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失敗しましょう!

下向 峰子

親が子を思う気持ちは本当に尽きないものです
しかし思いすぎるがゆえに
「先回り」をしてしまう親御さんも
多いかもしれません

例えば極端な例だと
「お手洗い行った?はい手を洗って」と言って
その横でタオルを持って待ってるようなイメージです

子どもがなんにも言わなくても
駄々をこねなくても
「これがほしかったんでしょ?」と
すべて満たされていくのって
良いことってほぼないかなと思うんですよ

なぜなら子どもが「自分のことを知る」っていうことを
しなくて済むから

たとえばお友達の持ってるおもちゃを見て
「あれがほしいーー!」と思ってお母さんに言ったら
お母さんは「これがあるじゃない」
でも「嫌だ!あれがいいーー!」と駄々をこねる

するとそこに対話が発生するんです
「どうしてあれが欲しいの?」と

同時に子どもも自分自身との対話を始めます
なんであれが欲しいと思ったのかな?とか
でもやっぱり欲しいな、とか

先回りしてなんでも差し出してしまうと
こんなふうに子どもが葛藤することや
思い巡らすことを
全部奪ってしまうことになるんですね

親のほうは愛情をかけていると
勘違いしてしまって
こういうことを知らず知らずのうちに
やってしまうことがあります

でもこれって親のほうのストレスの裏返しなのかなって
思うこともあるんですよ

やはり皆さんお忙しいじゃないですか

私も、ちょっと年齢を重ねたからか
感性が鈍ってるなって気づいたことがあります
娘が「絶対お母さん喜ぶわ」って持ってきたものがあったのに
私は疲れていたかなにかで
「うん、そう、すごいね」ってあしらってしまったんですね
そのとき娘はすごく傷ついたと思います
「全然興味持ってくれない」って
全然肯定されているとも思えなかったでしょう

「しまった!」って思いました
それを挽回するのって3倍くらい労力かかるんですよね(苦笑)

そこで私がどうしたかというと
「ごめんね、お母さんちょっとぼーっとしてたんだよね、
よく聞いてなかったから、もう一回教えてほしいんだけど」
って言いました
でもあるときは「もういい」って
言われちゃったこともあります

しかしそこで反省はすれど
次からはそういう瞬間を逃さないようにしようって
思ったんですよね
そしたら子どもたちだって
「お母さんはいつもコンディションが同じとは限らないんだな」
っていうこともわかってくるんです

だからこそ本当に対話が必要なんです
いつもいつも一定の対応しかしないというのも
型を決めちゃうようで良くないでしょう?

だから本当に子どもから学ぶことって多いんです
そんなふうに親子ともども育っていくと
一緒にいられることがものすごく楽しくて幸せだなって
感じられる瞬間が何度も訪れるわけです

子育てって「かわいい!」って思うだけじゃなくて
大変なこともいっぱいありますよね
それを親自身が素直に受け止めていきましょう、って思います

つまり調子が良くないときは
「お母さん、今日は全く気分がのらない、ごめん」と
正直に言いましょう

そしたら子どもたちだって
「いいよいいよ、そんなこともあるよね」って
言ってくれたりするんです

それは子どもたちのほうが
「お母さんを理解している」という
満足感もあるわけですよ

子どもたちに対しても
大人同士でも
相手に興味を持つというのはひとつの愛の形です
そして素直になれたら一番いいですよね

だからって完璧なコミュニケーションなんて
ないわけですから
失敗しましょう!って思います
そして楽しみましょう!

失敗はチャンスです
親だって子どもに「失敗しちゃったー!」って
言えることはすごく大事なんです

失敗をリカバリーしていくときに
新たな道を発見するというのは
大人も子どもも同じですから
失敗は人を強くするんです

その失敗をバネにして
いかに学びにしていけるかという
ことだと思うんですよね

2022.7.11
下向峰子


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