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「好きなようにしてください」読了。

サイコーでした。
読み終わるのがもったいなくて、逆にちょっと暖めておいたぐらい。

様々なキャリア相談に対して、スパンスパンとごもっともなことを説得力ある脇道エピソード&ユーモアを混じえながら答えていく。
とてもテンポがよくて読みやすく、脇道エピソードも面白く、そこからしっかり軸へ戻っていく。
こういう良いなと思った文章を分析して真似をするときっと良いんだろうな。
この著者の方は「話す方がわかりやすい」と言われてから、知り合いの写真を前に置いて語りかけるようにすることを意識して、話すように書くスタイルにしたそうです。

ひとまず、本の内容の話に戻して。

例えば、保険会社勤務の方の相談に対して「あなたは自分のリスク管理をしすぎです」とか、まずツッコミが入ります。笑。

本当は周辺の文脈が面白いのですが、名言的なのをメモしてあるので、いくつかご紹介。
引用だらけになりますがご了承ください。

・「環境」の比較は意味がない
・直接経験の重み
・本当の脅威は戦争と疾病だけ
・「自己宣言的職業」の気楽さ
・実体と抽象の往復運動
・具体的な好き嫌いの断片を寄せ集めることから始める
・変わっていく世の中で変わらないものを見抜く
・「夢」と「欲」は異なる
・何かをするということは何かをしない
・仕事の価値は客が決める
・ワークはライフの一部
・根拠のない有能感は持たないこと
・まず誰かを儲けさせてそれから自分が儲ける
・スキルというのはマイナスをゼロのレベルまでもっていくためのもの
・自分が期待するほど自分は優れた人間ではないということを受け容れていくプロセスが成長の正体ではないか
・本当の仕事とは人に何かを与える、その内実にしかないわけです

"好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則"/楠木建 より

もしかしたら当たり前でしょーと思われる内容も多いかもしれませんが、文脈の中でちょくちょく放り込まれる上記の言葉たち、刺さりました。
イタタタ・・・
な内容も結構ありました。汗。

この本は目のつくところに置いておいて、時々読み返したいですね。

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