好きだと思っているのは思い込みかもしれない


美大で空間デザインを専攻している人は、ほとんどの人が空間をデザインしたくて大学に入る人が多い。

インテリアが好きとか、建築がやりたいとか、まちづくりに興味があるとか、インスタレーションが好きとか。


それで、空間デザインを学ぶ中で、お店の内装をデザインしたり、住宅を設計したり、自分で好きなものを設計したりしていく中で、自分が将来やりたいことを絞っていく。

空間デザインは、空間に関係するデザインを全て内包しているから、本当に様々なことをする。ショップで売る商品のパッケージやショップカードなどのグラフィックをデザインすることもあるし、施設に置く椅子や棚などの什器や家具をデザインすることもあるし、実寸で小さな空間を作って展示してみたりもする。

その中でよくあるのが「やっぱり自分は空間デザインがしたいわけじゃないや」って思うこと。建築学生が色々設計していく中で、建築を作るのが嫌いになる現象と似たようなものだと思う。


大体一つの課題の中で何かしらの空間を設計することが多いけど、空間が全然自由に作れなかったり、教授から「これはできない・ダメだ」って言われてどんどんつまらないデザインになってしまったり、全くアイデアが出てこなかったりして病んでしまい、空間をデザインするのが嫌になる人が多い。

それで、就職とかでも建築やインテリア系に就職するんじゃなくて、サービスデザイン系やブランディング、広告系、とか様々なジャンルに行く人も多い。


これは別に、それが悪いっていうわけではなくて、やってみないとそれが自分に合うのかどうかはわからないし、とにかく色々やってみるのが大切だなってこと。

同じことでもやり方を変えたら上手くいくこともあるし、組み合わせで解決したり、考え方を変えると面白くなったりすることもある。

「自分はこれがやりたいんだ!」と頭の中だけで考えていても、実際動いてみないと本当にやりたいことかはわからない。特に空間デザイン学科なんかは、「こういう空間素敵だな〜自分も作りたいな」って思って入る人が多いけど、それは設計したことのない時点での視点だから、大学でやってみると違うな〜ってなることも多いんだと思う。実寸とかも中々一人じゃ作ることはできないし。


だからとりあえず、自分が「これやりたい!」と憧れていることは、さっさと始めてしまうのが良いと思った。

rin



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