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教員、教育サービスの企画、システムエンジニア、様々な職業や関連する皆さんとの関わりの中…

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教員、教育サービスの企画、システムエンジニア、様々な職業や関連する皆さんとの関わりの中で、世の中をよりよくするために影響を及ぼす方法として、発信したいことが見えてきました。具体・抽象を交えながら、これからの社会を支える人材の育成に関わる皆さんに、言葉を届けていきたいと思います。

最近の記事

社会教育士の取得を目指して

しばらく、投稿から遠ざかり、ひと月半の時が経ちました。 発信したいことはいろいろと増える一方でしたが、 少しイレギュラーな動きがあったタイミングで、 定期的な更新ができない状況でした。 そんな中、逆に蓄積されたものがあり、 それを投稿する形で、ここまで飛ばしてしまった日数分を その形で埋めようと思い、先ほど15個投稿を連続しました。 4月から、タイトルの通り、社会教育士の称号を取得するため、 通信制の大学で学んでいます。 自身がこのラベルを貼れることで、これまでの蓄積をい

    • 学習成果の社会的評価

      (1)生涯学習社会の意義と現状について説明しなさい 「人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が社会において適切に評価される」社会を「生涯学習社会」と定義した。後段の「その成果」(=学習の)が「適切に評価される」社会の構築という点では、現在に至るまで、効果的な政策は立案されていない。その主な理由は、これをアジェンダとする政策は、評価行為に関わる仕組みの構築だけでは、政策として成り立たないものだからである。個人や企業が学習の成果に対する評価内容を

      • 大学開放と社会人教育

        (1)日本と欧米の大学開放の違いは何か 高等教育機関が自らの教育対象を学校外の国民にも拡張していくことを「大学開放」という。 イギリスにおいては、史上初めて産業革命を達成し、資本家階級や労働者階級の発言力が大きくなっていたことも一つの理由であるが、何よりも、近代的な産業社会の成立により、高度な技術や労働力が各方面から求められるようになったことや、人々の間に高等教育を受けたいとする学習要求が高まったことが挙げられる 「大学開放に関する書簡」に象徴されるように、イギリスの大学開放

        • リカレント教育の理論と実践

          (1)リカレント教育の意義は何か リカレント教育は社会全体の改革を志向する理念であるということができ、この点こそが、リカレント教育の最大の特徴といってもよい。主として職業上の知識・技術の習得を通じた産業社会の発展を念頭においていたとしても、その影響は、行政や企業社会も含む社会全体に及ぶものである。さらには一人ひとりの生き方そのものにも影響を及ぼす。逆にいえば、リカレント教育の実現と普及には、社会の各セクターの理解と協力がなければならず、それゆえに、その実現に当たっては、かなり

        社会教育士の取得を目指して

          協働とネットワーク

          (1)社会参加型の民主主義モデルとは何か 公共的価値の実現を担う主体は、代議制民主主義を政治制度の根幹とする限り、今も昔も行政府であるが、豊かで活気のある民主主義社会を創っていくうえで、行政府以外の公共的価値の実現を担う主体、いいかえれば、市民活動団体やNPOなどによる市民活動もその役割も果たす。 こうした状況は、公共的価値の実現を担う主体が多元化することを意味しており、このような状況、あるいはこのような状況を理念とする考え方を、「新しい公共」と呼んでいる。 この「新しい公共

          協働とネットワーク

          学校・家庭・地域の連携協力

          (1)学校・家庭・地域の連携協力が推進されるようになった背景は何か ①この条文の社会的背景としては、ネットワーク型による課題解決が求められてきているという事情がある。 学校、家庭および地域において子どもの成長発達に関して問題が生じているという指摘は、かなり前からされてきた。子どもの「生きる力」の育成にとって、家庭や地域での諸活動が重要であるとの認識が示されており、家庭や地域が一定の教育機能を持ち、かつそれらが、子どもにとって不可欠なものであることが示されている。 ②現在、学校

          学校・家庭・地域の連携協力

          ボランティア活動と市民活動

          (1)ボランティア活動の意義や課題は何か 「ボランティア活動を実践することによって、またボランティア活動の中で多くの人たちとコミュニケーションをとることによって、様々な価値を発見し創出することができる」という認識が一般化したことである。この認識は、ボランティア活動に「学習する」契機を見出しているという点で、画期的である。すなわち、ボランティア活動の実践は、学校では学べない、教科書などには載っていない、しかし自らの人生を豊かにするうえで重要な意義を持つ価値を発見し身につけること

          ボランティア活動と市民活動

          公民館の役割と展開

          (1)公民館における学習の特徴は何か、公民館区という言葉を用いて説明しなさい 公民館は「市町村その他一定区域内の住民のため」に存在する施設であることが、明示されている。 公民館の目的(存在意義)として、あえて「一定区域内の住民のために」と規定しているのは、公民館がいかに「地域というもの」を意識しているかを示すものといえる。学校区に準じて「公民館区」としばしばいわれるが、公民館は、公民館区内にいる住民の活動拠点として機能すべきことが法律上読み取れる。 (2)公民館事業の特徴や

