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オーストラリア旅行記

9月中旬、きもきかのみんなとシドニー・メルボルンに行ってきました。
中心となって計画してくれた2人、本当にありがとう。
1週間の思い出を綴ります。とっても長いけれど、難しいことは書かないのでぜひ見てほしい。

出発、シドニー1日目

私にとっては初めての海外だったので、夢のような気持ちで準備していたし、何を用意しておけばいいかあまり分からずバタバタした(摂取証明書など)けれどなんとかなった!し、入国はみんなで「チョロ!!」とあんぐりしてしまうほど簡単だった。

カンタス航空の便で行ってまいりました。22時半に離陸して1時間後に、だいぶ罪な機内食(しかも晩御飯を空港で食べたので4食目)があった。初の機内食だったので、みんなでビーフorチキン?を楽しみにはしゃいでいたのだけど、実は3択でヴィーガンメニューもあった。さすがだ。

空港では大きなトイレで化粧していたら中国人に中国語で話しかけられた。看板にも中国語が多かったし、やはりどこにでも中国人はたくさんいるんだろうなという印象。シドニー中心部にも中華街らしきものはあった。でも日本食のお店も意外と多くあって、寿司のお店はいくつ見たか分からない。売っているものは「おいなりさんを開いて具をのせたもの」みたいに、独特ではあった。

ホテルに荷物を預けたら、まずは私の推しだったセントメアリ大聖堂へ。私は大聖堂建築が大好きで、ケルンに憧れてドイツ留学を決めたほど。中でもゴシック建築が大好物なので、ここはドンピシャだった。
日本ではあり得ない迫力!圧巻!

中に入るとものすごい奥行き、壁にはたくさんのステンドグラス、薄暗い建物に神秘的な明かりたち。奥には見物人が入ってはいけないエリアもあり、物々しい雰囲気を感じた。横の方にはエリザベス女王の追悼の言葉や展示があり、こんなに離れたオーストラリアでも女王の存在感がどれほど大きいかを感じさせられた。
前の方の椅子には跪いて祈っている人が何人かいた。幼いころ祖母や母について行ったミサで、何のための足台だろうと思っていたものが跪くときのものだったと分かってすごくすっきりした。日本では跪く人はあまり見たことがないのは、熱量の違いなのだろうか?
祖父母にお土産を買って、ショップを出ると兵士の記念碑を見つけた。何の戦いの兵士なのかはよく分からなかったが、講読で読んだ類の墓で驚いた。

続いて向かうは州立美術館。外観は工事中だったが、中はとても綺麗で広い。中のカフェで昼食を取ることにした。オーストラリアに来て初のごはん。メニューを理解するのに時間がかかるため、各々写真を撮って翻訳にかけていたのが面白かった。ちなみにこの後も注文はそんな感じ。だって食材の単語とか、分からないよね。オーストラリアのメニューは、食材を全部書いてくれているのが想像しやすくてありがたかった。和食みたいに「きぬた巻き」とか言われても想像できないから...。
ごはん、全部高い!A$28とか、日本円にしたら2800円くらいだよね!?ランチに!?とか思いながら(円安ゆるすまじ)ニョッキを注文。カルディ以外のニョッキを初めて食べたけれど、食べやすくておいしかった。
そして眺めが最高!ガラス張りで、快晴の景色を180度見ながら食べることができた。海沿いの小屋や丘の建物がよく映えていた。

美術館もアボリジナルアートを見たかった私のリクエスト。
1か月くらい前にみんぱくでアボリジナルアートを見つけた。記号の意味が分かると一気に謎の点描画の物語性を見出すことができる面白さとか、記号自体の面白さとかに魅了されて、本場で見たい!と思ったのが叶えられて、個人的には大満足。一昔前の自分なら渋いの一言で終わったんだろうけど、興味を持てるようになって楽しい。
ジャンルが多いために州立美術館にはみんぱくで見たような作品は少なかったけれど、いろんな絵画や作品を見て回ることができた。

お散歩しながら、夕方はいよいよオペラハウスへ。オーストラリアに来た~~!!という実感が一番持てる場所。快晴と沈む夕日にハーバーブリッジとオペラハウスを見て、写真撮影。私の自撮り棒がすごく役に立った。観光客がたくさんいて、バーも満席。さすがシドニーの中心という感じ。

頑張って席を確保して、憧れのオペラハウス・バーでディナー。大きいのでシェアして食べてちょうどよかった。フィッシュアンドチップスとか、早速食べちゃうよね!私のカクテルにはきゅうりが入っていた(!)

