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115. 同じところに居続けることの怖さ

2024/1/22

今日は午前中にアメリカの同僚Johnとビデオ電話して2時間ほど色々話しました。


Johnとは5年ほど前から1年半ほど一緒に仕事をしていました。簡単に言うと、海外の現地営業で日本営業の僕と一緒にお客さんとコミュニケーションをとる為のパートナー営業になります。


その際、特に密にコミュニケーションを取っていたこともあり、担当が変わって仕事で関わりがなくなっても、変わらずふた月に1回のペースでこうして電話したりしています。
歳は25歳程違いますが、仕事仲間というよりは友達ですね。ストレスも溜まるので、それを聞いたり聞いてもらったりという感じです。


今日はやはり僕が転職するというので、そのことをメインで話しました。
やはり半導体業界は今後も無くなることはないが、少しフレキシビリティーに欠けるというのが僕の考えです。
というのも、僕の中の仕事の比重で大部分を占めるのは、どこで働くかという点です。人によっては別にどこでもいいだろとなりますが、僕はやはりあの国で仕事したい、この国で仕事したいというのが人一倍強く大きいんです。
そういう意味でも半導体業界はどうしてもFabがあるところに集結する傾向があります。


また、モノがない無形商材の販売を行なってみたいというのも大きいです。
モノがない分、より販売ソリューションの「価値」にフォーカスする必要が出てきます。ここをどうプレゼンして顧客に販売するかは、より営業力が試されるなというのが、思っている感想です。


Johnはというと、わかるわかると頷いてくれていました。彼も僕くらいの年代だったら同じく迷わず辞めていたとのことです。



さて、僕とJohnがチームとなって獲得したある大手のお客さんがいます。
そのお客さんは今まで20年以上僕たちが参入できていなかった、いわゆるロストしていたお客さんですが、なんとか獲得できた相手先です。
その際に僕たちの商品を社内で掛け合ってくれた恩人のお客さんが会社を辞めたと聞きました。


Johnも理由はわからないですが、色々話を聞く限り、会社内政治が関わっていそうとのことでした。
要は、変わることをしたくない重鎮たちに嫌気が差したのでは?とのことです。


僕らがそのお客さんに売り込みをかけた際も、確かにこのお客さんは相当消極的でした。
もちろん、20年以上競合他社の商品を使い続けていたので、今更違うところのものも使い始めるのは面倒だろうとは思いますが、
それだけではない、なにかすごい保守的な考えで会社の上層部からぷんぷん香ってきました。


また、そのお客さんと一緒に仕事をしだしてからわかったのですが、結構会社がトップダウンで下の意見を聞かない体制をとっていることも感じ、
若くてやる気がある人はどんどん辞めていくだろうなと思ったのを思い出しました。


Johnが言うに、そこで30年近く働いているエンジニアと会議をした際、「私はここで30年働いている。私の言うことが正しい」と誰の言うこともまともに聞かず会議を進める人もいたようですが、別にこれがこの会社では珍しいわけでもないようです。
長くいる=偉いという考えがこの会社の上層部に見え隠れしている。


僕が思ったのは、アメリカ資本の会社でそういう企業があるんだなということ。
イメージ的に日本の古き大企業の典型という形だと思いましたが、こういうものは外資だろうが、内資だろうが起こるんだなと。


前からこうやっているから。俺はここに長くいる。俺のやり方がここでは正しい。
というただそこに存在しているというだけ自分が偉いと勘違いする。
僕はそういう同じ場所に居続けることで自分が偉いと勘違いしてしまうのが怖くて、定期的に自分の環境を無意識に変えていました。
そうしないと、こうなるんだろうなと改めて思いましたし、こういうのには日本も海外も関係ないんだなと感じましたね。



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