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推しが出演するというので舞台演劇を初観劇した

みなさんこんにちは。
推しであるOWVの浦野秀太が、『FATALISM≠Re:Another story』という舞台に出演したので、私は配信で観劇した。

2月18日から26日までの間に計14公演を、シングルキャストで走り抜けた浦野秀太をまずはご覧あれ

秀太の出演が発表され作品の名前を知った時、最初に思ったこと。

『FATALISM -フェイタリズム-』ってそもそもなんだろう。どんな意味?造語?

調べるとすぐに答えが出てきた(グーグルさまさま)

FATALISM:運命論
【起こるすべてが予め決まっていて回避不能であるという主義の承認から生じている従順な精神的態度】


特にネガティブな結果になった時に「こうなる運命だった」と言いたくなることがある。
不可避だった。だから何もできなかった。抗えなかった。

実際にそういう時もあると思う。そう思っても致し方ない時もあるだろう。

ただ、
果たして本当に運命に逆らうことが出来なかったか。何も方法はなかったのか。
途中で諦めた結果ではなかったか。

そう考えると、「こうなる運命だった」という言葉は、何か問題に対して全力で精一杯向き合い、それでも結果が変わらなかった時にだけ言える言葉なのではないだろうか。

強い思いを持って立ち向かえば、運命は変えられる。
そして向き合おうとする時、音楽が励まし、寄り添い、力をくれる。

『FATALISM≠Re:Another story』を観て、私はそんなメッセージを感じた。


描かれているのは「運命」のことだけではない。
人の愚かさや弱さ、醜さ、反対に強さや優しさも描かれている。

特に私の心に刺さったのは、蓮の境遇だ。

相関図

蓮は、平和の象徴として雛菊や藍備と共に異常なほど大切にされてきた。
象徴と呼ばれるこの3人は他人との関係を絶たされ、独り閉じ込められて過ごす。
しかし年に一度の奉納祭では雛菊や藍備らと顔を合わせることが出来る。
そうして自分以外の人との関わりを持つうちにさまざまな感情を覚えていく。
雛菊と藍備の仲睦まじい様子に、妬みや憎しみを覚えて行き過ぎた感情を制御しきれず、ついには孤独に戻るため2人を殺めようとするが、創厳に返り討ちにあってしまう。

孤独の方がマシだったと嘆く蓮。

しかし雛菊、藍備はそんな蓮を許し受け入れる。
蓮はその優しさに触れることで自分のしたことを悔い改める。

私自身、同じように思っている部分がある。
人と接するのは疲れる。1人でいた方が楽だ。

実際今でも、どちらかというと1人行動の方が多い。
必要以上に関わりを持ちたくないとさえ思うこともある。
関われば羨んだり妬んだりする。
自分にはない物を持っているのが羨ましい。

気を遣うのもあまり得意ではない。
ゆえに、失礼に思われたのではないかといつも落ち込む。
(HSPという気質のせいというのもあるだろう)

自分の中に生まれるそんな負の感情と向き合うのがだるい。
そんな感情を抱くくらいなら、1人でフラットに生きている方が楽だ。

でも、OWVのファンになってからは、少しそんな考えが改められた。
少なくとも私と関わってくれるQWVは優しく温かい。
もちろんOWVもそうだ。とにかくチーム全体が温かい。

なんとなくぼんやりとそう思っていたものが、この作品を観劇して確信へと変わった。

人との関わり合いを持つのも、悪いことばかりではないのだ。



劇中ではさらに、AIと人間との対比も描かれている。

人間が作った音楽のデータを集め、AIが音楽を作る。

そこに、、AIはあるんか・・・

感情を持たせるために記録ではなく記憶が必要だというセリフもあった。

私たち人間が抱く感情は、単純なものばかりではない。

複雑で、時に言葉で言い表すことも難しいものを、果たしてAIがそのまま丸っと再現できるのか。

そして私は、音楽は、主張、感情表現、訴えだと思っている。
心や意志を持った人間が奏で歌うからこそ、聞く人の心を動かし、希望や力を与えてくれる。癒してくれる。

現に、AIによって様々なことが便利になったり、助けになることもある世の中だが
やはり生身の人間にしかできないこともあるし、それこそ忘れてはいけない大切な物なのではないのか。


そもそも舞台演劇というエンタメ自体初体験で、果たして楽しんで見る事ができるのだろうかなどと思っていた。

何の予備知識も入れずに見た初見の感想としては、正直脳内にクエスチョンマークがたくさん浮かんでいた。
しかし他の方の感想や考察を読みながら、何度か繰り返して観ているうちに
ストーリーを理解し、この作品を通して伝えたいメッセージを感じ取れるようになったと思う。

そして何より、初舞台とは思えないほど堂々と、そして丁寧に演じ、藍備を生き抜いた浦野秀太に改めて尊敬の念を抱く。


座組は2チームに分かれており、私が観たのはFATAチームの配信。
アーカイブは今日(2月28)で終わってしまう。

LISMチームの配信アーカイブは3月2日までで、まだ少し期日があるので
少しでも興味が沸いた方はぜひ、観て欲しい。

きっと温かい気持ちになれると思う。


OWV:https://owv.jp/
浦野秀太Instagram:https://instagram.com/shuta_urano?igshid=YmMyMTA2M2Y=
    Twitter:https://twitter.com/shuta_urano?s=21&t=2hxBPcLVFrdWjqHY2KeaNA

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