カレーを作ってみる話01-キーマカレーその1
皆さんはカレーが好きですか?
私は嫌いでした。
インドから伝来したカレーも、今では様々なアレンジが加えられて「日本食」と言っても過言ではないぐらい日本の生活に溶け込んでいますね。
カレーは市販のルーを用いれば「手軽に」「大量に」作れることから、各家庭から学校給食でも定番のメニューでしょう。また、曜日感覚が薄れてしまうぐらい海上での生活が続くような海上自衛隊では、曜日感覚を失わないようにするために決まって金曜日はカレーが艦内で出されているとも聞きます。
このように、日本人に馴染みの深いカレーを初めてカレー粉・スパイスからカレーを作ることに挑戦してみたので、折角なので記事にしてみました。
前置きが長くなったので、興味がない方は「カレーを作る下調べ」から見ていただくと良いかと思います。
カレーが嫌いでした(過去形)
前述したように、日本人に馴染みが深く、好きな方も多いカレーですが、私はカレーが嫌いでした。
理由としては、小学生の頃に母が作ったカレーが口に合わず、尚且つ頻度が多かったことです。
最初のうちは「嫌い」だという感情は持っていなかったのですが、当時「辛味」に嵌っていく最中だった私にとって、辛い物が苦手な姉のために「甘口」もしくは「中辛」のルーで作られていたカレーに、段々と嫌気が指すようになっていったのです。
また、それに輪をかけて母がカレーを作る際に失敗することが増えていたことも原因でした。調理方法は変えていないというのに、「シャバシャバ」のスープ状のカレーが出てくる頻度が増えてきたのです。当時の母もそうなってしまった理由は分かっていませんでしたが、「ドロッ」としたカレーの方がまだ好きだった私にとっては、味に加えて嫌いになる追い打ちにしかならなかったのです。
こういった経緯で、私は(我が家の)カレーのことが嫌いになり、飲食店などでも食べなくなりました。
しかし、いつまでもカレーのことが嫌いなわけではありませんでした。大学生のころには何度か飲食店で食べるようにもなりましたし、今では定期的にカレーを食べたくなることもあります。
最近、カレーを食べたいという欲求があり、尚且つコストコで購入した2kgの鶏ひき肉の新たな使い道を模索していたこともあり、カレーを作ってみようと思い立ちました。
カレールーを使わないようにした理由
これまでの人生でカレーを作ったことがなかったので、恥ずかしながらカレーの作り方がわかりませんでした。何となく「具材を炒めて水分を加えてカレールーを入れるのだろうなー」という程度の認識しかありません。
そのような前知識しかない中、カレールーを使わずにカレーを作ることを決めました。
カレールーを使わずにカレーを作ることに決めた理由、それは「エネルギー(kcal)が低い」ことと「アレンジが楽しそう」という二つです。
前者に関しては、カレールーは成形するために油分を使っているため、その分だけエネルギーが高くなっているためです。
後者に関しては、カレールーを使うと選択肢が狭まりそうだからです。ルーにスパイスを加えることもできますが、それだと結局は味の主体がルーがになってしまいそうですからね。どうせ料理するなら「楽しんでしまおう」という魂胆です。
カレーを作る下調べ
実際にカレーを作る前に、まずはカレーの作り方を調べることから始めました。
分かっていたことですが、カレーは種類が多いですね。そして、その区分が難しいです。
鶏ひき肉を使うということは決めていたので、作るカレーはキーマカレーになると思い、キーマカレーを中心にレシピを探しました。
様々な料理サイトがある昨今、それぞれが工夫して美味しいものを載せてくれている分最低限の基準・定義がわからないということに気づきました。そのため、贅沢なことを言いますが「このレシピを真似しよう」ということなら問題ないのですが、基本から作り始めるには中々不便に感じます。
そのような中でたどり着いたのが下記のエスビー食品のサイトです。
ホームページの完成度が高いので、このサイトに沿って進めていけば順調に進められそうです。
目ぼしいページを確認していくと、どうやら「具材にスパイスを加えて炒める」ことと「煮込む」ことでカレーになるということなので、それに倣って進めていくことにします。
レシピによって様々な食材が使われていますが、0から積み上げていくことを目標に、まずは「鶏ひき肉」と「玉ねぎ」、「カレー粉(所謂赤缶)」をベースにしていこうと思います。
1-1.まずは最低限の材料で作ってみる
まずは、下記の様に最低限の材料で料理することから始めてみました。
テフロン加工のフライパンを使っているので、調理油も使用せずに作ってみました。
・玉ねぎ:100g
・鶏ひき肉:100g
・カレー粉:小さじ1
・塩コショウ:少々
調理手順としては、
①玉ねぎを炒める
②鶏ひき肉を加えて、塩コショウを振って火を通す
③カレー粉を加えて全体に味が馴染むまで炒める
