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「AbletonLiveで典型的なピアノ・ハウスをゼロから作る動画」を見ながら実際に作ってみた
こんにちは。
各所で音楽を配信しているMinimal Orderです。
はじめに
今回は、YouTubeで見つけた教材動画をみながら、音作りをしてみようと思います。
今回ピックアップするのは、チャンネルAbleton Tipsが公開している、"Making Classic Piano House from Scratch"という動画です。
直訳すると「ゼロから作るクラシック・ピアノ・ハウスミュージック」。
作曲のエクササイズとして良さそうだったので、以下に記していこうと思います。(教材の動画はこちら)
完成品はこちら↓
ピアノ・ハウスミュージックの作り方
1) いい感じのサックス音をAbletonに取り込む
DAW(Ableton)を起動。ライブラリまたは、Spliceあたりからいい感じのサックス音をピックアップして。
![Splice, Saxophone](https://assets.st-note.com/img/1650543864324-25Z9HUqRzx.png?width=800)
Abletonに取り込みます。
![Ableton Live, Sampler](https://assets.st-note.com/img/1650543994330-KXWgz2j669.png?width=800)
2) Samplerモードに切り替えて、パラメーターをいじる
水色のバーを右クリックしてSimpler >> Samplerへとモードを切り替え。
いろんなパラメーターを触ります。
![Sampler](https://assets.st-note.com/img/1650544252473-qnsw7mXm0X.png?width=800)
Sustain Modeを左右両矢印に変更
ループ範囲を調整して、始点▶ ループ始点▶ ループ終点◀ を設定
Crossfade値を高めていきながら、自然に打鍵が続くような音色を探す
3) Cを弾いた時にCがなるように調整
![](https://assets.st-note.com/img/1650547115856-F8oOh2WHVg.png?width=800)
Tunerを立ち上げて、サンプラーのRootやDetuneをいじりながら調整。
4) リバーブとEQかける
こちらは3:22あたりから。サクサク作っていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1650547878865-ZCsuhAdBpC.png?width=800)
5) ピアノでコード進行を作成
次に、ピアノでコード進行を固めていきます。
今回はNOIREを使いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1650550539898-d3mWj7au0m.png?width=800)
A min > C maj > G maj > E minあたりを基調にしてみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1650551621552-ErqjVTsGId.png?width=800)
ちょっと、上の音も足してキラキラ感を。
![](https://assets.st-note.com/img/1650551908929-bNfrLzVjkw.png?width=800)
6) ピアノの打鍵の強度を変える(動画にはないやつ)
このままだと力の入れ具合が均一で、機械が弾いているように聞こえるので、MIDIエフェクトのVelocityを使って、力の入れ具合がほどよい塩梅でランダムになるようにします。こんな値に。
![](https://assets.st-note.com/img/1650552012343-DxI7EfF2Ae.png)
7) 徐々に上昇していくストリングスを挿入
Soft StringsというAbletonについてくる楽器を使用しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1650552535843-cd15u91r79.png)
EQで微調整。
![](https://assets.st-note.com/img/1650552648301-4wg0OiDCnr.png?width=800)
ストリングスのフェードインを設定
![](https://assets.st-note.com/img/1650552703494-UKMLiaDzco.png?width=800)
8) メロディを奏でる楽器を挿入
![](https://assets.st-note.com/img/1650553087067-3rbc7iFMCc.png?width=800)
Ableton内蔵のOperatorの"Outland Bell"というプリセットを活かしました。
ちょっと歪ませたり、音圧だしたり、リバーブかけたりしました。ここはお好みかな。
9) メロディを決める
![](https://assets.st-note.com/img/1650553505362-rQ8CzQelcy.png?width=800)
弾いて、書いて、消して、書き足して、消して。
このような感じに。
10) ベースラインを作る
コードから、一番したの音だけを切り抜きます。
オカズを取り除いて、シンプルに。
![](https://assets.st-note.com/img/1650553643578-WOpvlvIl71.png?width=800)
この後、音を2オクターブほど下げ、
楽器を、Operatorの"Bass Housy"に挿げ替え。
![](https://assets.st-note.com/img/1650553702448-RGGpCguA0b.png?width=800)
11) ピアノコードとベースのぶつかりを処理
ピアノ側のベース音をカットします。
![](https://assets.st-note.com/img/1650553834048-JL9JHvg9ir.png?width=800)
12) やっとキックの登場
18:00頃から。ようやくリズム隊の登場です。
キックを選びます。
Simplerにぶっこみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1650554127099-fhCJDHPLY4.png?width=800)
シンプルな4つ打ちを入れます。
![](https://assets.st-note.com/img/1650554351557-T5Zc1zvTsu.png?width=800)
13) サイドチェイン・コンプレッサーでキックを立てる
出ました。サイドチェイン。キックの鳴りにあわせて、その他の音を引っ込めることで「音全体が渋滞しないようにする」「ドラムを引き立たせる」等々の効果がある処理です。
キック以外をグルーピングして。まとめてエフェクトかけます。
紺色でまとめました。
![](https://assets.st-note.com/img/1650554311933-TfZz0T9B3B.png?width=800)
コンプレッションを入れる。いれすぎかしら。。。
![](https://assets.st-note.com/img/1650554566146-k0rrQGG12b.png?width=800)
動画では、ベースに二重のサイドチェイン・コンプレッサーをかけていました。キックと音域が近いからですね。
14) オープンハイハットとクラップを入れる
上がハイハットのループ、下がクラップのループです。
クラップは末尾にちょこっと足すといい感じに。
![](https://assets.st-note.com/img/1650555171368-lg1TxL1Gr1.png?width=800)
15) いい感じのハットループを重ねる
21:23あたりからの工夫ですが、「これはずるいだろ!」と思いながらも、真似します笑 またもやSpliceを探索。
![](https://assets.st-note.com/img/1650555319509-6B7BE8NlSm.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1650555467414-jivwY8pldK.png?width=800)
ループを挿入し、EQで余計な音を削ります。
ぜんぜん違う別のパターンも入れてしまおう。
![](https://assets.st-note.com/img/1650555573746-46JMIScpqs.png?width=800)
16) シェカーループ入れて、左右に散らす
これで6レイヤー目のドラム/パーカッションです。
![](https://assets.st-note.com/img/1650556046440-7ig2xAtQtu.png?width=800)
シェイカーにAuto Panを入れて音をちらします。
![](https://assets.st-note.com/img/1650556165655-c0k6mp8r5N.png)
17) 展開を作る。キックを減らして、クラッシュを足す
シーンが切り替わる寸前のキックを3つ減らして。
![](https://assets.st-note.com/img/1650557012634-pStRY27b6j.png?width=800)
クラッシュを足します。
![](https://assets.st-note.com/img/1650557075099-MOPguwYmme.png?width=800)
クラッシュに、リバーブとPhaserを足してムーディーに。
![](https://assets.st-note.com/img/1650557202264-L6EYgUNUUX.png?width=800)
18) Masterチャネルに必要なものをかませて、ループ完成
各トラックの音量やパニング。
マスタートラックにLimiterをかませるなど必要最低限のものを入れたら完成です。
完成品はこちら
ちょろっと展開を足して1分くらいにしました。
出典・参考
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