うらめしや

2023年7月15日朝、君はあちらの世界に旅立ってしまった。なぜ、病気のことを教えてくれなかったのか。私に心配をかけまいと思ってという可能性は低い、または、ない、だろう。そういう関係ではなくなって三十年近くが経つ。2021年の初めを最後に単に疎遠になっていたからということにすぎないとは思う。しかし、もう少し、文字だけででも君とやりとりをしたかった。本当は気が強いくせに、特に文章になると癒しを与えてくれるとしかいいようのない君が打った文字列を見たかった。私が君の世界に行って、君の前にあらわれて「うらめしや」と言いたいくらいである。本当にうらめしい。