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大きな器というのは、簡単にはできあがらない
自分が幸せか不幸せかなんて、正直わからない。
昔の自分は「自分には○○がない」と足りないものや欠点を探して、幸福ではないと思い込んでいた。
いや、今でもそう考える時がある。
当たり前のことだけど、何もかも持ち合わせている人はいないし、ラクして手に入れられるものばかりではない。
そういうのがわかっていても、気持ちが落ち込んでいるときは、なかなかそのことに気づかない。
学生の時は、自分には学がないとか、勉強のセンスがないと思っていた。
だけど、なんやかんやちゃんと就職できた。
大人たちが「もっと勉強しておけばよかった」と後悔するようなことがないほど、私的にはよく勉強した気がする。
恋愛へたくそ過ぎて、自分は一生独り身なんだと思うことがある。
だけど、今までの人生振り返ってみて、彼女がいた時期はあったし、異性の人と二人で遊びに行く機会にも恵まれていた。
世の中にはデートしたことがないという人もいるのだから、一度楽しかっただけでも、ラッキーな方だろう。
現状に満足できないわけではない。だけど、もうちょっと何かが欲しい。
それは、心の余裕とか、人から愛されたいとか、そんなことかもしれない。
お金は有難いことに困っていない。そりゃ、この前まで実家暮らしなんだものね。
”大器晩成”って言葉がある。
大きな器というのは簡単にはできあがらない。人も徐々に大成するものだ。
きっと、人にはそれぞれ時期がある。
時々、どうしようもないほど他人が眩しくて羨ましく思うことがあるが、それはその人にとってうまくいっている時期であるに過ぎないのだろう。
自分には自分のうまくいく絶妙なタイミングがあって、それを信じて自分を磨き続けるほかない。
最短で物事をクリアしてしまったら、それはそれできっと物足りない。
だから、何事もじっくり腰を据えてやっていけばいい。
時間がかかっても気にしないで、
その経験がいつか自分の糧になれたらと思う。
人生は行き掛かりだ。
先のことは予測できないし、知識をつけたり下準備をしたからといって、コントロールできるものでもない。
天気予報を見なければ、明日の天気がわからないのと一緒だ。
人生予報なるものは存在しないのだ。
自分がいくら努力したからといって、うまく行くわけではない。
逆に全然頑張らなくても、なぜだか自然とうまくいくときもある。
要は周囲の事情とか運みたいなもので、決まってしまうこともある。
だから、間違えちゃっても「こうするしかしょうがなかったんだ」と最近は思う。
まあ、自分のベストを尽くせればそれでいい。
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