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【未来思考の仕事のOS⑥】システム図でグルグル考える

鶏か卵かの問題に向かう時

新人の時に言われたことの1つに、自分のお客様はクライアントに限らず、「自分の仕事の先にいる人は全てお客様だとと思え」そんなことを教えられました。意図することは「任されているタスクは全て、それを使って更に仕事をする人がいるので、その人のやりやすさやわかりやすさに気を配る」ことが大切ということ(例えば伝票の締め切りを自分1人だけなら大丈夫だろうと守らないと経理の人の仕事が遅れるかも・・そんなことに気を配れ)。大抵の仕事は単独では存在せず、何かに影響を受け、何かに影響を与えています。

人事の仕事をシステム図で描いてみる

組織の中で人事をしていた私の仕事は「採用」「教育」「モチベーション施策」「最適配置」など、その時々で任されることは異なりましたが、それぞれの仕事の良し悪しが他の仕事に密接に関係しています。採用の仕事を一生懸命やっていた時は、求める人物像を設定し、いかに沢山人を集め、相手にも動機付けができるような面接をすることにフォーカスし、育成を担当すると、早期の戦力化の他、リーダーシップ開発や職場での階層のGAPや定着などを考えることにフォーカスする。モチベーション施策を実施する時には評価制度や、表彰などにフォーカスし、最適組織を考える時は、もっともパフォーマンスを発揮しやすい体制や、任用基準などにフォーカスして取り組むことになる。ある程度の規模になるとそれぞれの業務は専任のメンバーが担当し分離されていて他の仕事が見えないことも多いような気もします。小さな組織は、目の前のことに追われ俯瞰して見れなるのが現状になりがちです。

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プラスシステムとマイナスシステムの世界

それぞれの仕事が、良い成果をあげられると、次の仕事の良い結果にも結びつきやすい。システム図にしてみるとこんな感じ。

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プラスシステムで行くと「良い人材採用」ができると、育成はスムーズで「短い期間で良い人が育つ」その人たちに「適したモチベーション施策をこうじる」ことができると、「新しいチャレンジと目標の達成」に繋がる。そして「新たなポジションが生まれ、成長に合わせストレッチした配置」ができる。マイナスシステムで行くと「良い人材が採用できない」と「育成には時間が掛かり、人が育たない悩みを抱える」。そうなると、中々仕事を任せきれず、「目の前の仕事に追われ、目標が成果は出ない」、「業務縮小」のムードに流れ停滞していく。それぞれの業務での良し悪しが五月雨式に後ろに影響を及ぼして行きます。

人事の仕事で大切にしたいこと

人事の仕事で最も大切なことは、目の前の仕事だけではなく、その先の影響を考えること、企業にどんな影響を与えるかもありますが、採用した一人一人の人生にも大きな影響を与えることになります。もう一つ大切にしたいこと。私自身は企業の中で働いている期間にも時は流れ世の中が大きく変化して行きました。人事制度にも流行り廃りがあります。ESなど従業員をお客様に見立て考えることも多いのですが、社会に目を向け時代の変化を感じることも大切にしたたいことです。そして事業の成長を夢みて実現させるために「その時」「少し先の未来」を考え柔軟に対応・変化させていくことが仕事の面白さに繋がるのだと思います。

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家族をシステム図で考えてみる

チャイルド・ファミリーコンサルタントを目指す前、2012年に会社を辞めて独立した時に漠然とこんなシステム図をプラスで回すことをしたいと考えていた。人事の仕事と比較して「ママの自己肯定感」「パパの家庭との両立」など、少しレイヤーが揃っていないのですが、これは私がその頃感じていたことが影響しています。出産後もフルタイムで働いていたので専業主婦のママたちから「すごいね」と言われることが度々あり、そのことに何かしら違和感を感じたりしていました。また、人事で関わるメンバーの中には適応障害を起こしていても家族から「会社を辞めないで」と言われている男性の辛さ見ていたことが影響をしています。ママの自己肯定感を上げられると家族の笑顔が増えそうな予感があり、企業で働く男性ももっと自由に人生を選択ができるようになれば家族に笑顔が増えそうな予感がありました。そんな卵と鶏をどうにかしたいなという思いが、チャイルド・ファミリーコンサルタントを学びはじめたきっかけの1つです。

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こんな図を描きながら漠然と大人として「自立」の大切さを感じました。一人一人が自分らしさを満喫してお互いを尊重しあえるようになる世界。そのことを実現できるように組織や家族に関わって行きたいと思います。

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