降り積もれ孤独な死よ 考察 3話 答え合わせと冴木を誘導するふたり
水降り積もれ孤独な死よ第3話
ひとつの事件の犯人が明らかになりました。
2話でしていた考察は、素直にミスリードに引っかかっていたので、答え合わせします!
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1.答え合わせ編
1〜2話にわたり、以下の7つの謎を提示していました。
このうち③⑥が、ほぼ明らかになりました。
③連続殺傷事件の犯人は誰か
自分の予想↓
犯人は、主人公冴木 仁でしたね。
・虐待する男を恨んでいる
・防犯カメラの位置を知っている
・虐待加害者の情報を持っている
・2024年冴木は刑事を辞めている
こう考えると、冴木が最有力候補でしたね。
まんまとミスリードに乗ってしまいました。
冴木は実家を離れているのに、わざわざ実家の近くで事件を起こす意味ないかな…と思ったのですが、自分の管轄内で情報があったということですね。
⑥何故、冴木は刑事をやめたのか
ということで、冴木が刑事を辞めた理由は、
傷害事件の加害者だったから
ということになります。
この後の展開としては、灰川事件の犯人が明らかになった時点で、冴木は傷害事件について自首。収監される。
何年か服役して出所後、2024年警備員として働いている時に、記者の森に声をかけられる、という1話の流れに戻ると思われます。
灰川邸事件の犯人は、前半終了の5話ぐらいで、一旦明らかになり、後半は、2024年の事件に焦点が当たるのかもしれません。
2.謎の人物整理
傷害事件の犯人が、冴木であることが判明し、今後はまずは2017年の灰川邸事件の犯人探しがメインになると思われます。
そこで、犯人候補となりうる人物のうち、生き残りの5人以外の、まだ身元がはっきりしていない謎の人物について整理します。
帽子の男=顔に傷のある男
前回このようなことを書いていたのですが、
やはり、帽子の男には、顔に傷(というか、やはりケロイドの痕のように感じました)がありました。うちのテレビの画質が荒いからではなかった笑
顔に傷のある男が”神代と同一人物か”ですが、どうも別人のようです。花音の家のモニターに映った傷の男は、神代とは顔が違うように思いました。
また、モニターを見た花音に怯えた様子があるということは、彼女の知らない人物なのではないか。
よく知っている神代が、その後怪我をした…だけなら花音の感情はそれほど揺れない気がします。
メタ的考察になってしまいますが、演じている役者さんが違うというような情報もあるようです。
顔に傷、それも、ケロイド(火傷のような)痕があるという、灰川との共通点があり、灰川の過去とも関係してくる人物なのではないでしょうか。
神代 健流
上記のことから、神代と顔に傷のある男は同一人物ではないと予想します。
川口「僕たちのことを恨んでいる」
東「あいつは自分から俺たち家族を捨てた」
灰川邸の子ども二人は、神代について、それぞれそう言っています。
神代は、何らかの理由で、灰川邸の子ども(もしくは、生き残りの5人)を恨んでいること。神代は自分の意志で灰川邸を去ったこと、がわかります。
神代が子どもたちを恨んでいた理由は、4話で明らかになるようです。
灰川の実子
4話の先取りになってしまうのですが、犯人候補を考える上で、新たなキャラクターの登場なので載せてしまいます。
4話予告によると、灰川には実子がいるらしいです。
灰川の実子、もうすでに出てきている人物の中にいそうですが、さて誰か。
3.冴木を誘導するふたり
この物語、主人公は冴木なのですが、冴木を誘導し物語を引っ張っていく人物がいます。
ひとりは蓮見花音
もうひとりは、鈴木潤巡査
蓮見花音
蓮見花音は物語の表側で、冴木の手を引くように捜査を誘導しています。
・灰川が犯人ではないことを告げ
・担当を外された冴木を捜査に巻き込む
・会いたい人物、例えば「蒼佑」の元に案内させる
・蒼佑を犯人候補に挙げる
・そして、犯人候補から外す
冴木は蓮見の手のひらの上で、動かされているかのようです。
3話で、冴木と蒼佑のわだかまりを解かせることや、冴木が自分の罪を告白することも含めて、蓮水の思惑通りなのではないかと思ってしまうほどです。
鈴木潤巡査
新人刑事の鈴木については、ただのビギナーズラックなうっかり新人と思いたかったんですが…笑
もう、無視できないくらいに、物語の裏回しをしてくれているので、言及せざるを得ない。
・鈴木が配属された日に、灰川邸事件が発覚(しかも、電話とるのめっちゃ早かったw)
・灰川邸のゴヤの絵について説明していた
・冴木を地下室の扉に案内
・捜査を外された冴木に、捜査情報を教える
・傷害事件の犯人の共通点を五味に伝える
・防犯カメラ映像から、警察署裏にいた顔に傷のある男を見つけ出す
有能なのか?優秀すぎるだけなのか、鈴木よ!
