【編入生の就活の本音】大学編入して5年経った社会人の私が今思うこと
大学編入をしてもう5年が経ったなんて
この前、たまたま大学編入した方のブログを拝見しました。そしてふと自分のことを思い出したのです。そうだ私、大学編入していたじゃん!と。私も編入が決定してすぐの頃は成功体験記とか書こうとしてたな〜。もう5年も経つのか…
大学編入後間もない方のブログはそれなりにありますが、就職して社会人になってから後の話は中々知る機会が無いのではないでしょうか?
編入をするということ自体かなりレアな体験をしていると思うので、編入した当時のことを思い出しつつ、今の自分についても話していきたいと思います。長くなりますが、ぜひ見ていって下さい。(有料記事は、社会人になった今だからこそ分かる、編入生が本当に就活で勝つための方法等を記載しています。)
1. 私が大学編入試験を受けたきっかけ
まず私は文系です。地方無名私立四大(文系)→関東圏の国立大(文系)に編入しました。
高校生の頃、私は勉強をしていませんでした。中高一貫に入り、先生にも親にも勉強を常に強いられる日々。途中までは成績の良かった私も、何事も過干渉な親や成績が下がったことで部活を辞めさせようとしてきた先生の方針にどうしても納得がいかず、勉強をしないことで歯向かっていたのです。(当時の私の考え、アホだったなぁ…笑)
なので当たり前のように浪人しました。勉強は自分でやろうと思っていたのですが、一年間自宅で勉強した挙句A判定だった大学にも落ちてしまいます。元々上京したい意思が強かった私ですが、国立でないと上京は認めないという親の考えにより、浪人しなくても入れたような地元の私大に入学します。
入学先の大学は、正直楽しかったです。
中高の時に出来なかったような気の合う友達が出来たし、サークルも入ってバイトもして、大学内の成績は良いし就職に強い大学なので将来も安泰かのように思いました。
そんな大学生活を過ごす中、一年生の後期を迎える頃辺りにふとこんなことを考えるようになります。
私、このまま何となくこの大学を卒業して、
何となく地元のそこそこの企業に就職して、
何となくそれなりの人と結婚して、
そうやって、何となくのまま生きていくのかな…
そう考えたら、ふと怖くなったのです。
私が本当になりたかった自分って、
今の自分じゃないよね?
そう自分に問いかけました。
でもこうなったのも自分が招いたこと。じゃあ私は一体どうしたいんだろう??
そう頭の中をグルグルと悩ませ、色んなことを調べていく内に知ったのが『編入』という言葉。
編入学をすれば、違う大学に行ける。
当時の私は勿論学歴コンプレックスを抱えていましたし、本当に勉強したい分野も今所属している学部ではできないとも思っていました。あとは前々からあった、地元から出たいという思い。そこから私は編入についての知識を増やしていきます。
そんな中、私は編入候補の大学を見に二年生になる直前の春休みに東京へ旅行に行きます。その時に東京で学びたい分野に関連した「やりたいこと」を見つけ、やっぱり編入学をしようと強く決意します。
受かれば新しい大学に入れるし、落ちても今の大学にいれる。こんな良い制度はまたとないと思いました。でも「受験するからには本気で取り組み絶対諦めない」と決め、ここから編入試験に向けた孤独な戦いがスタートします。
ちなみにその時私は教職+他の資格の講座も取っており、かなり授業が多い方の大学生でした。その上バイトやサークルもしていました。
編入の勉強を始めた当初は、信頼できる2人の友達にしか受験する話をしていなかったため、当たり前のように授業は(ほぼ)サボらず、バイトもサークルも行き、たまに友達と遊んで、というように本当に他の人と同じような大学生活を過ごしていました。
その当時私は、これまでの経験の中でやっと気づいたことがありました。それは、
良し悪し関係なく、
行動した結果は全て自分に返ってくる。
ということ。
今まで私はこのことに気づかずに何でも人のせいにして、何度も失敗をしてきていました。だからもうこれからの私は全部あきらめたくないし、昔勉強をしなかった分まで取り戻すために、大学生活も編入の勉強も全部やり切ろうと決意しました。
2. 大学編入試験当日
そうして時が流れ、二年生の秋。編入試験の日。
上京するために授業を全休したのは、この日が初めてでした。夢にまで見た大学の門を通って、試験会場へ向かう道のり。一歩ずつ踏み締める足が小刻みに震えているのを感じました。私は本当に緊張していたのです。これで私の人生が変わるかもしれないと。
今でも鮮明に覚えているのは面接です。まさに「圧迫面接」でした。あまりに色んなことを厳しく言われすぎて、どうにかこうにか答えてやっと面接が終わった時、もう二度とこの大学には来ることはないだろうと思いました。笑
ちなみに大学編入は国立・私立関係なく幾つでも受験が可能なのですが、私はやりたい研究と関東圏の大学に絞るという面から2つの大学を志望しました。
ただ正直本当に行きたかったのがその大学だったので、面接でボロクソに言われたことがあまりに悔しくて半泣きで大学を後にしました。さらに、もう今となっては笑えるのですが、帰りの電車で半泣きになってたところ人生初の痴漢に遭う…という。(泣きっ面に蜂とはこういうことですね)
受験の際は志望大学から近い親戚の家に泊まっていたのですが、帰ってから「もう私はダメだ!今日は人生最悪の日!!もう惨めなまま地元で一生生きて死ぬんだ」とか喚いてました。そして本当にその面接の精神的ダメージが大きすぎて、第二志望の大学の試験を受験せず地元に帰ります。笑
3. 合格発表
それは冬のある日でした。
いつものように教職の授業を受けていて、もうすぐテスト期間なんて嫌だなぁなんて思っていた時、母親から突然LINEがきます。
「なんか…受かっているみたいなんだけど」
………ぇ………えっっっっ?!!?!!