エリザベス女王が亡くなったということで、オペラハウスに女王の顔が映し出されていた。すごく貴重な時期に行けたことが嬉しくて写真撮影をしたが、男性が「今晩は、女王陛下」と丁寧にそれにあいさつしているのを見て不謹慎だったかもしれないと反省した。

高画質エリザベス

レアな景色も見て、最高のロケーションでほろ酔い、楽しくなって長い1日目は終了。


シドニー2日目

2日目は天気も悪いし気温も低い中、ブルーマウンテンズへ行ってきた。ホテルからセントラル駅まで街歩きを少し楽しみ、そこから電車で2時間。オーストラリアは交通機関まで全てクレカで済むのにびっくりしたけど、さらにホームの自販機ですらカードで、というより現金が使えないのには驚いた。

住宅街や森の景色を楽しんで2時間後、ホームに降り立つと、寒い!気温8度。日本を発った日の最高気温が35度だったことを考えると、気温差で風邪が引ける。バスに急いで乗り込み、着いた先は…雲の中。スリーシスターズという3つの岩が見えるはずだったのに、雲がすごくて何も見えない。風が雲をどかしてくれるのを待って、なんとか写真を撮ることができた。

こんな天気でも負けずに遊歩道を歩くことに。スリーシスターズの中で一番手前の岩のところまで、急な階段を上り下りして行くのだけど、これがまあまあスリリング。そしてすごい迫力!

ショップでかわいいキーホルダーをお土産に買い、お昼のサンドイッチを食べてカトゥーンバを出ることに。寒かったので駅前で紅茶を購入、これが初めて店員さんと英語で会話しながら買ったもの。意外と通じたし、ミルクティーに茶葉はやっぱりセイロンがおすすめされることが分かった。電車ではみんな疲れて眠ってしまい、知らないおじさんに「あと一駅だよ」と笑って起こされた(外国では電車の中で寝たら危ないよね)。

シドニーに戻って、夕方からは海沿いを散歩することに。都会の建物はどこも似たようなものだ。カプセル自体も横回転する高速観覧車を除いては。絶対酔うなと思ったら、飲酒乗車禁止と書いてあった。ひえ~。

ディナーは海を望むテラスでビーフステーキを食べるために、私が予約をすることに。店員さんが優しく対応してくれて、予約を取り付けて散歩してから、店にスムーズに入ることができた。店員さんは気温や天候を気にかけて席を選ばせてくれて本当に優しかった。私にお会計の注意点を教えてくれたのに、ワインが運ばれる段階で私にだけ年確をしたんだ…。お店では団体の中で一番彼女と話して通訳していたはずなのに、「14歳くらいかと思った」と言われた。私、バイトで14歳には教える立場なのよ。お会計のつもりで手をあげたら、中の男性スタッフには手を振り返された。違う、、そうじゃない。


でもステーキもワインもとってもおいしくて、付け合わせのポテトまで信じられないくらい美味!幸せ贅沢な時間を過ごした。

お店を出て、雨の降る街を散歩しながらホテル近くのスーパーへ。橋の上が歩行者天国なの、最高。

スーパーはとても広くて、オレンジジュースと牛乳の品ぞろえの多さに圧倒された。アイスとかポテチとか、夜会の糧を買い込んでホテルに戻った。そういえば、誰かが買い込んだベジマイト(もどき)に舌をやられたのがこの日。不味かった。

シドニー3日目

だいぶ遅い就寝からの早起きチャレンジに成功し、ビルズの本店で朝パンケーキを食べた。お腹の容量が不足していてシェアして食べたのが、本当にふわふわでおいしい!「世界一の朝食」らしく、お紅茶とお嬢様気分を味わってきた。ホテルの東側をお散歩できたのも楽しく、行って良かった~。


午前中は再びオペラハウス方面に行き、ロックスの古い街並みを見ることに。オペラハウスは何回見ても良くて、天気も良くて、また写真撮影大会が始まった。

グラサン4兄弟

ブリッジも渡りたかったのだが、ロックスから橋にたどり着くのに苦戦したのと意外と時間がないということで、半分も行かずに折り返し。青い海と、たくさんの船の通ったあとにできる白い波が印象的だった。

ロックスでは細い路地を抜け、カラフルな建物の中を歩いてミートパイを食べた。トマトソースがマッチして、これも本当においしい!軽めのご飯になると思ったら手のひらより全然大きいパイで、満腹満足!

