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ストレスとリラックスの先にゾーン(創造的な状態)が待っている

■要約
・ゾーンの状態は、ストレスを感じるぐらい難しい問題に取り組み、その後リラックスした時にやってくることが多い。

■ゾーン状態とは
こんにちは。minmeeting伊勢川です。

「ゾーン状態」とは、非常に集中力とパフォーマンスが高まった状態のことを言います。スポーツの世界などで「ゾーンに入る」といった表現が使われており、「ゾーン」という言葉はもはや一般的かもしれません。

「ゾーン状態」はスポーツのパフォーマンスが高まるだけでなく、創造的なアイデアや問題解決の方法がひらめきやすい状態になると言われています。

■ゾーンの状態を作り出すには
では、どうすればそんなすばらしい状態になれるのでしょうか?『ブレークアウト原則の科学』によると、ゾーンの状態に入りやすくするためには、下記のようなプロセスを経るとよいそうです。

まず困難な問題に本腰を入れてしばらく取り組み、生産性の低下やストレスを感じ始めた後に、切り替えて休憩をし、リラックスすると、創造的なアイデアや問題解決の方法がひらめく「ブレイクアウト(ゾーン)」の状態になるとのこと。

ポイントはストレス→リラックスのプロセスをコントロールすることです。(某ラグビー選手や某野球選手のルーティンだけ真似しても再現はできません。)

■会議でゾーンの状態を作るには
会議においても、この考え方を応用することができます。会議で他の参加者の集中とリラックスをコントロールするのは簡単ではありませんが、会議のプロセスの中に、集中する時間とリラックスする時間を設けることは可能です。

まず、ストレスを高めるフェーズですが、テーマを決めて、個人で深く考え抜く時間を設けるのが効果的です。ある課題に対する解決案を求めているなら、まず個人で解決のアイデアをできるだけ多く洗い出すように促します。煮詰まるまで考えることでストレスが高まります。

その後、各自のアイデアを共有する時間を設けることで、グループで会話をすることで、リラックスを促します。

『SHIFT:イノベーションの作法』によると、グループワークを行う際に、いきなり議論を始めたグループよりも、最初に個人作業でアイデアをまとめた上で、共有をするというプロセスをとったチームの方が、アウトプットの質が高い傾向にあったそうです。

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このように、会議プロセスを工夫することで、参加者の集中力や創造性を高め、グループワークの品質を高めることができるかもしれません。ぜひお試しください。

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■参考文献
ハーバート・ベンソン、『ストレスの効果を最大限に生かす ブレークアウト原則の科学』、December 2006 Diamond Harvard Business Review。
https://www.dhbr.net/articles/-/626
濱口秀司、『SHIFT:イノベーションの作法』、ダイヤモンド社、2019/6/27、第12回 個人で考え切ってこそ議論の質が上がる。

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