苦しんでいるHSPさんにぜひ聴いてほしい精神科医のお話

「HSP」という言葉は言葉自体もどちらかというとネガティブなイメージを持たれやすいです。そして(私が見ている)SNSやYouTubeなどで発信している精神科医も味方(?)してはくれません。「HSPは精神医学の用語ではない」という冒頭から始まり(表現的にHSPという言葉を使いたくないけれどわかりやすいから仕方なく使っているということがひしひし伝わる言い回し)、話題性があるからや、ビジネスのカモにされないよう警告の動画、が多く何となく疎外感を感じます。

そんな中、たまーに聴くvoicyを今日何となく開いたところ、精神科医の立場からHSPという概念を丁寧に説明したうえで本題を話してくださる方を発見しました。(※あくまで私個人の感覚)

今日はvoicyで聴いた内容に対して個人的な感想を述べたいと思います。


私とHSPと社交不安障害

先ず、私は自称HSPのひとりです。
noteではHSPや繊細さんという言葉を用いることが多いですが、人に話すときは「すごく心配性な性格」という言い回しに替えます。
深刻な話を親密な人に話すときは「社会不安障害(社交不安障害)の疑いがあると言われたことがある」ことを伝えることもあります。
私は、社会人3年も終わろうとしていることに「抑うつ」と診断されました。その時に臨床心理士によるカウンセリングを何度か受けました。「社交不安障害」と言い切れないのは、臨床心理士からそうかもしれないね、と言われただけだからです。(恐らく診断は精神科医がすると思うのですが、その時は何故かそのことについて精神科医の診察で自分から質問しませんでした。)そして渡されたチェックリストに(当時は)ほぼ当てはまっており、自分が生きることに苦しさを感じる理由がわかってホッをした記憶があります。

私は臨床心理士から社交不安障害の疑いがあるとは言われているけど、診断はおりていない。今はひたすら自分と向き合い続けて、また楽観的な夫と過ごす中で、日常生活に支障を来すことはあるけど抑うつになるほどではない(その前に対処できるようになった)。というわけで今の自分にしっくりくる言葉は自称HSPなわけです。

「HSPと社交不安障害」については過去に記事にしておりますのでご参照下さい。


私のHSPという言葉の捉え方

私はHSPという言葉に関して「HSPという言葉は精神医学用語ではないけど心理学者が名付けたんでしょ?心理学も立派な学問な訳だし、意味を理解していればHSPという言葉を用いて文章を表現してもいいのでは?自分をHSPと名乗る人の中には、何か病名付けられるほど日常生活に多大に支障を来しているわけではないけれど、HSPと名乗ることで居場所がひとつ増えた感覚があり安心感に繋がったり冷静になれるよね。」と考えおります。

初めてHSPに寄り添っていると感じた精神科医のお話

自分と向き合う過程でHSPに関してはよく調べていたのですが、今日たまたまvoicyを聴いて自分の中で「精神科医の中で初めてHSPに寄り添って(自称HSPに向き合って)くれている」先生を発見しました。

voicy(音声プラットフォーム)参照
《1359》HSPの特性は年齢と共にどう変わる?〜HSPを深く学ぶ③〜

繊細さんは敏感さんです。
話し方、言い回し、語気、動画の場合は表情など色んな情報を受け取ります。そのちょっとした違いが、無意識レベルで内容を心から聴けるか否か変わります。(某精神科医YouTuberは語気強めなので、調子が良い時、前に進もうとしている時には聴きたいと思えるのですが、そうでない時には刺激が強いです、苦笑)
kagshun先生の今回のお話は、なんだか生きていくのが苦しいと感じるHSPさんにぜひ聴いていただきたいです。
HSP視点から感じる寄り添ってもらえているポイントをお話しします。

POINT①大事な冒頭

冒頭で丁寧にHSPの概念について話されています。
私は「HSPは精神医学用語じゃない!!」とだけ伝える先生よりも「精神医学用語ではなく心理学用語なんだよ」と正確な情報と伝えてくれる先生の話に耳を傾けようと思えます。正直、HSPが精神医学用語ではないということを分かったうえでHSPという言葉を選んで表現している人は少なくないと思います。ですので、言葉足らずですと、「本当にそれをHSPさんに伝えたいの?」と感じます。時代的にはショート動画などいろいろ情報を短縮しがちですが、伝える対象によっては端折らず丁寧に伝えてくださる方が情報を整理しやすいです。(私の場合、情報が少ない方が今のはどうゆうニュアンスで話したの??AにもBにも捉えられるよね???と情報の整理の妨げになってしまいます、、、)

POST②参考文献について話してくれる

(私が拝見している)精神科医発信のYouTubeではあまり参考文献について述べたうえでお話しする方が少ない印象です。
きっと同じ精神科でも専門(総合的に見ているのか、大人を多く扱っているのかとか、小児も扱っているのか、等々)が異なると思いますし、精神科医によって考え方が異なると感じています。(特にYouTubeではそれぞれ特徴があるように感じます。)
私としては、それはその精神科医の考え方(臨床経験上の話)なのか、論文をベースに話をしているのか、知ったうえで考え方を取り入れてみたり、実践したいです。どちらも必要だとは思いますが、前者の割合が多すぎてその先生の価値観が偏っていた場合、私たちにあまりメリットをもたらさないのではと考えるからです。
kagshun先生は参考論文を明記したうえでお話しされており、そこから読み取れることをお話しされていたので、非常に話の構成的にも理解しやすい印象でした。
私は「今話すことはデータ上の話だよ」「今話すのは臨床経験上の話だよ」「今話すのは知識と経験上の話だよ」と伝えてくださる方が、前提条件を元に自分の中に取り入れたり、自分なりの考えを見出しやすいです。

POINT③言葉の言い回し(表現の仕方)

前向きに捉えられる話も言い回しによって共感できるか否か変わります。
今回のお話のメインである「年齢とともにどう変わるのか」に関してのメリットの伝え方がホッと安心感を与えてくれるような伝え方でした。
私の語彙力がなくてうまくは表現できないのですが、

とあるメリットに関してHSPに寄り添っていない場合、
「年齢重ねると○○になるから!」で終わったり、「この△△を活かすために~~しよう!」と表面的なお話しで完結される方は意外といると想像できます。
kagshun先生は「年齢重ねるメリットはわかったけど、今どうにかしたいよね」とHSPの視点から考えて話してくださるうえ、voicy上ではその伝え方が「わかってくれている!泣」と思えるような伝え方でした。(詳しくは先生のvoicy参照)

おわり

以上、HSPに寄り添ってくれている精神科医の先生がいるよ!HSPで苦しんでいる方、HSPかもと不安になっている方にはぜひ聴いていただきたい内容です。

HSPと名乗る人の中には私のように、精神医学用語でないと理解しているうえで(+心理学者が名付けたことも知っている)この名称を使っている人もいるよということはぜひ周知していただきたいところです。


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