記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

降り積もれ孤独な死よ 考察 4話 蒼佑にフラグが立っている

4話は、蓮水花音が被弾してしまい、意識不明になるという衝撃のラストでした。ほっこり回なのかと思わせる、冴木との恋愛フラグ。と、見せかけて、これ、死亡フラグなんじゃないか?とハラハラしたのですが、まさにの展開。

しかーし!私は、蓮水以上にフラグ立ってる彼の身が心配でならない!
彼…そう、瀧本蒼佑だ!!

明らかになった灰川と神代の過去についてをまとめつつ、気になる蓮水、蒼佑のフラグ、鈴木巡査、そしてそろそろ灰川邸事件の犯人についても決め打ちしたいけれど…、正直非常に難しい!

最新話の感想・考察はこちら



1.4話で明らかになったこと

4話では、灰川十三と神代健流について、いくつかの事実が明らかになりました。

灰川十三についてわかったこと

・蔵土村に住む”佐藤創”である
・顔のあざは生まれつきのもので、そのせいで父により、家の奥に軟禁されていた
・”降り積もれ孤独な死よ”の詩は、唯一の理解者、犬山しゅうじの詩
・佐藤創が父親をめった刺しにした事件を起こしたのは、14歳の時
・直接の理由は、犬山と親しくしていることを知った父が犬山が殺人者であるという噂を流し、それがきっかけで犬山が死んでしまった(自死?)ことによる
・手のひらのあざは、父親につけられたバツ印を自らリッカマークにした

1話冒頭の雪の中を歩く血まみれの少年は、やはり灰川十三(本当の名は佐藤創)であることが判明。灰川の顔のあざは虐待の痕ではないかと考えていましたが、もともとあったあざであり、そのせいで謂れのない差別を受けていたことがわかりました。
灰川に影響を与えた犬山は亡くなっていますが、今後なんらかの形でストーリーに絡んでくるのか、注目ポイントです。


神代健流についてわかったこと

灰川邸時代(蓮見花音の証言)
・母親の再婚相手から酷い暴力を受けていた
・ある日突然、父灰川十三に反抗するようになる
・成長するにつれ、たちの悪い仲間とつるむようになる
・灰川との生活を失うことを恐れた、灰川邸の子どもたちに「出て行ってくれ」と言われ、灰川邸を出る
・蓮水に「灰川に騙されている、あいつには血のつながった子どもがいる、本当の子どもが」と言い残す
健流の母親の証言(鈴木潤巡査調べ)
・母親は健流が19歳の時から会っていない(夫とは7年前に離婚)
・毎年母の誕生日に黄色いカーネンションが贈られてくる。母親は健流が生きていると思っている。

ある日突然、灰川に反抗的になった神代。そのきっかけは、「灰川に実の子がいることを知った」からではないでしょうか。
灰川と実子が話しているのを見た、血縁関係を示す書類を見たなど、決定的な証拠を目にした結果、灰川に不信感を抱くようになったと考えました。

また、神代と親との関係は、冴木の事情に似ています。虐待しているのが、実父か義父かの違いはありますが、母親は次男を守るために、夫から長男への暴力を容認しているという共通点があるのも気になるところです。

2.蓮水の今後と蒼佑のフラグ

蓮見花音

”顔に傷のある男”の襲撃時、誤って撃たれてしまった蓮水。新聞記事には意識不明の重体となっていましたが、この後どうなってしまうのでしょうか。

2024年の冴木には、蓮水の残した言葉、「あきらめないでください」が遺言のように残っています。
この描写から想像できるのは、襲撃後、冴木は蓮水とまともな会話をできていないのではないかと言うこと。

つまり、考えられる可能性は3つ。蓮水は、襲撃後、
①亡くなってしまった
②意識不明のままである
③回復して冴木の前から姿を消した

今後、2024年の事件も解決していかなければならないことを考えると、①蓮水が死んでしまうことはないのかと思います。
②今だ意識不明…ということになると7年間。ちょっと長すぎますね。天涯孤独の蓮水を誰が看病していたのかなどの問題もあるので、可能性は低いのかな、と思います。

