峯岸よぞら@ショートショート小説

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峯岸よぞら@ショートショート小説

1分で読めるショートショート小説📕書いてます😋🌸| 『週間女性』に掲載📚| 元アイドル|元家電量販店店員|元ライバー| 子育て中・32歳|自分の居場所がほしくて書き始めました|星新一先生が好きです|忙しい日々のひとときに、覗いていってくださいね😌✨

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  • 【1分で読めるショートショート小説📕】

    1分で読めるショートショートの世界へようこそ🤗 峯岸よぞら作品。日常と非日常的空間を、同時に味わえます😋⭐︎

  • 【真夜中喫茶-Yozora🌙-】

    峯岸よぞらのエッセイへようこそ😊⭐︎ 元アイドル、元家電量販店の時の話から 現在ふと思ったことまで、 幅広くこちらに書き綴ります。 ショートショートストーリーと共に、 お楽しみください😌💐

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重要【大切なお知らせ🎉】

いつも、峯岸よぞらを応援いただき、ありがとうございます。 みなさんからのスキ!やコメントなど、とても励みになっております✨ 子どもの幼稚園のことなど気持ちの切り替えが中々難しくて、更新が遅れておりますが、 温かく見守っていただけると嬉しいです🥺💓 さて、本題ですが、タイトルにもあった通り、 大切なお知らせがございます。 この度、『週間女性』に、峯岸よぞらを掲載していただきました🎉 【家電量販店お得ウラ情報】 について、語っています‼️ 元家電量販店店員としてのスキ

    • 超短編小説【健太とケロップの子育て記】

      【健太とケロップの子育て記】 峯岸 よぞら 「今日は公園に行こうか!」 ママの呼びかけに、三歳の健太がはしゃぐ。 綺麗にしまってあるタンスから、お気に入りの電車の靴下を、 思いっきり引っ張って履いた。 「見て見て!出来た!」 「自分で履けたね。」 ママは自分の準備を秒で済まし、いつもの服装に身を包む。 健太が玄関へ走った。 「なんで靴を履くの?」 毎日のなんでなんで攻撃に、既に疲れている。 「なんでだろうね」 ママは、それしか答えてあげられなくて、 罪悪感でい

      • 超短編小説【次期会長会議】

        【次期会長会議】峯岸 よぞら 「えー、我が社の次期会長は、 横田くんでいこうと思うが、異論はあるかね?」 重要な会議だけあって、 開始から一時間は経っている。 先程まで、横田の成績が細かく発表された。 その他、人柄についても触れ、 皆、心を一つにまとめようとしている。 しかし、丸まった毛糸から一本だけ、はみ出るように、 反論する者がいた。 「横田に任せて良いんですか」 机から身を乗り出して言うのは、桜木だ。 「だが、横田以外には…」 現会長の小野寺が、難しい顔をした。

        • 超短編小説【手紙を添えて】

          【手紙を添えて】 峯岸 よぞら 『おかえり』 仕事から家に帰る。 手作りのハンバーグと共に、 ハートの便箋に、小さく書かれていた。 梨沙子とは付き合って三年になる。 お互い結婚適齢期だが、仕事が忙しく、 今後の話は出来ていない。 「急にこんなことして。 結婚してってことか?」 半同棲の梨沙子はいないが、 嫌味ったらしく言ってやった。 ネクタイを緩めながら、風呂場へ向かう。 持ち帰った仕事もしなくてはならない。 風呂から上がった俺の体から、 蒸気が立っている。 鏡で

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        • 【1分で読めるショートショート小説📕】
          63本
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          13本

        記事

          エッセイ【母の人生が一転した日】

          【母の人生が一転した日】峯岸 よぞら 2023年11月28日。 その日の出来事は、鮮明に覚えている。 それは今後の人生でも、 記憶として脳裏に焼き付いていることでしょう。 午後一時半頃、兄からのLINE通知。 「母ちゃんが、運ばれた」 急にそんなことを言うものだから、 バイト中だった私は、「んあ?」みたいな声が出てしまった。 でも、良くない状況というのは、瞬時に察知した。 急に手の震えが止まらなくなり、呼吸も荒くなっていた。 とにかく、病院へ向かうことを伝えて、走っ