もうあの時は頭真っ白になりました。もう今受けている毎回眠くなる授業のこととか一切頭から飛んでしまって、どうしようこれは本当なのかな夢じゃないのかなということばかり考えていました。
授業終了後、即座に家に帰ってみるとたしかに封筒の中に
「合格」
の二文字が…
本当に信じれなかったのです。だってあんなにめちゃくちゃボロクソに面接で言われたのに??私が??本当にあの大学に行けるの?…理解が追いつくまでかなり時間がかかりました。
その内に嬉しいようなもどかしいような、色々な感情が込み上げてきました。ずっと孤独で辛かったし大変だったけど、一人で本気で勉強してきたことは正しかったんだと。初めて自分ことを少しだけ信じられるようになりました。そして、その後そのまますぐにバイト先の仲良いメンバーとの飲み会に行って、初めてバイト先の人に編入のことを報告しました。皆私がそんな試験受けてるなんて誰も知らなかったので、当たり前だけどかなり驚いていました。でも皆自分のことのようにお祝いしてくれて嬉しかったです。(ここまで書くと身バレしそうですね、まぁいっか笑)
4. 大学編入後の生活
そこからの私の生活は目まぐるしい程変わりました。上京のための引越し準備、編入先への入学手続き、今の大学の退学手続き、バイトのこと、サークルのこと、友達のこと……
本当に慌ただしかったです。でも楽しみの方が圧倒的に大きくて、新たな生活への期待ばかり膨らんでいました。
そして、いざ編入先の大学に入学。
そこで知り合った同じ編入生の人のバックグラウンドに驚いたり(T大卒の人がいたりしました)、編入試験に受かった人は皆圧迫面接だったという話をそこで初めて知ったり。笑
そうして新たな大学生活も始まりました。
やはり大学を二つ通うと、違いも顕著に分かります。
まず編入後、身なりに気を使う必要無くて良くなりました。
というのも元々私が通っていた地元の大学はいわゆるキラキラ私大だったので、女の子は皆周りの人の服装やメイクをかなり気にしていたのです。別にそれが悪いことではないのですが、すぐに他人の身なりに対して文句を言う子(あの人見てちょーださい〜とか)を見ているとちょっと居心地悪く感じることがありました。(その分美男美女が多かったんだけど!)なので、大学ですっぴんでも気にしなくていいってなんて楽なんだろう!!と思ったのです。
あとはやっぱりレベルの違い。
やっぱり感じるんですよね、編入生の私はちゃんとこの大学で一年の時から勉強してきた人とは明らかにレベルが違うな〜って。いつも皆より知識が足りないなと思うことばかりでした。
あとは卒論執筆の時期がめちゃくちゃ大変で(これは私があえて大変なゼミに入ったのもあるんだけど)ずっと追い込まれながら卒論書いているという話を前の大学の友達にしたら、その子が「卒論なんて先生の確認とか一切無しで提出する予定だよ〜」って言ってたのも驚愕でした。まじで大学ってレベルによって学ぶ内容が違いすぎる。
でも不思議なのが、GPAは編入後の大学の方が前の大学より高かったんです。単位も風邪で試験をやむなく休んだ単位一つ以外は全部取得出来ました。偏差値は15くらい差があるのに、その点は今でも不思議です…。
編入後は単位認定が厳しく、三年生になっても二年生の頃と同じくらい沢山の授業を受けないといけませんでした。編入前も大変だったのに、編入後も授業でみっちり。(しかも今度は友達がいないからぼっち)それでも四年生の後期には残りの単位が卒論のみになり、編入生活二年間の間でバイトやボランティア、超短期留学なども出来ました。
そして卒業後、私は社会人になります。
本当は元々大学院への進学希望をしていました。そしてこれまた編入先とは別の大学院へ行くため、研究室訪問まで何度もして研究計画書も作っていたのです。志望の大学院の先生も私に対してとても好意的に接してくれていました。しかし…編入先の大学で高度なレベルの授業に必死に追いつこうとして疲れていた私を知る母親が、
「本当に大学院に行きたいの?」
と尋ねました。その言葉をきっかけに、改めて自分自身について考えたのち、社会人になることを決めました。
5. 編入経験者が就活を経て知る現実
私が大学院に行かず社会人になることに、上京してから出来た周りの友達は驚いていました。私も社会人になってすぐの頃は大学院に行かなかったことを少し後悔した時期もあったのですが、正直今は社会人になって良かったなと思います。
大学時に専攻していたことと今の仕事は本当に全然関係性も何も無くなってしまったのですが笑、それでも私は研究より仕事をする方が向いていたみたいです。今は大学院に行きたいという考えは全くないのですが、もし今後また大学院に行きたいな〜なんて思えば社会人でも行ける(当時志望していた大学院の先生にも言われました)ので、そういう考えになったらその時色々調べてみたいなと思います。
さて、今私は社会人三年目ですが、新卒や転職時の就職活動について、そして社会人になってから編入経験がどのくらい人生に影響をもたらしたのかを全て「本音」で書いていこうと思います。
結構ショッキングな内容かもしれませんが、社会人になったからこそ知り学んだことがあるので、編入後の就活について本当に役立つこと(編入生が就活に勝つ方法等)を全てお話したいと思います。
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最後まで記事を見ていただきありがとうございました!!皆様一人ひとりの素敵な出会いに感謝します☺️💐