現実的なところでは、蓮水が意識不明のうちに、灰川邸事件は解決。冴木は連続暴行事件について自首して服役。その間に、蓮水との連絡が途絶えてしまい、2024年時点で、蓮水の消息はわからない…といった展開ではないかと考えます。

そして、2024年事件に蓮水が深く関わっているのではないか…と今のところ予想しています。

瀧本蒼佑

冴木の弟蒼佑については、ただただフラグ立ってるというだけで心配しております。

冴木といちゃいちゃしていた蓮水もフラグはありましたが、蒼佑は4話だけでこれだけのフラグ!
・拗らせきっていた兄との和解
・暴力を振るっていた母親と、距離を置くための引っ越し
・自分の本当の父について理解するために、親戚に話を聞きに行く
・冴木との別れ際
冴木:気をつけろよ
蒼佑:兄貴も

この、蒼佑が前向きに立ち直っていきそうな気配の数々。
ふ、不安…笑

蒼佑はここで終わりではなく、もっと物語を動かしていく部分に関わるのではないかと。
きっとこの後、父親のルーツについて蒼佑が調べ、冴木に知らせる…という展開はありそうですね。
冴木の実父に対する怒りと不信が、多少なりとも解消されたところで…。蒼佑の身に何も起こらないことを切に願っています。(冴木が可哀想すぎる)

3.鈴木よ、君はなんなんだ

正直、1番謎なのが鈴木潤巡査。
怪しいっちゃ怪しいけど、怪しくないっちゃ怪しくない。

鈴木の怪しさについては3話で考察していますが、4話を見たところで改めて解釈に悩んでいます。

3話考察はこちら

3話考察で述べた通り、物語を裏回ししているような印象を持つ鈴木。
今回、灰川邸で"顔に傷のある男(長いので以下、顔傷男にします)に襲撃されています。

この襲撃シーン、顔傷男は、一緒にいた蓮水ではなく、明らかに鈴木めがけて襲いかかっています。その後も執拗に追いかけて、倒れた鈴木にトドメを刺すかのように、斧をぶち込もうとします。

このことから、顔傷男は鈴木を狙っている。
鈴木には狙われる理由がある。
やっぱり怪しい、と思ってしまいます。

一方で、鈴木が灰川邸や襲撃された地下室の前にいた経緯を思い出してみると、あの場に鈴木がいたのは全くの偶然です。

まず、鈴木が灰川邸にいたのは、急遽蓮水の提案により、灰川邸に向かった冴木からの指示。
地下室に行くことになったのは、蓮水の提案。先に、蓮水と鈴木を二人きりで地下室に行かせたのは、冴木です。

こう考えると、あの日あの場所に鈴木がいるのは鈴木自身の意思ではない。鈴木になんらかの企みや意図があって、灰川邸に行ったわけではないと思われます。

結果、鈴木、ただのとばっちり?という気もします。

その他、顔傷男から逃げる時に、蓮水そっちのけで自分だけダッシュで逃げていること。
一応、蓮水を庇うけれど、一撃で気を失ってしまうところ…。
ヘタレなのか、思惑があるのか、全くわかりません。

鈴木については、もし、事件に関わる重要人物なのだとしたら、灰川の息子、誰も知らない灰川邸の子どもの可能性があるかと思いますが、現状どちらの証拠もない状態です。

なので、鈴木よ。
洞察力は優れているけど、フィジカルはヘタレの新人刑事…なだけだったらこんなに疑っていることを許して欲しい。

4.顔に傷のある男

ついに素顔が明らかになり、やはり神代ではなさそうでした。
では、一体誰なのか問題ですね。

・誰なのか
・蓮水花音をつけていたのは何故か
・顔の傷は何故できたのか
・灰川十三との関係は
・なぜ、あの日(襲撃の日)灰川邸にいたのか
・鈴木を襲ったのは何故か