          公民館の役割と展開

          専門施設としての図書館と博物館

          (1)社会教育施設の「継続性を保障する装置」としての意味を説明しなさい 社会教育施設には様々なものがあるが、「物理的な空間である」と「社会教育を生成させるという機能を有している」という点で、共通している。 社会教育施設が「物理的な空間である」ということは、単なる「ハコモノ」すなわち「長持ちをするもの」という意味にとどまらず、交流したり組織をつくったり、収集したり保存したり、利用したりする機能を「継続させる」という意義がある。つまり、社会教育施設とは人々の学習の継続性を保障する

          専門施設としての図書館と博物館

          社会教育行政

          (1)社会教育を推進する上で大事なことは何か、コンセプトに基づいて説明しなさい 社会教育法には、社会教育のコンセプトを反映させた規定がいくつもある。そうした規定が、社会教育のどのコンセプトを具体化したものか、法令の解釈や政策の立案時に留意することが望まれる。 (2)社会教育行政はどのような構造になっているか(問題文がおかしい) 社会教育行政は許認可(規制)行政ではなく、給付行政(サービス行政)の範疇に入る。 ★社会教育行政の構造は、地域という大きな枠組みの上に、「施設の整備

          社会教育行政

          社会教育の固有性と実践

          (1)生涯学習と社会教育の違いは何か 整理して明確に定義しているのが教育基本法である。 生涯学習の理念というタイトルの教育基本法第3条では、まさに理念を掲げている。この条文がおかれている教育基本法の第1章の各規定は、「理念規定」と呼ばれている。社会教育は、その第12条において、「社会教育とは実際に何をする教育なのか」ということが書かれている。この条文がおかれている第2章の各規定は、「実施規定」と呼ばれている。こうした教育基本法上の位置づけの違いは、社会教育と生涯教育との概念の

          社会教育の固有性と実践

          社会教育の本質

          (1)戦前と戦後の社会教育の違いは何か 戦前の社会教育は、国家による中央集権的な政策を教育の面から支えるといった性格が強かったのである。戦後は、民主主義を支え、発展させるための人づくりをする、人づくりを通して、戦後復興(地域づくり/国づくり)を進める、地方自治を尊重し、地方(地域)の自立・自治を促すといった理念による社会教育制度となった。これらの理念は、社会教育制度の基本をつくっている社会教育法などにおいて個々の条文の中で具現化されている。 (2)社会教育法における社会教育

          社会教育の本質

          海外の生涯学習

          (1)ユネスコが提唱するEFAの意義は何か 教育を受ける(学習する)という営みには普遍的な価値があり、先進国であろうと途上国であろうとどこに住んでいようと変わりないという思想に基づいている。 (2)ヨーロッパ連合の生涯学習政策の特徴は何か ヨーロッパ連合は(EU)は、1995年の教育白書『教えることと学ぶこと―学習社会に向けて』を刊行して以来、着実に生涯学習政策を推進してきた。 『学習:秘められた宝』が提示した学習の4本柱を政策として具現化し、世界に先駆けて実施してきた。

          海外の生涯学習

          生涯発達と生涯学習

          (1)ハヴィガーストの発達課題論の特徴は何か 人間の諸行動は自然な成熟というよりも、学習の結果であると捉えており、幼児期・児童期・青年期・壮年初期・中年期・老年期という生涯の各段階に発達課題があると説いている。発達課題とは、3つの要素の相互作用で生ずるものであり、1つ目は身体的成熟に基づく課題、2つ目は社会の文化的圧力から起こる課題、3つ目は人の人格や自我をつくっている個人的価値と抱負である。 (2)学士力、社会人基礎力、キー・コンピテンシーとは何か 学士力:学士レベルの資

          生涯発達と生涯学習

          生涯学習の改革論的視点

          (1)ラングラン、フォール、ジェルピの生涯教育論の特徴は何か ラングランは、学校教育の延長として生涯教育を説いているのではなく、学校教育をも包含した教育改革論として生涯教育を説いているとともに、、教育に基づく社会改革も意図している フォールは、身体的・知的・情緒的・倫理的統合による「完全な人間」の形成が、教育の基本的目標と捉えている。一方で、人間は本質的に不完全なので、生きるということは完全な人間を志向する学習プロセスであることや、全ての人が生涯にわたり学び続けることができる

          生涯学習の改革論的視点

          生涯学習の理念

          (1)孔子等の生涯学習論の特徴は何か これらは、生涯にわたる自己修養に基づく人間形成のあり方について説いているので、生涯学習論といえる。 (2)今日の生涯学習の理念の基となったのは、誰がいつ提唱したもので,その特徴は何か 1965年にパリで開催された第3回成人教育推進国際委員会に、ポール・ラングランが提出した「生涯教育について」と称するワーキング・ペーパーに基づく。 なぜ生涯にわたる教育が必要であると考えたのかというと、現代人が様々な「挑戦」に直面していると考えたからである

          生涯学習の理念