あなたが宿泊施設のレビューを書く時「普通」の基準は☆3ですか?☆5ですか?
私、砺波ユウは、本業を宿泊業とする、経営者です。
それ以前は、日本各地のゲストハウスを巡り、その土地に一定期間「住む旅人」でした。
この記事は、私の本業と、旅人としての経験を皆様に提供する、初めての作品となります。
本業関連の事を書くのは、実話を基にした物語+ノウハウという形で、シリーズ化したものを後々お届けする予定でした。
しかし、その本業が忙しくなり、シリーズを執筆する体力と気力が不足がちになってしまいました。
そこで、私の経験の中から切り取る形となりますが、単発記事で、今、皆様にいち早く知っていただくべきであろう内容をお届けいたします。
先に書いておきますが、私の宿泊施設は小規模なもので、大手ホテルのオーナーなどという大層な身分ではございません。
しかしそれでも(だからこそ)、新型コロナウィルスが蔓延した現在でも、借金を全くせず、副業の収入が無くとも生活を続ける事ができています。
私と同じエリアで同時期に始めた同タイプの宿泊施設は、全て休業・閉業していますね。
こういう事を自分で書くと印象が悪くなるかもしれませんが、客観的に見て、私は優秀・有能な方だと思います。
筋が合わない取材依頼があったり、同業者から中途半端に頼られたりもしましたが、それらは断っています。
明らかにモラルが無い相手や、最低限お話できる水準の能力でない相手と関わるのは、マイナスが大きいからです。
これを読んでいるあなたが、どのような人物なのか、私にはわかりません。
ですから、この記事をこの場に書く事に、いささか不安があります。
その不安を抱えてでも、書いた方が良いと考えられたため、今こうして、勇気を出した次第です。
最後まで全部読まれた後、その情報をどうするかはあなたの自由です。
しかしながら、私は、それをモラルが許す範囲内で活用していただく事を望みます。
前置きが長くなりました。
そろそろ本題に入ります。
~「普通」の基準点の差異~
タイトルにもありますが、これを今読んでいるあなたは、レビューを書く時、「普通だったな」と感じた事柄について、「☆3」と、最高点の「☆5」どちらを選択しますか?
私は☆3派です。
「普通よりやや優れている」ものに☆4を与え、「考えられる限り最高」だと☆5をあげたいからです。
もちろん、☆の評価を減らす理由も同様です。
レビューを書く際に、ガイドラインに基準が明記されているものは、通常それに従えばいいだけなので、あなたの普段の「普通」の基準が、☆3でも☆5でも、それは特に問題はありません。
が。
海外が発祥のサービスを利用する時は、注意が必要です。
「普通は☆5」の基準のものが多いからです。
どうやら、日本以外の多くの国は、そうした価値観になっているみたいなのです。
この場合は、満点が☆5なら、☆5が「普通」、10点満点なら、10が「普通」、100点満点なら、100が「普通」となります。
「不満が無ければ満点を与えるべき」という考え方・感覚ですね。
☆5の満点が「普通」でレビューをする時は、不満の数や深刻さのぶんだけ、☆を減らせばいいです。
で。
宿泊施設の話に移ります。
あなたは、何らかの理由で宿に泊まる際、どうしますか?
いきなり現地に行って「泊まれますぅ?」と聞きますか?
宿の電話番号を調べて、「この日空いてる?」と確認しますか?
無言で侵入して、しれ~~っと寝てしまいますか?
そういうケース、全部経験してきました...。
上記の3つであれば、レビューは関係無いですね。
3番目だけは、バレたら警察に突き出されます。
その現場を目撃しましてね...おっと、これは別の話ですね。
多くの方は、旅行予約サイトを利用します。
おそらく、これを読まれているあなたもそうだと思います。
で、この、旅行予約サイト、各々の基準で、レビューが存在しますよね。
この時、「普通」の基準が☆3なのか、☆5なのか、わかります?
ガイドラインがあったりするんで、わかりやすいように思われますが、実際のところは...
絶対的に☆5が基準です。
~予約サイトのレビュー評価についての考察~
予約サイトによっては、「☆5大満足」「☆4満足」「☆3普通」みたいな表示があったりします。
しかし、実質は、「☆5普通」「☆4やや悪い」「☆3悪い」なのです。
何故?
ハッキリした理由は、私にもよくわかりません。
ただ、推測はできます。
私が旅人として日本各地を放浪していた2010年代は、宿泊予約サイトのレビューも☆3基準のものが多く見受けられました。
ところが今は、ほぼ☆5基準であり、平均獲得☆数が4未満のものは、「質が低い宿」とみなされる時代です。
☆4.5未満でも低く見られる程です。
この約10年間で、何かの変化があったと考えられます。
その「変化」について私の目に見えているものは、「海外の宿泊予約サイトが日本で定着した」事と、「海外からの訪日観光客の増加」の2つです。
2020年から現在までは、新型コロナウィルスの影響で、訪日観光客なんて存在を確認するのが難しい状況ですけれども、2019年までは増加傾向にありました。
私が旅人をしていた2010年頃から、宿泊業を始めて利益が最大になる2019年までの間に、海外の宿泊予約サイトは日本語に対応するなどし、日本国内で台頭するようになりました。
そうした予約サイトを経由して、海外から外国人観光客が相当数日本に入って来ました。
この時期、一部の国の観光客が起こすトラブルがメディアのネタになっていましたが、その裏で、欧米の外国人観光客は宿泊施設に☆5基準でのレビューを提供し続けていたんですね。
一方で日本人観光客は、☆3基準が基本の人が多かったり、細かい部分(特に清潔さの項目)に個人的な拘りを持って減点する人が多数存在しました。
そのため、同じ宿泊施設でも予約サイト毎に評価が全然違ったりするなど、レビューの信頼性が著しく不透明になっていました。
海外発の宿泊予約サイトは、レビューの基準を日本にわざわざ合わせたりしませんでした。
その予約サイトに登録し、レビュー評価が甘い外国人観光客を多く獲得している宿泊施設は、そのサイト内だけは高評価だったりしてました。
となれば、宿泊施設としては、そうしたサイトに登録したくなりますよね。
すると、今まで使われていた日本国内向けの予約サイトは、割を食う形になります。
ここで日本国内向けの予約サイトが、どのような対策をしたか全部は私にはわかりませんが、予約サイト間のレビュー格差が年々縮まるような何かをし続けているのは間違いないと思います。
そうした対策の中に、汚い(卑怯な)ものもあり、それは本記事の有料部分に書かせていただきます。
で。
それら対策の結果が何故☆5基準になるかというと...
