あんこ
紫色にさえ見える美しいあんこ。
くちどけは霞のようです。
奥ゆかしく、敷居が高い所に居そうですが、
思い出のあんこはいつも身近で、
懐かしい味がします。
一度だけ、練り切り(写真のように季節をかたどった美しい和菓子です)を大きな豆、大手亡(おてぼ)を茹でる所から作りました。
その大変だったこと。4時間以上を要しましたが、じいちゃんばあちゃん含め家族全員5秒でパクリ。オヨヨ。
世の儚ささえ感じましたが、大袈裟でしょうか。
あんこ菓子でよく食べるのは、松露、羊羹、白玉のお汁粉、団子。そして先日の夏日に見かけた、かき氷。
以前、年間を通してかき氷をかいている氷問屋さんに、冬場もやはりお客さんはおいでになるか尋ねたところ「12月に1人、来たかなあ。1月はさすがに来ないね」とおっしゃっていました。
あずきは、身体をあたため、余分な水分を排出してくれるそうです。かき氷にあずきや、あんこが乗っているのは理にかなっているんですね。
家で羊羹も作ろうとしたのですが、あんこが沈んで、お店のようにはなりませんでした。
簡単に見える事ほど、そうは成らない、難しいなと実感しました。
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