今のところ、これらの疑問の答えを推理できるほどの情報がないんですよね。
これまでに話題に上がっている人物だとすれば、灰川の実子なのですが…、そう推理するだけの材料がない気がします。

また、彼が灰川の息子だったとしても、灰川邸事件の犯人かどうかはさらにわかりません。
もしかしたら、事前に灰川から何かを託されて、灰川邸の生き残りの子どもたちに接触を試みようとしていたのかもしれません。

顔傷男のケロイドのような痕、これは虐待によるものなのか、灰川のように生まれつきなのか、なんらか火災などの事故に巻き込まれたのか。
そのせいで、灰川を恨んでいるという見方もできますが、同じアザを持つ灰川に共鳴している(つまり灰川信者)という可能性もあると思います。

襲撃の日、二階の窓が開いている描写があったので、灰川邸に潜伏していたとも思えますが、だとしてもなんのためにいたのかは、まだわかりません。


5.灰川邸の絵画と犯人像


絵画を差し替えたのが犯人、という前提で考えてみます。

真珠の耳飾りの少女

まず、差し替えられる前の「真珠の耳飾りの少女」ですが、灰川は自らへの戒めとして大切にしていたといいます。
「真珠の耳飾りの少女」は、そんなに意味深な絵画ではないので、なぜ灰川の戒めになるのか、自分にはしっくりきませんでした。

この絵の謂れを調べたんですが、なんともピンとくるものがなく。
そこで、全くの思いつきですが、ひょっとして、灰川の実の子どもは「女の子」なのではないかと思いました。
「戒め」というのは、自分が父を殺したことへの戒めではなく、実子を捨てた?ことへの戒めなのかもしれない、と。


我が子を食らうサトゥルヌス

犯人が差し替えたとしたら。

この絵は、自分の子どもに殺されるという予言を恐れて、子どもたちを丸呑みしたサトゥルヌス(クロノス)をモチーフにしています。

この絵から読み取れる、犯人のメッセージは何か。

①「あなたは子どもに殺されるよ」という子どもから灰川への宣戦布告
②「あなたは子どもに殺されることを恐れたサトゥルヌスのようだ」という告発
③犯人自身が、「自分は子どもに殺されることを恐れるサトゥルヌスだ」(だから、殺される前に子どもたちを殺すんだ)という告白

うむむむ…。
皆さんはどう考えるでしょうか。

①ならば、灰川に強い恨みを抱き復讐を考える”子ども”が犯人

②ならば、犯行に至る動機は薄いのですが…灰川の隠された一面を暴露する意図があるのかもしれません。

③ならば、灰川邸の子どもたちの存在が自分を脅かすと思った者の犯行。
つまり、灰川邸時代の出来事を自分の歴史から消そうとしている…なんて動機も考えられるかと思います。
そうなると、生き残りの子どもたちも、犯人として再浮上してきてもいいのではないかと思います。例えば、法律学んでいる三男とか…。


* * *

またまた、長文になってしまった…。
それもこれも、鈴木に行数を割いてしまうからだ。これで全く関係なかったら笑うしかないぞ、鈴木よ!

ここまで読んでいただいた、辛抱強い方。本当にありがとうございます。

この話、思った以上に複雑で難しい!
真犯人は、「顔に傷のある男」と単純に決まらない気もしています。

灰川邸の長男、三男、長女も、蓮水花音も犯人候補から外せないかな、と思ったり。

とにかく次回が気になりすぎる本作。
長くなるからやめたけど、予告だけで色々考えたくなっちゃう。
はやる気持ちを抑えて、次回放送を待ちたいと思います!!

これまでの感想・考察はこちら

原作マンガKindle版1巻

予告だけで気になりすぎます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?