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関門海峡をのぞむ門司港ホテルへ。

歴史や時代の流れを感じさせてくれるようなクラシックなホテルが好きです。


親戚が近くに住んでいることもあり、この街を訪れるのはもう3,4回目?ぐらいだけれど、ここに来るたびに、そこから見える建物や景色が好きでたくさんカメラにおさめてしまうのが門司港。


親戚の人たちは門司港なんて何もないよ、というけれど、駅のすぐ近くに海があり古い建築と今の建物が混在したレトロで落ち着いた雰囲気が私は心地いいです。何より海の青とレンガや建物の赤茶色の組み合わせの風景が好きです。


小さい時から門司や下関にはよく行っていたけれど、日帰りでも行ける距離なので泊まったことがなかった「門司港ホテル」。(今はプレミアムホテル門司港と名前が変わっています)

外観は建築家のアルドロッシ、内装はインテリアデザイナーの内田繁がデザインしているということでずっと気になってましたが、やっと行くことができました。


ホテルのお部屋スケッチ。


海のそばに立つクラシックなホテル

門司港のランドマーク的ホテル

イタリアの建築家アルドロッシが「門司の鮫」と名付けて建てた門司港ホテル。設計当初はホテルとオフィスの機能どちらも持ち合わせていたようです。

門司港のシンボルとして、今も昔も変わらず在り続けています。

(個人的にこの赤茶色とブルーの組み合わせの外観がとても好き、、、。)

横から見るとたしかにゆっくりとカーブしたような鮫のような造りに。


正面の玄関口も特徴的な門のような造りになっています。中々日本のホテルなどでは見られない造りなのでワクワクします。


入り口入ってすぐ目の前には、大階段と門のようなデザインが。日本の鳥居と歴史的建造物のオーダーを組み合わせたデザインだそうです。
劇場のような雰囲気の大空間に圧倒されます。

ゴールドや大理石、木の組み合わせ方などインテリアがとてもかっこいい、、


階段を上がると横にフロントロビーが。
写真には無いですが、反対側には開放的な窓から海が眺められます。

床の市松模様はずっと変わらないそう。

フロントといっても、とても開放的で落ち着いた雰囲気があり、窓から海を眺めているとのんびりとした気分でいられます。


また、階段先にある門をくぐると、レストランのエリアへとつながります。ここはかなりクラシックな雰囲気がありました。

モーニング。ビュッフェ形式でした。

客室の廊下や階段など、ぐるぐる巡っているだけでも楽しい空間でした。


レトロな街並みに合う内観

今回は、「プレミア海峡デラックスツイン」というお部屋に泊まりました。
窓から関門海峡が臨めるお部屋となっています。

少しレトロな雰囲気がありつつも、海っぽさを感じられるようなインテリアでした。

窓からは関門海峡を行き交う船の姿が。水色の窓枠がかわいい。


ボーダーと木の組み合わせが港感を強くしてくれます。
海眺めながら、思索に耽りたい窓辺、、、
独立洗面台も。



9階のラウンジへ

ホテルの最上階はラウンジになっており、関門海峡が一望できます。プレミアムルームかスイートルームに泊まると無料で利用できるようになっていました。

関門海峡に沈む夕日を眺めながら、ワインやドリンク、スイーツやフードをいただけます。

夕陽が沈む景色が美しすぎた、、、

ゆったりとした心地いい時間が流れる空間です。


夜は商店街まで

夜は、近くの気になっていた海鮮料理屋さんへ行こうと思っていたけれど、閉まっていたので栄町銀天街の方まで。

平日で観光客が少ないこともあり?どこもお店が結構閉まっていて困っていたら、優しい地元の方がおすすめのお店を教えてくれました。


料理どれも美味しくて、店員さんもフレンドリーでよかった!

刺身どれも新鮮で美味しすぎた。
牡蠣好きすぎる。



旧料亭「三宜楼」へ

以前大陸との貿易が栄えていた頃、街には多くの料亭や花街があったそうです。

その料亭の一つに、出光興産の創業者である出光佐三や、元総理大臣の佐藤栄作、俳人の高浜虚子など多くの著名人が訪れた料亭が残っているということで行ってきました。

以前門司に住んでいた祖父から「三宜楼で海鮮を食べたりしていたけれど、よかったよ」と教えてもらい、「三宜楼」で昼食を。

三宜楼は、少し前に相続者がいなくて解体されそうになっていたそうですが、市が買い取って現在は建築内部を無料で見れるようになっています。

1階の廊下。改修のためか、いくつか不思議なところから柱が出てたり。
2階の披露宴などに使われた大広間。
2階の広間横の窓からは門司港の街並みが。

三宜楼は、かつて門司港最大の料亭で、建物の規模は九州最大級だそう。木造の建築がとてもカッコよかったです。


1階では、老舗のふぐ料理屋さんにより海鮮料理がいただけます(予約必須)。下関や門司のあたりは、海鮮のふぐが有名ですが、今回いただいた料理も、ふぐづくしでした!

ふぐの刺身に、ふぐの唐揚げ、ふぐ寿司、、、どれもとっても新鮮で美味しかった…

素敵な木造建築で美味しい海鮮料理をいただけてとても贅沢な時間でした。


門司港レトロには他にも多くの歴史的建造物があり、詳しい内容はこちらの記事でもマップとともに紹介しているのでよかったらご覧ください。


今と昔をつなぐ門司港ホテル

明治時代からのエキゾチックな古い建物と今の建物、それらが混在した街のそばに在り続ける門司港ホテル。

時代の変化の中で用途や仕様は少しずつ変わっていっていますが、門司港のランドマークとしての在り方はずっと変わらないな〜と感じます。

明治や大正時代に建てられた建築たちの歴史の長さを感じつつも、その時代その時代で少しずつアップデートされていった今の街のかたちがとても好きです。


こんなに立派な建築ですが、実は1万円もせずに宿泊できるので、福岡に訪れる機会がある際にはぜひ立ち寄ってみてください。



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