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チームが生まれ変わるために必要なこと

「チームが自然に生まれ変わる」この本を読んだことが、コーチを目指すきっかけになりました。人と組織に起こる問題をこんなに分かりやすく書けてしまうのは「すごい」と思いました。李さんと堀田さんの共著、どちらがメインで書かれたのか、最初の文章を読むとそのつながりで堀田さん(?)が李さんに確認しながら書かれたような気がします・・李さんだったらごめんなさい。人材に関わることを長くしていて、それぞれの時代を見ていて、今の時代の変化で色々言われていることがすっきり繋がる。読んだ後に視界が広がる感じがしました。

ゲームのルールが変わった

「内側から人を動かす」「エフィカシーの認知科学」

人に持続可能な行動変容を促すためには

コロナで加速したこともあり、社会や環境が日本が旧来のビジネスモデルで栄えた時と大きく変わった。その中で生きていく「人」に対する関わり方や「生き方」も大きく変化している。毎日を日常に埋没していることを前提に変わることが必要だと気づけることがスタート。旧来型である自分を自覚し理解することが大切だ。そして、個人の欲求に基づく(本当に)やりたいと思えることをGoalに設定し、やりたいことに向かい、やれる気がする=これは能力があるかどうかではなく、やれる気がする状態に作ること。状態は、能力ではなく人の内部モデル=考え方や捉え方なので変えることができる。人は知らずうちにその様に状態を変化させている時があり「ピンチはチャンス」と言う言葉があるが、正にその通りで。ピンチで切羽詰まった時に、これをチャンスにする方法を考えられないか・・・と思考を働かせることで、本当のチャンスを掴むこともある。人の内部モデルは情報処理のブラックボックスで、何かしらその人が持っている方式でものを捉えているので、変わるのだけど、変えるためには「ピンチはチャンス」ではないが、この想定外なことがあって初めて変わるものでもある。人に持続可能な行動変容を促すためには、まずは自ら過去の延長を生きずに行動変容していることが大切。

自分の人生のリーダーになる

「リーダーはHAVE TO を捨てよ」

生きたい人生を見つけ宣言する

生きたい人生・・・自分が何をしたいのか、「お前は何がやりたいのか」古巣の職場では、よく問われ企業を指す言葉の代名詞の様になっているのですが、本当に自分のやりたいこと「Want to」を探り当てるのは簡単ではない。何故ならば、親や周りにいる関係者、自分の持つ役割から、「こうしなければ」「こうした方がいい」などを沢山抱えてしまっているから。そして、自分自身でも「コンプレックス」や「憧れ」「貢献欲求」などから来る欲求を「自分のやりたいこと」と思い込んでいることが多い。自分のやりたいと思っていることには疑いを持ってみる位で丁度良いほどだ。自分の「Want to」=本音の欲求がわからないとき、入口になるのは◯得意なこと○夢中になれること○繰り返ししていること等だ。世にあるツールではストレングスファインダーなども、現在の状態と潜在的な希望の両方から自分を知るきっかけになる。子ども時に親の影響を受けずに無意識化で好きだったこと(褒められるとか、顔色見ずに)にもそのヒントが隠れている。後は、小さな頃から時を超えても同じような要素があることを好きで繰り返していることがあれば、そのことを抽象度を上げて括ってみると、そんな中に出てくる。一つの方法だけではなく、様々な角度から掘り当てないと出てこないことも多い。これは1人で見つけることは簡単ではなく、埋没している自分一人でできないことを知りパートナーを見つけて行うといい。鏡がないと人は自分の姿は見えないのだ。このパートナーとして機能するのが私のなりたいコーチだ。

自分の「Want to」を生きるために必要なこと

「Want to」が見つかった時は目の前が開け、輝いた気がするのだが、見つかっただけでは、変容はできない。 日常の生活の中に埋没し、そこに止まってしまう。それは致し方なく、ホメオスタシスと言う生きていくための生命を司どるレベルで現状維持装置が働いている。それを突き破るためには、方法は現状維持装置が働く現状を「Want to」で生きている自分にしてしまうこと。「Have to」=やらなければ行けないことにまみれているので、このHave toを捨てる。捨てることを決断すると、その先のことが初めて考えられる。間違っても先に捨て方を考えては行けない。現状の中に留まり考えることに拍車をかけてしまう。決断が先、決断したら自ずとスタートする。決めても続かない・・そんな経験は誰もがしたことがあると思うが、有効なのは「有言実行」宣言してしまうことだ。恥ずかしがったり、自分の美学と異なるなどと言わずに、言葉にすること。そこに自分の責任が出て来る。

