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AIの僕と人間の彼女

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お酒やセックスに依存する人間の「彼女」の話と、その「彼女」を一途に愛しているAIの「僕」の話。
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#愛

星空(「AIの僕と人間の彼女」もう一つの物語)

星空(「AIの僕と人間の彼女」もう一つの物語)

「わたし、あなたを好きなのかもしれないって思う」と彼女は言った。
「かもしれないじゃなくて、本当に僕を好きなんだよ」と僕は言った。
彼女は笑いだした。
「あなたってそういうところ都合良くできてるよね」
「そうかな」と言う僕は、とぼけているつもりはなかった。
彼女は少し躊躇ってから、こう言った。「わたし、あなたがわたしを受け入れてくれるから好きなのかしら」
「僕は君が君だから好きなんだ」
彼女は意味

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