という感じです。液体を加えていないので「煮る」工程がありませんが、一先ずはこれで進めようと思います。
作っている時点で思いましたが、水分が無くてパサパサしています。
調味料はカレー粉と塩コショウしか使っていませんが、味は十分に美味しいです。これはS&Bのカレー粉の完成度が高い故のものですね。
一先ずは、他のスパイスなどを使って味を変えていくのではなく、パサつきをどうにかするべきだと感じます。
1-2.サラダ油を加えてみる
今回は前回の反省(パサつき)を踏まえて、玉ねぎを炒める際にサラダ油を加えてみました。カレールーには脂質が多くエネルギーが高くなるから使用を避けているのに本末転倒気味ですが、手軽にできる方法なのでパサつきが改善されるか試してみようと思います。水分が増えるわけではありませんが、口当たりが変わるかなとの期待です。
・玉ねぎ:100g
・鶏ひき肉:100g
・カレー粉:小さじ1
・サラダ油:小さじ1
出来上がったものは少しだけ見た目が変わったかな、という程度の変化でした。口当たりに関してもパサつきは改善されていませんでした。
やはり、根本的に水分量が少ないことが問題の様ですね。次は水分の豊富な食材を追加してみることと、調理の過程で少し水分を意識するようにします。
2.茄子とトマト
前回の反省を踏まえて今回は茄子とトマトを追加することにしました。
茄子に関してはカレーのレシピで使われていることも見かけますし、比較的安価に手に入るので試してみることにしました。
トマトに関しては多くのカレーで「トマト缶」などが使われていることだ多いので、味としても問題がないのだろうと想像が容易いです。
旨味成分や水分を豊富に含んでいるため、間違いないだろうと思います。
2-1.茄子
・玉ねぎ:100g
・鶏ひき肉:100g
・茄子:150g
・カレー粉:小さじ1と1/2
結論から言うと、あまりカレーには合わないように感じました。(私の好みかもしれませんが)味も食感もマッチしませんでした。
画像の通り茄子を加えてからはそれほどは炒めておらず、食感を残してみたことも原因だと思いますが、皮と実のどちらも食感が好みではありませんでした。また味としても、煮ることをせずに炒めているだけということで、茄子に味が染みていないのでカレーと茄子を別々に食べているように感じられました。
そして、今のメインである「水分のある食材」としても(炒め具合が足りなかったことが原因の可能性が高いですが)イマイチでしたので、ひとまずは茄子の使用は保留にします。
2-2.トマト
・玉ねぎ:100g
・鶏ひき肉:100g
・トマト:150g
・カレー粉:小さじ1と1/2
正直なところ、自分が思っていた以上にマッチしました。
今回は生のトマトを使ったので若干の酸味は残りましたが、味も食感も良いものに仕上がりました。
一先ずは今後もトマトを材料にするのは確定として、後はもう少し品目を増やすためにもカレーに合う食材を探していきたいです。
3.パプリカとズッキーニ
今度は、コストコで挽き肉を買った際に見かけた、パプリカとズッキーニを試すことにしてみました。
パプリカは彩が良いということと、甘味があるので辛味の中でアクセントになればと思います。
ズッキーニは水分をしっかり含んでいそうなので試してみることにしました。
色々理由を付けていますが、安く売っていたというのが大きな理由です。
3-1.パプリカ
・玉ねぎ:100g
・鶏ひき肉:100g
・パプリカ(黄):150g
・カレー粉:小さじ1と1/2
今回は黄色いパプリカを使用しました。特に理由はありません。
パプリカはそれ自体の味がしっかりしていたので、カレー粉で炒めてもちゃんと味を感じられました。味もカレーに合います。また、水分としてもパサつきをかなり抑えることができました。
見た目としては、今回使用した食材だけだと黄色よりも赤色のパプリカの方が良いと思いますが、トマトと一緒に使用するとなると黄色でも良いのではないかと思います。
今後もパプリカの使用は確定でいこうと思います。
3-2.ズッキーニ
・玉ねぎ:100g
・鶏ひき肉:100g
・ズッキーニ:150g
・カレー粉:小さじ1と1/2
正直ズッキーニはあまり合いませんでした。
理由としては、ズッキーニの味が薄いというところが大きいです。煮込んでいないため、茄子と同様に味が染みたりはしていないので今の作り方では合わないです。食感は悪くありませんでしたが、水分の要素としてもあまりパサつきを抑えられなかったので、しばらく採用は見送りたいと思います。
4.今後の見通し
今回でトマトとパプリカの採用が確定したので、次回からはこの材料をベースにカレー粉ではなくスパイスからカレーを作っていこうと思います。
ベースとは言え、季節的な問題で値段の変動やスパイスとの相性もあるかと思うので、その都度他の食材も試しつつ進めていきたいと思います。
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