オペラハウスに別れを告げ、シドニーの最後にクイーンビクトリア・ビルディングを訪れた。旧郵便局らしいが、今はお高いブティックが並んでいて近づけなかったので内観だけ楽しんできた。階段にステンドグラスがあったり、きれいな吹き抜けと時計があったり、美しい建築だった。ヨーロッパ風の建築、本当に好きだ...。

午後、シドニーに別れを告げてメルボルンまで国内線で飛ぶ。荷物のトラブルも乗り越え、再びちょろい検査も通過し、飛行機へ。寝不足だったからここで寝られると思いきや、また映画が見られるし、機内食にクラッカーとチーズが出てきたらワインを頼むしかない。しかも国内線、飛行時間が短いので30分で飲み切らないといけない。必死でぱくつき、降りたころにはほろ酔いになってしまった。にしても私の隣に座ったマダム、10分でワインを飲みほしてかっこよかったな。

メルボルンの街に着くころには日が暮れていて、迎えてくれたのはやけにかっこいいH&M。ファストファッションを越えたオーラを放っていた。

荷物をホテルに預けて、夜ご飯はgrill'sという美味しいハンバーガー屋さんへ。ソースがその辺のものとは全然違って、ハンバーガーを味わうということを初めてした。ただ大きくて食べ方はよく分からなかった。

このお店は駅のモールの中にあり、帰りには地下の大きなスーパーでお菓子などの買い物。オーストラリアはお酒の販売が厳しくて、スーパーではなく隣のショップで買わなければならない。入るためにIDが必要で、「10歳とか11歳とかに見えたよ」というなんともひどい暴言に耐えつつ私もお酒を購入。銘柄なんて何も分からないので、カンガルーのラベルの白ワインをとりあえず手に取る。白ワインなら何でもおいしいかもと思えるようになった。

ホテルはシドニーより広い部屋だったので、集まってパーティー…のつもりが、ホテルのコインランドリーが使える時間が終わってしまっていたので急遽30分歩くことに。女子2人に付き添ってくれたジェントルマンに感謝しつつ、結局計2時間くらいコインランドリーに貴重な夜時間を費やす。
ホテルに帰ってきたら、残りの人が大量にポテチを開けていた。みんな芋好きだなあと思ったら、シドニーで買ったお土産が飛行機の気圧で爆発してしまったらしい。堅揚げをおいしくいただいて口が痛い。

メルボルン1日目

睡眠負債はたまってきたが、朝からクイーンビクトリア・マーケット、つまり市場へ。

どうだ、これがマーケットだ!と言わんばかりに並ぶ野菜たちに大興奮。知らない野菜もいっぱいあって見るだけで楽しい。他の人がチーズトーストなどの小麦製品に手を出す中、私は野菜を紙袋に入れて歩きたくなり、オレンジとトマトを調達。トマトはまだ熟れてなかったが、オレンジがジューシーで最高!リピ買いしてしまった。

絶対嘘な”Easy peel"

肉の大きさも見てほしい。ここの人たち、豚こまとか知らないんだろうな。

ご飯の後は雑貨エリアへ。オーストラリア土産のお店もたくさんあって助かった。寒くてオーストラリア産かどうかわからないもこもこのマフラーを即決!もともと欲しかったしいいよね。
バケハ欲しいな~と思って寄った帽子屋さん、バケハはサイズが合わなくて買えなかった。だがしかし、ふざけたニットが自分に似合いすぎて、一応迷った末に買って(もらって)しまった!