・海外予約サイトが台頭している以上、世界的に見て☆5基準でレビューする人間の方が多いから、それに合わせた方が早い。
・低評価基準に合わせるより、高評価基準に合わせる方が見栄えが良い。
・☆3基準でレビューを書いたり、低評価を付けそうなのが見えているゲストを、何らかの理由を付けてお断りする宿泊施設が増えた(システム上お断りできる予約サイトが台頭した)。
という理由が考えられます。
3つ目のやつは実は旅館業法違反ですけどね。
~どのような基準を持つべきか~
これを読まれた方が、今後宿泊施設を利用する際、レビューは、今まで「☆5基準」として書いてきた、満点評価からの減点方式にされる事をオススメいたします。
具体的には、以下のようなイメージです。
☆5:普通~大満足(不満無し)
☆4:やや不満(軽微な改善点あり)
☆3:不満(改善が必要な点がハッキリある)
☆2:ありえない悪さ(今後の利用は無いだろう)
☆1:最悪(すぐに施設閉鎖してもらいたい)
直近で私の宿泊施設が☆2を食らったのは、昨年5月まで遡るため、各予約サイトがレビュー評価による警告やペナルティをどの程度宿泊施設に対して行っているかは、それより以前の情報しかわかりません。
その時の基準で書きますと、某予約サイトでは、連続で☆2を付けられた部屋のページについては、一定期間公開停止処分となるペナルティがありました。
ご存知でした?
結構重いですよね?
知らずに☆3基準で、ちょっと不満だから☆2ってやると、その部屋があなたの一撃で消えてしまう可能性があったりするのです。
だから、前述のように、レビュー評価がヤバそうな人は最初から泊めないようにするという、法令違反をやっちゃう宿泊施設があったりするわけです。
まあそういう宿泊施設は大抵...アレなんですけど。
先に書き出した基準について、もう少し補足したいと思います。
☆5の範囲が「普通~大満足」と広いじゃないですか。
これでは、この部分の差が出なくて、レビューの意味が薄くなりますよね。
そこは、文章でフォローしてください。
「清潔さについては、特に気になるような点はありませんでした。」と、「寝具にシミ1つないし、床面には毛の1本も落ちておらずピカピカで、大満足でした。」では、大きな差がありますよね。
私もそうですけど、おそらくあなたも、☆評価だけでなく、レビューの文章も読んで参考にしているはずです。
☆評価は簡易的な目安でしかなく、宿の本質を汲み取るのには不十分です。
宿泊施設側も、お客さん側も、ここに書かれた文章を重視している人は多いです。
レビュー欄に、あなたがあなた自身の体験した事実と気持ちを書く事は、☆の基準とは別の、とても大きな価値があります。
良い評価であれ、厳しい評価であれ、それは宿泊施設にとっても、これからそれを読むお客さんにとっても、今後に繋がる貴重な情報なのです。
さて...ここからは、「裏情報」と言いましょうか、知りたい人にだけお伝えすべき内容を書いていきます。
既に宿泊施設を経営している人や、宿泊業界に詳しい人であれば、既知の事柄かもしれません。
目次を見たり本文を読んだ時点で、「ああ、これは知ってるやつっぽいな」と思ったら、この先の有料エリアに進むのは無駄金になりかねないのでいったん留まって熟慮してください。
「ん?これ知らないかも」と思われたなら、ぜひこの先にお進みください。
これから宿泊施設を選ぶお客様にとっては、「こんな所に泊まりたくなかったわ。宿泊費損したわ。」となる確率を下げられると思います。
宿泊施設を経営する側、もしくはこれから経営する考えをお持ちの方にとっても、知ってるのと知らないのとでは選択肢や取れる対策が1つ2つ変わります。
有料エリアの金額設定は、私自身の宿の1人当たりの1泊料金の最安値である、2000円にいたします。
見る人によってこの金額の感じ方は違うと思います。
私が旅人時代にこの情報知ってたら、2000円どころじゃなく、「損したわ」って思う回数を減らせました。
これから宿泊業の経営者になる人からは、もっと大きな金額をいただきたいです、正直なところ。
読んだ上でもし、「2000円は安すぎ」と思われたなら、サポート機能を使って投げ銭お願いします。
そう思っていただける方が居ると励みになり、今後も有益な情報を提供する元気が湧きます。
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