高く積み上げない

どれくらいお金を持っていれば、不安にならずに生活できるのだろうか。

別に今はお金に困っているわけではないけれど、もし仕事が続かなくなったら、きっと困るだろうなとは思っている。やはり、会社員というステータスは大きく、毎月安定した収入が入るのは、とても恵まれていることなのだとしみじみ思うよ。

IT企業で働いている友人が、自分に仕事を割り振ってもらえないから、暇な時間が長く、残業もできないから給与が増えないと話していた。自分は本当はしたくないけど、ここ２～３ヵ月はほぼ毎日残業してて、ちゃんと残業代が支給されているおかげで、かなり生活が潤っている。

かといって、支出はなるべく増やさないようにはしている。それは生活水準を一度上げてしまうと、自分の性格的に元に戻すことが大変であることを、なんとなく自覚しているからだろう。

なるべく支出は今まで通りで、余剰は貯金するようにしている。

でも、今度は貯めたお金をどうするかという問題が発生する。正直、今までこんなにも大金を持ったことがないので、どのように扱えばよいのかわからない（有難いことに…）。

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入社式のときに、お偉い様のスピーチで「君たちは今がいちばんお金を貯められる時期なので、しっかり貯金しましょう」みたいなことを言っていた。

仲良くしてくださる先輩職員もよく、若いうちに貯金したほうがいいよと言ってくる時がある。その先輩は新婚さんで、結婚式とかハネムーンとかで大きい支出があるから、そういうことを言うのではないかと勝手に思っている。

まあ、結婚したり子どもができたりとライフステージが変われば、生活に必要な支出も変わってくる。多くは増えていくものだろう。そういう時に備えて、今からできる範囲で貯蓄するというのは大事なことだと思う。

仮に生涯独身だったとしても、今からお金を貯めて早期リタイアで、どこか田舎の方に移住して暮らすこともできるかもしれない。（あまり、現実的ではないのだけれど…）

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でも、ただ貯めているだけでも良くないのかなとも思う。

よく生き金・死に金だなんて言って、ただ貯金しているだけでは、お金を有効に活用しているとは言えないので、死に金になっていると言ったりする。

”お金は天下の回りもの”とも言うし、一人一人がちゃんとお金を使うことで経済が活性化されるのだから、いつまでも手元に握っていては良くない。

そして、ずっと貯金してても死んだら持っていけないので、使うべきところではちゃんと使っていくようにしたい。

自己投資とか貴重な体験のためには、あまりお金を惜しまず使うよう心掛けたい。最近は投資のことやFPの参考書を買って少しずつ勉強をしている。

やはり、お金は生活から切って離せないので、自分でお金の使い方を研究してなるべく困らないようにしたい。

まあ、勉強したからといっても、うまくいかない時はうまくいかないのだろうけど…

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人生１００年代と言われるけど、事故や病気で死ぬことはあるし、死ななくても働けない体になることだってある。もっと早く死ぬかもしれないし、１００歳以上いきることだってあるかもしれない。

今から先のことを憂いていたって、正直どうしようもないときはどうしようもない。冒頭のIT企業で働いている友人が、将来が不安で仕方がないと言っていた。

自分自身も就職が決まるまでは、将来が不安で仕方なかったけれど、今は割と落ち着いて考えることができている。なるようになるさと思っているし、仮にダメになったとしても、なんやかんやセーフティーネットとしての制度はあるから、生きられないということはないのだろうと思っている。

今はCMや広告でも、資産形成に関するものがぐっと増えた。

そういうのを見ていると、自分たちも何かしなきゃと思わされてしまうが、結局メディアに踊らされているだけなんじゃないかと思う。そういう考えを放り出しても、案外生きていけると思うのだけれどね。

自分ですべてを抱え込もうとするから、きっと苦しくなるのかもしれない。一度手放せてしまえば、案外ラクに生きられるのではないかと思う。

掛け替えのないものなんて実は存在しなくて、自分がそれを大事にするあまり、他の大事にできるものを見失っているだけかもしれない。

手放した先に、”安寧”と”余裕”が生まれるのだ、きっと。

お金も同じで、損しないようにと、いつまでも自分の手元に置いておいても、何かのタイミングで自分の手から離れていく時がある。それを惜しんでも仕方がない。

愛も同じで、この人しかいないと思うと、相手から重いと思われたりして、結局離れていくのかもしれない。

今まで積み上げたものを崩すことはとても恐いけど、そういうのを捨てる勇気と諦めを持つことが、この１００年時代を生きていくのにいちばん必要なものなのではないかと思う。

なんの話をしてたんだっけ（笑）

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