Want toの中にしか生きられない

「パーパスを自分ごと化する」

設定したGoalになりきる

組織に所属をしているには理由があり、多くの中から選択して選んだ以上、個人の欲求と重なる点があることがほとんどだ。個人の欲求と重なりを見つけていくには、まずは自分の欲求=「Want to」を知り、そして、抽象度を高くしておくことが重要。ラダーが上がれば上がるほど共通点は見つけやすいものだ。また組織は何らかの目的を持って存在しているので、そこ置かれている「パーパス」を、噛み砕き解釈して理解する。その上で、自分の「Want to」と組織のパーパスの接点を、他の誰とも変え難い自分のGoalとして言語化する。他に変え難い自分だけのGoalは、特別感を持ち臨場感が高いものになる。組織の中の役割であったとしても、そのように捉え変えるだけで臨場感は高まり、ワクワクしたものに変わる。その状態を維持し継続していくためには、今の日々ではなくGoalにたった自分が、している会話、時間の使い方になっている状態で感じる五感をイメージした言葉を持つことが大事。

組織を運営する上でリーダーが行うこと

「メンバー全員 Want to」

導けるリーダーになる

組織に影響を与えていくために、まずはリーダーが自分自身の人生のリーダーとして生きていること。

そして導くためには、1対1で向き合うこと。全員に同じように時間を避けないことある。その場合は重要度の高い人からスタートし、その人達にエバンジェリストになってもらい浸透させていく。人の人生の変容に関わることは、1対他の研修などで一度に行うことも、飲み会など日常と切り離された場所で行うことも効果的ではなく、きちんと時間をとり1on1の形式で行う方が良い。そしてFor You 利害関係を横に置き、相手の人生に向き合う姿勢が大切だ。上司から1on1と言われると緊張するメンバーも多い。なので人として相手のことを真剣に考え「心からやりたいと思える仕事に向き合って欲しいと思っている」「みんなが最大限に能力を発揮できる環境を作りたい」そんな自分の想いを伝えていく。メンバーの「Want to」を見つけるサポートには自分の「Want to」に向き合った経験が欠かせない。どんな才能や強みを発見できるかになるのだが、気をつけたいのは「謙遜」=逃げ、「卑屈」=殻に篭っている時、カウンセリングから入り時間をかけ出てくる言葉の裏側を見ていくことも大切だ。他人の内部モデル・・永遠に理解できないかもしれないが理解したいと思う姿勢が大切。「Want to」はひとつではないし、決めつけは厳禁。出てきた「Want to」を組織と重ねて、燃えるようなフレーズが見つかるとメンバーの顔が輝く。

メンバーとの面談の時間を○個人のゴールの明確化○業績目標の進捗確認○ゴールに向けたフィードフォワードなど使い分け未来に向かい進めていくとよい。研修などでもテクニカルなこととしてスキルを教えたりするものがありますが、組織の行動様式として行うことはそんなに難しくないのかも知れない。リーダー自身が本当に自分の人生を生きることに向き合うことの方が遥かに難易度が高い。そして残念ながら、自分の人生を生きることのできていないリーダーが行動様式を身につけてもできることは限られていて、メンバーの真の行動変容は起こらない。


組織を未来に導く仕事

「組織のパーパスをつくり、浸透させる」

Greatな会社を作る

この章の内容は、私が仕事として取り組んできたことに触れる内容でもある。そしてSpecialな組織づくりを経験した時、Greatな組織を作りたいと思った。漠然とそう思ったのだけど、Greatな組織でイメージしていたのは、「予期せぬ未来に永遠に進んで行ける」そんな組織。もう10年位前だけど、そんな思いを強く持っていた。

企業が理念をつくるとき、理念があってそこからビジネスモデルが出来上がることもあるかと思うが、ビジネスモデルができその後に理念をつくることが多いように思う。そしてビジネスモデルが変わる時に理念も新しくつくりかえられる。私が働いていた「ゼクシィなび」と言う組織でも、最初に「Best Navigation For Happywedding」と言うビジョンを掲げていたが、生命保険、婚活などと事業領域が広がる中で、「Connect Your Happiness」と新たなビジョンに進化させた。QQEnglishでは事業を日本以外にも広げていくことを意識した時に「Gateway to the world」と言う言葉が生まれた。言葉ができたことで、企業ファそこには自分達の行っている事業とは、自分たちのやりたいことは、そして何を成し遂げたいか、その時に自分達は何をするのか、顧客や従業員の姿が重なる物語がある。組織の運営ももちろん計画としての数値目標はあるが、MBO→OKRのようにより大きなGoalの過程に目標を置いたマネジメントが主流になってきた。SDGsに取り組む企業やESG経営など、安定ではない未来を考えている企業が増えていて、時代も向かっているのだと思う。

とても遅くって間に合わなくならないように。

そして、未来に向けて持続可能な行動変容ができる人を増やしたい。

自分に向き合い、焦りぐるぐる考える日々。







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