小学生 入院中の私の部屋になかったもの
こんにちは♪
大学生で車いすユーザーのみのりです。
先日、私の黒歴史時代の恩師に会うことができたんです。
ちょっとそのときのことを振り返って、二つお話を書いてみたいと思います。
毎年の手術と入院
私の病気は、骨形成不全症。
骨が折れやすくて、変形がしやすい病気です。
骨折しにくくするため、治りを早くするため、変形を防ぐため、、等の理由で骨の中の空洞に髄内釘と呼ばれる金属の棒を入れる手術をしています。
手と足の長い骨に髄内釘が入っています。
(右手前腕だけ入っていないです。)
※以下レントゲンの写真が映ります。
このような手術を4歳から約20回行ってきました。
大体1年に1回以上は入院をして手術をしていました。
入院中の部屋になかったもの
そんな私の入院生活を送る部屋に、多くの他の子にはあって、私にはなかったものがあります。
それは
「寄せ書き」
クラスメイトなどが書いてくれるメッセージの色紙とかの、あれです。
みなさん書いたことありますか?
寄せ書きを書いてあげようと立ち上がった子、存在感を出すことに躍起になったり、あんまり思いはないけどとりあえずかいたり…
いろいろありそうですね🤭
私の診療科は整形外科の子供病棟だったので、いきなり入院する子よりも、計画的に長期入院をする子が多かったです。
その子たちは事前に手術をすることがわかっているので、
「寄せ書きをみんなに書いてあげよう」
と先生などが言って、クラスメイトがメッセージを書くということが、多くの子の学校ではあったようです。
ですが、私は寄せ書きをはじめとした、こういうことをやってもらったことがありません。
1か月くらい入院をするときにも、学校の先生がやろうとしてくれたことはありませんでした。
私はクラスメイトじゃなかったから
なんでだろう。みんなはもらっているのに。
そこから考えられた理由は2つでした。
1,私に友達がいないから
2,私は特別支援学級の生徒で同じクラスの子じゃないから
私は、2が強いのではないかなと思っています。
私は特別支援学級の肢体不自由の生徒だったので、あくまでみんなの学級は「交流学級」です。私の所属は特別支援学級でした。
通常学級に通って授業は受けており、交流学級の名簿にも名前はあります。
しかし、五十音順ではなくて、一番最後に呼ばれました。
私は「同じクラスの子である」
と先生にも、生徒にも思われていなかったように思います。
五十音順なのに最後に名前が呼ばれることだけではありません。
例えば、小学生って並んで移動しますよね。(私の学校、時代だけかしら…)
先生はみんなの一番後ろから歩いていきます。
私はその先生の後ろを歩きました。
それだけのこと?と思われるかもしれません。
しかし、当時の私は、クラスメイトじゃないんだと強く突きつけられた気持ちになりました。
私には友達がいませんでした。
学校の先生に言われて、クラスメイトが無理やり書かされたような寄せ書きなんて、うれしいと思う?
そもそも寄せ書きは欲しいと言ってもらうものじゃない。
そんな強がりを、当時の私はしていました。
けれど、同じ病室の多くの子の棚の上に寄せ書きやメッセージが置いてあって、やっぱり羨ましかったのです。
私には「クラスメイト」がないんだ。
それを突きつけられるできごとでした。
応援してくれる人
今はSNSという便利なものですぐに連絡が取れますよね。
だから、寄せ書きってもうないのかな。今の子はこだわらないのかな?
気になるところではあるけれど、なにより応援してくれている子がいるんだと思えることがすごく力になると思います。
入院するとき、手術をうけるとき、多分それに限らず、不安なことがあるとき、応援してくれる人がいるだけで、本当にうれしいと思います。
私は同年代の仲間はいなかったけれど、お母さん、お父さん、おばあちゃんが応援してくれたから、頑張れたのかもしれません。
そして、中学2年生で初めて、恩師に巡り会います。
次回はその恩師とのお話を書きたいと思います。
みのり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?