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「ゆりあ先生の赤い糸」をしょっぱい顔でみる

「ゆりあ先生の赤い糸」
原作は読んでいなかったのだけれど、ある意味スケールのデカい話!
思わず画面食いつきで、しかも気づけばしょっぱい顔で観ている自分がいる。

しょっぱい、と言ってはおりますが、全くもって不快の意味ではなく、本当に面白いし、なかなかにスリリング。
ただ、ゆりあ先生を襲う数々の試練いつもの日常も、
「大変だねぇ…」って、人ごとのように同情する気持ちと、
「わかるわ〜」と自分ごとのように共感する気持ちが相まって、
気づくと眉間にシワが寄っている笑

どんな話かというと2話までのところ
オットが急に倒れて、意識不明の寝たきり介護の状態になる。
それがきっかけで、オットに美青年の愛人や二人の娘を育てるシングルマザーの愛人(正確にはまだ離婚してない)がいることが判明。
同居する姑も、たまに来る夫の妹も、頼りになるどころか手がかかる…。
この状況で、ゆりあがとった選択は、
オットの2人の愛人を巻き込んで、介護をすること!

詳しくは公式で↓


孤軍奮闘するゆりあ先生に、なんだか泣けてくる。
オットの2人の愛人も、果たして介護の手助けになるのか…。
いやいや、逆にゆりあ先生の面倒ごとが増えている気がする。
オットの愛人の美しい青年は、ゆりあに言う。
「ヒロイズム」に酔っている、と。

彼女に味方はいないのか?

でも一方で、こうも思う。
もし自分がゆりあの立場だったら
どこかでほっとする気持ちがあるかもしれない。
一人でオットの介護することの、孤独の方が恐ろしい気がするから。

介護って、孤独な戦いに持ち込むのが一番ダメ、と思うのです。

* * * 

それにしても、各俳優陣がハマり役でとてもイイ!
特に鈴鹿央士が素晴らしい。
オットの若き恋人箭内稟久役。
いつの間に、そんなにいい顔するようになったのだろう?
ゆりあ先生にバチバチ火花飛ばしてくる、気位の高い美青年ぶりがハマりにハマっている。

そして、オット役の田中哲司!
本当にやってそう…と思わせる絶妙な配役。
(いや、すっごい好きなんですよ田中哲司さんw)
優しくて勝手でムカつくけれど嫌いになれない感じ。
こちらもハマっております。


続きがどうなっていくのか気になって、原作を読んでみたくもなりますが、ここはグッと堪えて、ドラマで成り行きを見守るべきか…。

全11巻で完結しています


ホームドラマとは違うし、不倫ドラマでもない。
ホームホラーとでも言いたくなるけれど、実は介護について真面目に考えさせられるところもある。

とりあえず秋クールで続けて観たい、と思えるドラマのひとつです。


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