お分かりいただけただろうか。耳だけでなく、尻尾もついているのである。

せっかくなので、この秋冬ちょこちょこ被っていこうと思います。8歳と言ってきた友達、ちょっと黙って見守っていてください。初めて披露する友達は無条件で褒めてください。しっぽ、可愛いので。旅行テンション本当怖。

結局この日は帽子のせいで買ったマフラーが似合わなくなってしまって、帽子の資金援助をしてくれた友達に付けてもらった(最高に似合って可愛い)。

続いてメルボルン街歩き。信じられないかもしれないけど、これが州立図書館だ。本当、信じられない。

私も附図書がこれだったら、もっと図書館に住み着いて勉強するのに…うらやましすぎる。吹き抜けになっている上の階は展示があったり通れなかったり、蔵書はどこにあるんだろうか。とにかく公立の文化施設にお金がかかっているオーストラリアは素晴らしいという感想を抱いた。

続いて王立展示館。庭では結婚式をやっていて、ハッピーな雰囲気があった。そして迫力たっぷりに構えるこの景色!

ちなみにどこも半旗になっていた。中に入れるかもしれないと思いきや、赤ちゃん連れのイベントだと言われて追い返される。
雨も降ってきたので次に行こう、と思ったらデモでトラムが止まっているらしい。仕方なく雨の中を歩き、雨宿りにハンバーガーを食べる。ここで、ものすごい勢いでチキンを食べる男性を見つけて衝撃。骨の処理とかがめちゃくちゃ上手い。ものすごい手さばきと握力。食べ慣れるとこうなるのか!!
食べている途中で、当のデモ隊が窓の外を通って行った。想像よりも大騒ぎだったけど平和なデモという感じ。東京ならこういうの珍しくないんだろうか?

パワーをつけたら路地裏を探検する。メルボルンの路地裏は落書きだらけで、しかもそのクオリティがはちゃめちゃに高い。こんなのがたくさんある。

そこからまた歩いて、フリンダース・ストリート駅へ。メルボルン市街地はトラム無料で乗れるのがいいところなのに、それが動いていないなんて!街歩きは楽しいけど雨だし寒いしさすがに疲れたところに、これですよ。

いいねえ!!!!
これが駅なんだぜ…すげえだろ…すご気もなく普通に使われているのがまたたまらない。本当こういうの大好きだよ。そして、その対角線にあるのがセントパウル大聖堂。

おいおい…いいんですか…?ここは外はもちろんきれいなんだけど、中も特徴的だった。壁の青い縞と床のタイルがお洒落!大聖堂シドニーにもあったし、と思って期待していなかったのだけど、こんなにも違うと思わなくて(ここはあんまり下調べしなかった)クラクラした。床のタイル、あまりにも良すぎてカードを買ったんだけど、失くしてしまったな…。

大興奮で街を歩き続け、メルボルン発であるAesopのお店へ。「Kyoto」という名のトラベルセットがあってびっくりして、店員さんに声をかけてしまった。京都の店舗を紹介されたから、今度行きますね。お茶のおもてなしを受けました、ありがとうございました。

夜はせっかくキッチン付きのホテルだったので、「見たことない野菜を買って、料理をしたい!」という希望に同部屋の友達を巻き込んだ。他の人たちはもう料理したくないとのことででき合いのものを買っていたけれど、間違いなくこっちの方が楽しい。

左は人参ぽい何か、りんごの隣はカブ、黄色いのは夏かぼちゃ、その両隣は芋。

とはいえ失敗したくはないので、調べながらポトフを作ることに。大変な作業もあったけれど美味しくできた。久しぶりの手料理と言うこともあり好評でよかった!

