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角川文庫『アルケミスト』に学んだ事

3ヶ月ぶり(笑)読書記録 第4弾

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・『幸せになる勇気』ー岸見一郎、古賀史健
・『自分の中に毒を持て』ー岡本太郎
・『スタンフォード式 デザイン思考』ージャスパー・ウ
・『大切なことに気づく365日名言の旅』ーWRITES PUBLISHING
・『アルケミスト』ーパウロ・コエーリョ

| 3ヶ月で5冊・・・果たして年間50冊読破達成なるか?

今回はかなり時間がかかってしまった・・・というよりも、時が流れるのがかなり早く感じる期間だった。
いつのまにか葉月に突入し、もう睦月が迫っているのも信じられない。あんなに楽しみにし、あんなにワクワクしていた2020年も、いつのまにか折り返し地点を過ぎていた。
新型コロナウィルスに世の中が振り回され、オリンピックも延期になり、本来描いていた2020年像とはかけ離れた1年になりそうだとは思いつつも、ネガティブになり過ぎず、一人一人が踏ん張って生きている。
今回読んだ5冊の本は自分をポジティブに、前向きにさせてくれるラインナップだった。

『アルケミスト 夢を旅した少年』著者パウロ

|1988年刊行以来愛され続けている本
今回読んだ5冊目の本、『アルケミスト』に学んだことを記事に記したい。
1987年に初の著書、『星の巡礼』を発表し注目を受けたブラジル生まれの人気作家パウロ・コエーリョが、1988年に刊行したものが『アルケミスト』(山川紘矢・山川亜希子 訳)。本物語は、サン・テグジュペリの『星の王子さま』に並び称されるほどの賞賛を浴び、刊行したどの年内にブラジル国内で20万冊を超えるベストセラーとなり、パウロ・コエーリョは一躍有名になったそう。

|著者パウロの背景
パウロ自身も本の少年のように刊行前は世界中を旅した経験を持っている。法律学校を中退し、中南米諸国、ヨーロッパ、北アフリカといったような世界各地へ放浪の旅に出たのち、音楽とジャーナリズムの世界に入った。

|物語の概要
この本の内容は、ある羊使いの少年がアンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出る物語。旅の道中で錬金術師(アルケミスト)と出会い、人生における知恵を学んでいく経緯を描かれている。読んでいるとその世界観に引き込まれる自分に気づくほど、美しい情景が頭に浮かびながら、少年の結末が気になり続ける本。
(ちなみに、「錬金術師」のことを「アルケミスト」と呼ぶのは個人的にはこの本で知った・・・かっこいいなぁと思いながら読んでた。笑)

なぜ『アルケミスト』が長年愛され続けているのか
〜現代人への「夢を忘れないで」メッセージ〜

|幸福の秘密とは
ネタバラシにならない程度で紹介すると、本のある部分で、「幸福の秘密とは何か」を面白い例を使って下記の引用文のように説明されている。
”幸福の秘密とは、世界の全ての素晴らしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ”

この本の中で「前兆」というワードが多用されている。そして必ず少年はその「前兆」を見逃さないような生き方をしている。
この本を読み終わってから、この本のメッセージについて考えてみた。

物語の少年のように、何かを強く望み志せば、宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる。それを信じる姿勢を揺るぎなく保ち、生きていくことが幸福である。

別の本『幸せになる勇気』でも似たような内容が示されており、個人的にとても考えさせられた。
”人生とは、連続する刹那である”というものだ。

幸福とは、お金持ちであることや、結婚して家庭を築くこと、孤独でないこと等ではなく、あくまで、今この瞬間を精一杯に生き、そのヒントを見逃さないように過ごすことだと、私は思った。

願い続けば夢は叶う

|母に昔言われたことを信じ続けていたら、本当に叶った話
私は幼少期、親の仕事の都合でオランダに滞在していた。
出身は日本だが、青春の思い出はほとんどオランダにある。帰国が決まった当初は実感がなかったが、
帰国当日、スキポール空港から離陸した直後、空から見下げたオランダの土地。そこには風車・羊の群がポツポツと見られ、まだ咲いていない広大なチューリップ畑が見られた。その景色を見た瞬間、大泣きした。
大泣きしながらも心な中で「いつか必ず、戻ってきてやる。その時は親の力を借りず、自分の力で。」と誓った。

帰国後、日本の生活に慣れても「オランダに帰りたい」と言い続ける私に母がかけてくれた言葉がある。「私は若い頃、海外に住むことを夢見ていた。その結果1人でホームステイに行けたし、あなたのお父さんと出会い、家族で滞在した。夢は願い続けば不思議と叶うものやで。
私は去年の9月、仕事でオランダに出張。スキポール空港に着陸直前の空から見下げた景色は、約10年前に離陸した時と、より青々としている草原以外は同じもので、涙が出た。(何回同じところで泣くねん!と内心思いながら、感動しすぎて涙が出るのはさすがに止められなかった)

その後にも、学生時代からずっと憧れていた方とお付き合いすることにもなり、このコロナ騒動の中でも遠距離恋愛しながら仲良く、支えられている。

・・・母はアルケミストか?笑

|仕事でしんどい時も、前兆を見逃さない姿勢で臨む
正直、5月〜7月にかけての時期は業務量が多く、精神面をなんとか保っていたつもりが肉体(健康)面がかなりやられていた。
「あ〜しんどいな、食欲ないからもうご飯はいいや・・・」「忙しいから疲れているのなら仕方ない」など、ネガティブに捉えがちな姿勢でいた。
そんな姿勢でいると、1ヶ月で7ヶ月も痩せてしまい通院することになる事態に。これをある意味「前兆」と捉えた。
「1日3食に戻すなら今だよ!」という前兆でもあり、「もう少し『今』を楽しんだら?」という前兆に思えた。

今はちゃんと1日3食(時に2食だが)を心がけ、体重も適正体重に戻り、日々の仕事でも笑顔で働けるようになった。「成長している自分」を少しずつ感じているからだ。

今回これらの本を読んだことで改めて、自分が信じるもの、感覚、夢を大事にして生きて行きたいと思った。最後に好きな部分を引用した文を紹介して終わりにする。

新型コロナウィルスがなんだ、負けずにこれからも頑張るぞ!!
みんなと助け合いながら、愛を持って。

“『もし、自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ』” 
ー引用『アルケミスト』

“人生とは、連続する刹那。ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していれば、それでいい。計画的な人生など不可能です。
「いま、ここ」を生きる。” 

ー引用『幸せになる勇気』

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