理想のメンター像に出会った!
こんばんは!
3ヶ月以上の安包丁生活から抜け出し、とうとう良き包丁を購入してしまいました。その切れ味の素晴らしさに静かに心が喜びに暴れるとともに、ちょっと使うのが勿体ないな…と、新品の消しゴムを買った子のような気持ちになっています。中窪です。
今日は、ちょっと番外編で。
先日まで「地域世帯kitchen」が生まれるまでの経緯をお話させていただきましたが、今回のテーマはその中で出会った「桑名さん」についてです!
以前の記事にも書いたように、地域世帯kitchenの立ち上げに当たって参加していた、Fukushima Tech Createの事業化プログラムで私たちについてくださっていたメンターの方なんですが…
もう!本当に!素敵な方でして!!
事業を考える上で大変お世話になっただけではなく、そのメンターとしての在り方に女将共々とてつもない感銘を受けたので、そのことについてお話できればと思います。
それを「ボーナス桑名さんタイム」と名付けた
あ、信頼できる、というか、信頼したくなる方だ。
この、最初のメンタリングで感じた桑名さんの第一印象は、最後まで変わることなくプログラムを終えました。
なんとなく、ちょっと厳し目なことをグサグサと突っ込んでくるような方がメンターになるのかと思っていたので(なぜ)、いざzoom越しにお会いしてみると、全く逆で驚き!
長年積み重ねられてきた経験に裏打ちされているであろう、クレバーでしなやかな論理的思考。穏やかだけれどユーモラスな話し方。
その姿にすこし、(勝手に)アン・ハサウェイ主演の映画『The Intern』に出てくるロバート・デニーロを重ねておりました。
平然とした顔を精一杯装いながら一回目のzoom画面を切った後、女将と「やば!!素敵な人だったねえ!!!」と興奮したのを覚えています。
絶対に否定しない。
プログラムの大まかな流れは、「採択者への事業化に向けたワークショップ」で宿題が出され、そのサポートとして「メンタリング」を行う…というサイクル。
つまり、メンタリングとはある程度作った宿題(ビジネスモデルキャンバスとか、MVPの計画とか…)や、その過程の様々なことにフィードバックを貰いながら知恵を貸して頂くための時間でした。
そんなメンタリングタイムで桑名さんに感銘を受けた点の一つとして、見出しの通り「どんな時も、絶対に否定しない」という姿勢があります。
以前の記事を読んで頂けばわかるように、あっちへこっちへと方向性を転換しまくり、あらゆることが穴だらけだったにも関わらず、です。
この「否定」の代わりだったのが、
無理に褒めたり賛同を示すということでも、突き放すというスタンスを取ることでもなく、良い面に焦点を当ててアイデアを引き出しながらも、抜け落ちた視点を論理的に指摘する。
という姿勢。
それは、どんなに迷走していようが、事業を作る主体としての私たちの想いを第一に尊重することと同義だったのだと解釈しています。
前向きな "問い" を立てる。
そして、これでもかと沢山のヒントを貰ったメンタリングではいつも、そこかしこに必ず「問い」が投げかけれておりました。
それは、「どのように進めるか」といったような具体的な考え方の手法も勿論ですが、「どのように進めていきたいのか」という問いでもあったのだと思います。
どうしても、普段の自分の傾向として「駄目なところを解消していこう!」という、マイナスからプラスへ、という問いの立て方が多くなってしまうのですが、それって一見ポジティブにも見えるけれど、現状を "マイナス" に捉えてしまう考え方でもあるんですよね。
「今日の〇〇の話、興味深かったです。✗✗の点も加えながら、△△について、お二人でまた考えてみてください。次のメンタリングが楽しみです。」
そうではなく、毎回毎回このように言って頂くことは、方向性に悩み続けていた私たちにとって十分な励みになったし、実際に効果があったと感じています。
近年広がった「メンター」という立ち位置ですが、どんな形であれ、その真髄はこの「問いの投げ方」にあるのかもしれません。
以上、長くなりましたが「桑名さんに学ぶ理想のメンター像」についてというテーマでお届けしました。
こうして書いてみるとメンターというか、人間としての理想の在り方のような気がしてきます。
【本日のいちまい】
春みたいにあったかかったこの週末は、別のお仕事に行った帰りに港へ寄り道。魚食べたくなりました。
浜通りの魚をいただきます