見出し画像

朝活古典:講孟箚記

読書の面白さを知らない限りは、読書はつまらないですよね。

文字の多さに疲れるし、本の選び方や読み方を教わることはありません。

自分の力になる良い読書の方法はあるのでしょうか?

吉田松陰は、良い読書とは、
1.広く読み、要点をつかむこと
2.本を迎い入れるような気持ちで読むこと
と言っています。

1.広く読み、要点をつかむこと については、読書で得たことを、実践で活きる知識にするためだからです。

例えば、辞書のような分厚い本を読んだとき、読み切った達成感を感じるでしょう。

しかし、達成感を感じるために読書をしたのでしょうか?

また、本を一字一句覚えようと試みることがあるでしょう。
でも、覚えたとしても、情報量はスマホのほうが上です。

大事なことは、読書を通して本が伝えたいことを自分なりにまとめ、まとめたからこそ出てくる疑問を、細かく読書していく。

まとめる→分析→まとめるのサイクルが、良い読書のようです。


2.本を迎い入れるような気持ちで読むこと については、逆に言うと、自分の心に本を近づけるのではないということです。

広い意見を元に、あるテーマについて書かれている本があるとしましょう。

自分の考えに似た箇所だけを読むなら、本が真に伝えたいことに、ふたをする行為といえます。

逆に、本の内容をすべて自分に迎えてしまうと、本に操られてしまいます。
陰謀論の本が、真実になってしまうのです。

自分の意見に近いところのみを読むのではなく、本を信じすぎるのでもない読書法は、読書したての人にとって難しいですよね。

なぜなら、読書の何が面白いのかわからないから。

なので、吉田松陰の読書法をシンプルに取り入れるとすれば、
1.自分が知りたい、解決したいことに関する本をパラパラと読んでみる
2.書かれていることに、反応しすぎないフラットな心で読む。
→「なるほど、まぁこういう意見もあるな/こういう書き方もあるな。」

読書をすれば、会ったことのない有名人物の言葉に触れられ、多額の講習料を払わずに何か技術を得ることだってできます。

面白さに気付くまでの期間は、人によって異なるでしょう。

それでも、1人でも多くの人が、読書の面白さに気付いてくれたらいいなぁと思います。

この記事が参加している募集

スキしてみて

古典がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?