完成。コンロは電熱線のようで、一見熱いのかよく分からない

ここで自分のポテチもばくはつしていたことに気が付き、夜会に献上。この日は恋バナを肴に飲み明かし、次の日の出発が遅いことをいいことに4時くらいまで起きていた気がする。

メルボルン2日目

朝、昨日の夜会で諦めたシャワーに入ろうと思ったらお湯が出ない。体温より低いくらいのぬるま湯で震えながら体を洗って、急いで支度する。
この日はバスツアーでフィリップ島へ!多国籍なバス車内で喋るガイドさん、ものすごい訛りでなにも聞き取れない...。「エイ」の発音を全部「アイ」と言うもんだから、One dayじゃなくてOne dieに聞こえるんだ。ミステリーあるいは怖い話をされているんかと思ったよ。

しかも前日の夜更かしのせいで、車内はほぼ寝て過ごしてしまった。もったいないけどどうせガイド分からないし爆睡。ずっと喋ってくれてたんだけど、ごめんね。

まずやって来たのは、かわいらしい小屋が立ち並ぶ砂浜。何が入っているのか、ずっと奥までカラフルな小屋が続いていた。空が晴れていれば、もう少し映えた写真が撮れたかもしれない。

そして!オーストラリアの動物たちに会いに行きました!

ウォンバット

んぎゃわいーー!!!!

コアラ

思ったよりもふさふさ!自分の腕を枝にひっかけて、どうしてもユーカリに手を伸ばせないあほな子もいて最高だった。

仲間だと思ってもらえたわけではなさそう

カンガルーとワラビーちゃんにはエサもあげられたよ。ワラビーのソーセージ前日に食べたから複雑な気持ちになったけど。カンガルーの袋の赤ちゃんが見えたり、ワラビーちゃんいっぱい集めたりして、何時間でもいられそうだった。また行きたい。

お土産屋さんではトランプを購入。オーストラリア各地の写真が表にあって惹かれた。ホットチョコレートを買ったときの店員さん、日本語しゃべってた!意外と通じる人がいるんだよな。

続いては、海!何もないけど、その分自然の力強さが感じられてすごくよかった。高い波、草のぼさぼさ感とか。

いよいよ本題、フィリップ島に何しに来たかというと、ペンギンを見に来ました。日没ごろに海から上がってきて巣に戻るところを間近で見るための課金。ビジターセンター的なところで海辺を散歩して、お腹空いたからご飯を食べようと注文したはいいものの、日没まで時間がない!最後の夕食に頼んだフィッシュアンドチップスを15分でかきこみ、走れメロス早食いver.をお届けすることになった。急いではいたけど味わった!んまい!

写真NGだったので撮れなかったけど、本当に近くで上陸を見て、ペンギンたちの歩く足音を聞き、動物園みたいな匂いをかいだ。一生懸命歩くペンギンたちが愛おしいし、休憩の仕方にも個性があって面白かった。

余韻に浸る間もなく豪雨の中をバスに戻り、また爆睡してホテルに戻る。夜景見たかったのにな…。
しかし夜会の体力を回復でき、柄を見るために7並べからはじめてトランプもした。あっという間に時間は過ぎたが、寝るのが惜しくて結局この日もほぼオール。

酒より花火、治安がいいことで有名なきもきかの本気、メルボルンでの飲酒総量がこちら。


メルボルン最終日

お昼の国際線のためには8時にホテルを出ないといけないというのに、メルボルンを最後までしゃぶりつくすため朝の散歩に繰り出す。コーヒー激戦区らしく、朝からカフェインを体にぶち込む仲間たち。私はおこちゃま舌なので遠慮して、公園まで歩いて早朝の空気を味わって約30分の散歩を終えた。

メルボルンの駅とトラム。結局トラムにはホテルと駅の往復でしか乗らなかった

急いで荷造りして、空港行のバスに乗り込む。バスの30分でも眠りこけてしまい、隣のお姉さんに頭を持ち上げられて起きる。日本人は電車やバスでよう寝ると思われていそうだ。

接種証明書の提示などを済ませて、かなり暇な時間ができたので最後のお土産を物色。迷った末に、このあと半年ぶりに家族と会えるからという理由でカンガルージャーキーの購入を決意。迷わず買うには高いんだよ。

シンガポール経由なのでしばらくオーストラリア大陸の上を飛ぶのだが、地面が赤い!本当にきれいな景色で晴れててくれてありがとうの気持ちになる。

どこまでいっても赤い。ありがとう、オーストラリア。機内で、逃したと思っていたTim Tamが出てきてニコニコになった。カンタス、機内食充実しすぎ。

シンガポールに近づいてきた。アジアのパブ空港なのはもちろんだけど、この狭い海にいる船の数よ!