これだけ揃うと、もう、怪しいとしか思えなくなっている自分がいる。
あの、悩みがなさそうな明るさも、うがってみれば浅薄で表面的な気もしてきて、なんらかのメンタルの歪みがありそう…と思ってしまうのは考えすぎでしょうか。
五味警部補が、鈴木の違和感に気づいてくれるのではないかと期待します。
ふたりの役割は?
鈴木が事件の関係者だとして、蓮水とは対立する関係にあるのか、協力関係になるのか、今のところわかりません。
鈴木の行動は、事件を白日の元に晒すことが目的のように思えますし、蓮見の行動は、真犯人を見つけることが目的のように思えます。
協力関係になる場合、二人とも意図せず冴木に近づいているか、裏で協力し合っているのか…ということになります。
対立関係だとすると、蓮水は真犯人を探したい、鈴木は灰川を犯人にしたいという目的のもとに動いているのかもしれません。
いずれにせよ、蓮水も鈴木も、思惑があって冴木を利用しているように見えてきました。
だとすると、鈴木は誰なんだってことになりますけどね。
誰にも知られていない、灰川邸の子ども
灰川の実子
被害者の家族
犯人…
ただただ優秀なだけだったらごめんよ、鈴木。
4.階段落ち回想
⑦蓮水を階段から突き落としたのは誰か
を、考えるために蓮水の階段落ちまでの流れをもう一度整理すると
灰川邸に花を手向ける→電話がかかってくる→階段に向かう→スマホを確かめる→押されて階段から落ちる
ここからわかるのは、蓮水は誰かに呼び出されて階段まで行っているということ。そして、そのことは、冴木には言っていないこと。
蓮水は、冴木に全てを話しているわけではなさそうです。
また、蓮水は、灰川邸からずっと誰かに尾行されています。
尾行していた人物、蓮水を呼び出した人物、突き落とした人物、傷のある男は同一人物なのか?
まだ、わからないですよね。
蓮水を突き落とした人物は、顔に傷のある男が本命と見せて、他の誰かという可能性もあるかな、と。
鈴木巡査はちょっと怪しいと思っています。
一方、蓮水が連絡があって階段に向かっていることから、呼び出したのは蓮水が知っている人物であること。犯人はたまたまではなく、あの階段に蓮水を誘導して、そこで突き落とそうとあらかじめ計画していた、とも考えられます。
そうなると、灰川邸の生き残りのうちの誰かの可能性が高くなります。
自作自演とするならば、蓮水に協力者がいるということになります。
* * *
傷害事件の犯人が、主人公だったという衝撃の3話。
この物語、かなりしっかり作り込まれている気がしてきました。
なので、新人鈴木も、都合よく話を進めるためのガヤではなく、深い意味があるのでは?と思わされる3話でした。
冴木は突っ込みませんでしたが、灰川邸の子どもたち、連絡取り合ってんじゃん!
いつから、どうやって連絡取ったんだろうとか気になりませんか?
冒頭の少年は灰川でしょとか、灰川と傷の男との関係、2024年の首謀者、考える要素がまだまだあっても語り尽くせない。
長くなってしまったので、次回にゆずります。
個人的には、ぼろっぼろに傷ついて、異常と正常の境目に立っている成田凌が大変良い。全ての事件の解決が、彼をトラウマからいくばかりかでも救ってほしいと思いながら、視聴したいと思います。
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