中の『二十五二十一』は、本日(2022年3月16日)時点で10話まで配信済み。 いよいよ後半の山場に向かって物語が展開する。 ここでは、ド直球な青春&スポコンが心に刺さる『二十五二十一』について綴ります。 1.「あざとさ」なしのド直球な展開が心に刺さるこのドラマのすごいところは、ド直球なところ。 それゆえに、涙する場面も少なくない。 たとえば、アジア大会でコ・ユリムと対戦し優勝したナ・ヒドが、世間の批判に晒された時。 ユリムの主張によって誤審疑惑

愛すべき女クク・ヨンスと『その年、私たちは』

『その年、私たちは』を完走。 がっつりチェ・ウンにハマった『その年、私たちは』。 その現象は、クク・ヨンスの存在なしには語れない。 なんと言っても、ヨンスがウンの魅力を引き出しているのは間違いないわけで。 ここでは、愛すべき「クク・ヨンス」を中心に、『その年、私たちは』について考察する。 1.高校時代のクク・ヨンスの愛おしさについてキム・ダミ演じるクク・ヨンスは有能な女。 仕事ができるチーム長として活躍している。 一方で、性格がキツくて人を寄せ付けない雰囲気が漂う。

『その年、私たちは』 Ep11-12 - ビギンアゲインにときめかないワケがない

『その年、私たちは』Ep11-12を視聴。 「シアワセな時間をありがとう!」と言いたくなる満足度。 もしかすると『その年、私たちは』は、『賢い医師生活シリーズ』以来の癒しドラマかもしれない。 これといった悪役が登場しない平和さもだけど、物語全体に優しい空気が流れている。新緑の季節を思わせる美しい映像も、癒し度がググ〜ンと上がる理由のひとつ。 ということで、「癒し」と「ときめき」が心を満たす、『その年、私たちは』Ep11-12について綴りたい。 1. チェ・ウンの言葉

心揺さぶられた映画で振り返る2021

2021年、心揺さぶられる作品にたくさん出会った。 劇場で観た作品はそれほど多くはないけれど、去年に比べたら映画館に足を運べたと思う。 さて、12月29日の時点で、動画配信サービス+劇場で98作品鑑賞。 せっかくなので、年末までにあと2作品、合計100作品まで観るつもり。 そして2021年も残りわずか。 総括として、今年鑑賞した映画のうち、特に心揺さぶられた作品について記録しておこうと思う。 *以降、紹介するすべての過去記事はネタバレ含みます。これからこれらの映画をご

韓ドラに始まり、韓ドラに終わるー2021年韓国ドラマの旅+αを振り返る

あと一週間で2021年が終わってしまう。 時の流れはなんと早いことか。 さて、一年のほとんどを巣ごもりで過ごした2021年。 昨年、「愛の不時着」で韓国ドラマ沼に目ハマった流れを引き継ぎ、韓ドラ三昧の一年だった。 と言うことで、今年のドラマ視聴総括をしておこうと思う。 1. 2021年ドラマの旅(50作品視聴、そしてほぼ韓ドラ)今年完走したドラマは、キリよく50作品。 昨年完走したドラマが26作品だったから、ほぼ倍のドラマを視聴したことになる。 我ながら、順調に韓ド

アラフォー女、仕事と恋と人生と 『恋愛ワードを入力してください』

「恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜」を完走。 「日本語タイトル、どうなのよ」とツッコミを入れてたくなるところはさておき、ドラマはめちゃめちゃ面白い。 38歳の非婚主義バリキャリ、ぺ・タミ(イム・スジョン)を中心とした、お仕事ドラマであると同時に、年下男とのロマンスにときめく。 個人的にはかなり共感性の高い作品だった。 ということで、ドラマの余韻を忘れないうちに「恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜」について感想を綴っておく。 1.ペ

『海街チャチャチャ』最終回-大切な人と過ごす時間こそが人生の喜び

『海街チャチャチャ』最終回を視聴。 最終回らしく全てが順調&前向きで、癒しのドラマ『海街チャチャチャ』らしい良きラストだったと思う。 見終えた瞬間から「チャチャチャ・ロス」が始まっているけれど、エピソード16で感じたトキメキを忘れないうちに『海街チャチャチャ最終回』の感想を綴っておく。 1. 美しき海街コンジンの風景が胸に焼き付くガムニハルモニのお葬式から始まった最終回。 ホン班長や街の人たちを温かく見守ってきたガムニが唐突に逝ってしまった。 大きな病気をしたわけでも

子犬顔「ホン班長」の悲しい表情に母性本能を刺激される-『海街チャチャチャ』Ep15

10月16日(土)23時頃に配信された「海街チャチャチャ」エピソード15。 癒しのドラマとして「賢い医師生活ロス」を埋めてくれたこのドラマも、いよいよ今夜のEp16の配信をもって最終回を迎える。 ここでは最終回への心の準備として、視聴ホヤホヤの「海街チャチャチャ」エピソード15について思うところを書いてみたい。 1. ホン班長「空白の5年間」の顛末全くマークしていないかった「AD キム・ドハ」に、ホン班長が殴られるという衝撃の場面をチラ見させて終わったエピソード14。