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ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」初回考察 時系列整理と感想

降り積もれ孤独な死よ
灰の雪だけが知る
君がそこにいたことを

灰の雪=灰川のこと?
集められた子ども達が存在していたことを知っているのは、灰川だけ。
と、言うことでしょうか。

* * *

冒頭から大変ドキドキさせられました。
「降り積もれ孤独な死よ」
息もつかせない物語の運び方が、非常に見事でしたね。
エンディングの、事件の重要人物蓮水のセリフと、バックで流れる曲の歌詞がリンクしていくところも鳥肌もんです。(ここでも、あいみょん!)

しかし、2つの時間軸を行ったり来たりするので、ちょっと混乱するところもあります。
時間軸の整理をしつつ、初回感想を書きたいと思います。




1.時間軸整理

2017年山梨

事件1 灰川邸事件
山の中の別荘地にある灰川十三邸で13人の子どもの白骨化した遺体が見つかる。持ち主であった、灰川十三が容疑者として捕まる。

遺体が見つかった地下室は、中からこじ開けようとした痕跡があり、また、水や食料の痕跡はなかったため、子どもたちの死因は餓死が疑われる。

灰川邸で生活していた蓮水花音(吉川愛)の証言によって、事件の6年前までは、19人の育児放棄された子どもたちが生活していたことがわかる。
6年前(2011年)に、突然、灰川は解散を宣言して、共同生活は終わり、子どもたちはバラバラになる。

この事件を担当した刑事が、冴木仁(成田凌)。
冴木の腹違いの弟、瀧本蒼佑(萩原利久)が、19人の子どもの中にいたことがわかり、冴木は捜査担当を外される。

蓮水はじめ、生き残った子どもたちは口を揃えて言う。
「灰川十三は、犯人じゃありませんよ」


事件2 北甲府市連続傷害事件
3年前から不定期に5件
道端で覆面の男が、通行人をボコボコに殴る事件が発生。
灰川邸事件と同管轄で、冴木が捜査を担当。


2011年から12年ごろ

2011年に、灰川は子どもたちとの共同生活を解散する。
最初の被害者の死亡時期は、2012年
最後の被害者の死亡時期は、2014年

犯人は、一度遠ざけた子供達を呼び寄せて、2年に渡って順に犯行を行った?


2024年東京

灰川邸事件から7年後。

丸横キッズの少女(月島未来)が行方不明になる。
月島未来の行方を追っている記者が、森燈子。
森は、月島の腕のタトゥーが、灰川邸事件の時に残された”リッカ”マークであることに気づき、月島の失踪が灰川邸事件と関わっていると疑う。

2017年刑事だった冴木仁は、工事現場で警備員をしている。
冴木は刑事をやめている。


2.初回の謎


①冒頭の、ナイフを手にした血まみれの少年は誰か。
②灰川邸事件の犯人は誰か。
③連続傷害事件の犯人は誰か。
④ラスト、花屋で働く蓮水を見ていた人物は誰か。
⑤2024年月島の失踪事件に関わっているのは誰か。
⑥何故、冴木は刑事をやめたのか。

「降り積もれ孤独な死よ」は、マンガ原作なのですが、ドラマの方はマンガとは違う結末が用意されているようです。なので、ドラマオリジナルストーリーと考えて予測していきます。

初回で、登場人物が全て出揃っているとすれば、①〜⑤は灰川邸で生活していて、現在生き残っている6人の子どもの中にいることになります。
登場人物がこの後増えることもありうるので、そうなるとわかりませんが。

④は、今のところ身元が確認されていない、次男神代っぽいですけどね。

灰川邸事件の自分的ギモン

13人の子どもたちは監禁されたことによる、餓死とされています。
しかも、2年にわたり、断続的に行われていた様子。
子どもたちが逃げ出そうとしていた…わりには、
白骨の遺体が、みんな部屋の中央に重なっていたように見えました。

普通は逃げ出そうとしていたドアの近くで亡くなるか、少なくとも、先にもう遺体があるのであれば、その近くには寄らないと思う…、つまり、同じ場所に重なるように亡くなるってことはない気がするんですよね。

閉じ込められた子どもが亡くなった後に、犯人は遺体を同じ場所に集めて、積んでいたってことなのでしょうか。
もしくは、餓死ではなく、犯人が直接手をかけている、という可能性もあるのかなと思います。(演出上のことで、回収されない可能性もあり)

血まみれ少年

誰かを殺しちゃった様子の雪の中の少年(殺しているかどうかは、まだ、わかりませんが)。
灰川邸に関係あるのか、他の事件なのか現状はわかりません。

もし、灰川邸事件に関係あるシーンだとすると、監禁されていた少年が、真犯人から逃れるために、真犯人を殺してしまった…ということも考えられるのではないかと思います。

※見返してみたら、少年の顔の左側が赤く腫れているようにも見えます。
もしそうなら、灰川の少年期ということも考えられますね。

子どもの監禁は、灰川以外の大人がやっている可能性も考えているのですが…。
相関図には出てきてないからなあ。

冴木の弟蒼佑

色々なパターンが考えられますが、冴木の弟の蒼佑は、①〜⑤の、どこかに関わっていそう。
何故かと言うと、生き残った中では一番年下である四男だから。

被害に遭ってしまった子どもたちは、蒼佑から下の子達ということになるんですよね。蒼佑がギリギリ生き残っているのはなぜか。
何か、理由がありそうな気がします。


3.感想

こういうナイーブな感じの成田凌はいいですね。
タモさんみたいな小日向文世…やたらかっこいい。

冴木の「両手を組む癖」も、意味がありそう。
彼も、虐待を受けていて、その時の儀式的なものかもしれません。
虐待やDVを見せられることが虐待ですしね。
弟や母の様子からしても、暴力を振るっていたのは、冴木の父のようです。
ところで、義理のお母さん、刑事をまくのが手練れすぎでは…。

蓮水のチョコレート、万引きしてきたものじゃないかと思ってハラハラしましたが、ちゃんと花屋で働いていてホッとしました笑

初回からめちゃくちゃ面白かったです。
原作未読なので、結末は違うとはいえ、俄然読みたくなる。
続きが気になりすぎます。

2話考察はこちら


ドラマ終わるまで待てなさそう…めっちゃ読みたい原作本はこちら



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