ここが重要な航路なんだということを分からされるような、この船の影。面白いもんだ。

シンガポール着。気温29度!さっきまで冬だったのに、京都より蒸していて暑い。
日本への便は、台風の影響で1時間遅れになった。直撃の予想だったから、運休になってシンガポール満喫できないかなとひそかに期待していたのだが、飛ぶというので残念。機内食をあてにして夕食を我慢し、インドネシアの飲み物だという「シュガーケーンジュース」を探し歩いた。しかしセブンまで探してもなかったので、諦めてココナッツミルクを飲んだ。それはそれで美味しかった。

シンガポールへの便で飲み切れなかったワインを持ち出し、日本への飛行機の中で楽しもうと思っていたら、直前に手荷物検査があることが発覚。日本航空ちゃんとしすぎだぞ。ということで、水分であるワインは持ち込めないと判断し直前急ピッチ飲みで処分。カンタスのガバ検査に慣れてきた我々は慌てて身の回り品を整え、なんとか搭乗。

機内食は正直カンタスの方が美味しかったし、量も充実していた。しかし、久しぶりの日本語アナウンスと、ベルトの丁寧なチェックに安心感を覚える。(カンタスはチェックなどしない。オメ―言うこと聞かんで浮いても知らないぞってことなんだろう)
映画のラインナップが最高だったし、シートも寝るときに首が落ちないように固定できる仕様になっていてありがたかった。

・・・(寝落ち)・・・

着陸1時間前。入国シートに「ジャーキー持っていませんか?」との問い。
…カンガルージャーキー、買いましたが????
CAさん「多分没収されるので今食べちゃったほうがいいと思います」
緊張が走る。
前の座席からも、カンガルージャーキー、ビーフジャーキーを食べる音。
私も泣く泣くカンガルージャーキーを周りにおすそわけしつつ食べる。なんで目覚めた直後に機内でこれ食べてんだよ...と思いながら完食するが、預けたキャリーの中にビーフジャーキーの大袋が入っていることを私は思い出した。

羽田最後のミッション、入国。コロナ対策は抜けられたが、ジャーキーとともに国に帰れるか。入国カードには正直に申請し、キャリーケースを回収する。
ジャーキーを取り出した友人が係員に連行されていく。私も没収に備えてキャリーから取り出すが、ここは係員に目撃されなかったようだ。勿体ないので袋を開けて、最初で最後の一かけを噛みしめる。

友人が戻ってきて、やはり没収されたとの報告を受ける。
再び緊張が走る。

税関に並ぶ私。震える手で入国カードを差し出す。そこには「ビーフジャーキー 100g」の文字。係員の方を見れない。「鞄を見せてください」の言葉を待つ。

係員「どうぞー」
私「?????????ありがとうございます?」

ビーフジャーキー、日本入国 ――




総括

ここまで約1万字、読んでくださった暇な方、ありがとうございました。もうここから先は読まなくて大丈夫です。ありがとうございました。

日本、オーストラリアを見習って、ジャーキーのようなゆるさがもう少しあってもいいのではないかと思った。もちろん治安のいい国に行ったからだけれど、笑って許せるような適当さがオーストラリアにはあって、居心地が良かった。日本とオーストラリアへの入国のしやすさは正直全然違った。

キャッシュレス化がとても進んでいて楽だった。今回一切現金を両替せずに旅行が終わってしまったのはものすごい驚きだった。これだけで旅行のしやすさが全然違うから、これは見習っていいかもしれない。

英語の話で言えば、会話(といっても内容は深くない)はだいたい聞き取れたし大きなトラブルもなかった。ただ、ニュースとかアナウンスは単語を拾うくらいしかできなかったので、まだまだ単語とリスニングをやらないといけない感がある。
経験にしようと思って、一行の外の人と会話する役を買って出たつもりだったのだが、わりと伝えたいことはすっと口から出てきて、伝えることができた。もっともっと深い話とか、学問の語彙を身に付けて話せるようになっておきたい!

訛りのすごさも体感した。今回はよかったけど、この先はなまってるからこの人とはコミュニケーションが取れない、みたいなことはあってはならないので聞き取る努力をしたい...。そして彼を反面教師にしなくてはならない。


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