          エッセイ【母の人生が一転した日】

          超短編小説【お姉ちゃん】

          【お姉ちゃん】 峯岸 よぞら 「陽介!あーもう!だからよそ見しないでって言ったじゃん!」 「うわーーーん」 3歳の陽介は、ジュースを溢した。 私はテーブルや床を拭いている。 「陽介、おいで。拭けば大丈夫だよ。 汚れちゃったから、着替えようね」 泣きわめいている陽介に、優しく諭して 対応してくれたのは、お姉ちゃん。 12歳年上で、この春から高校生。 こういうことが幾度もあって、 お姉ちゃんの方が育児に向いているんじゃないかと、私の不甲斐なさを感じていた。 ──4年

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          超短編小説【受付嬢、遥香の恋】

          【受付嬢、遥香の恋】峯岸 よぞら 企業の顔。 訪問者が最初に接するのが受付嬢なので、 印象は良くないといけない。 メイクは、絶対に落ちないように。 髪の毛は、後ろでびしっとまとめて、清潔感を出す。 爪の先にまで気を遣って、案内するときの指先は、 華奢で美しく見えるよう、若干緩やかに。 株式会社ユーメーズは、最近上場企業に発展。 田舎から、港区へ移転した際に、受付嬢を雇ったのだ。  私は、二週間前にここに来た。 先輩の希美さんは、最初からいたので、 全て淡々と仕事をこな

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          【本当に走ってよメロス】峯岸 よぞら メロスは寝坊した。 いつも朝7時30分の電車に乗っているが、 時計を見たら、7時20分だった。 メロスは、朝6時に起きて、コーヒーを淹れるのが日課だ。 今日はコーヒーを諦めることにした。 「明日は、会長が朝一で来る日だからな」 昨日の終礼で、部長が言った言葉だ。 もうすぐ上場するかもしれないという、 大企業なので、メロス一人いなくても、 差し支えないだろう。 ここまで考えているが、メロスはまだ、 布団の中にいた。 本当なら、髪の

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          【潜入捜査】峯岸 よぞら 「計画はこうだ」と、男が強盗仲間に向かって言う。 「最近強盗が多いから、金庫の在りかを予め聞いておきたいと言って、探ろうと思う」 「そんなに上手くいきますかね?」 仲間の一味が、怪訝な表情で言った。 「まぁ、あそこはジジイ1人で住んでるからな。何かあった時に、すぐに駆けつけられるようにと言えば大丈夫だろう。寂しい気持ちもあるだろうから、万が一怪しむようなら、そこに漬け込めば良いのだ」 男は、早速ネットで手に入れた、 警察官の制服に着替える。

          超短編小説【真似をする男】

          【真似をする男】峯岸 よぞら 「あなた!今、この子が笑ったわ!」 「本当かい?生後二週目で笑えるのかい?」 「えぇ。本当よ!この子は将来偉大な子になるわね!」 「さすが、僕たちの子どもだ!」 我が子を愛している人は、何度か訪れたであろうこの瞬間。 僕はこうして優しく包んでくれる母と、情熱的で懐の深い父のもと、 愛情たっぷりに育っていった。 小さい頃は、両親のすることを真似していれば、沢山褒められた。 笑ったのもその一つだ。 ある時は、手を振ってみたり、パチパチして

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          エッセイ【地味に恐れているもの】

          【地味に恐れているもの】峯岸 よぞら 息子が、炒飯を食べられるようになった。 偏食な子なので、とても進歩したと思う。 ここまで書いて、薄々感付いた人もいるだろう。 だから、出オチになってしまったわけだが、 そう… 私は、 玉ねぎに対して恐れている。 私の作る炒飯の材料は、 ・玉ねぎ ・ウィンナー ・ご飯 ・卵 玉ねぎが嫌いとか、そういったものではない。 玉ねぎのあのエキスに、耐えられないのだ!! なんなんだ!!! あのツーンと目と鼻を直撃してくる感じ。

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          エッセイ【青春ドキドキのキ】

          【青春ドキドキのキ】峯岸 よぞら 「あ!す、すみません…」 手が触れそうになったところを、彼に譲る。 青春といえば、 図書館で同じ本を取ろうとして、 恋が始まるなんてものが浮かぶ。 または、朝、パンを咥えながら、 「遅刻遅刻ー!」と叫んでいたら、 角でイケメンとぶつかって、 「いってーな、前見ろよ!」 「そっちこそ!」 と罵り合って、その人が転校生だった。 何よー!なんて思っているうちに、 恋が始まる、とか。 他にも、体操服を忘れて、 気になる男子から体操服を貸して

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          エッセイ【乙女の祈り】

          【乙女の祈り】峯岸 よぞら コンプレックス。劣等感。 それらを初めて感じたのは、小学校六年生。 同じクラスにいたKちゃんを見て、自分がどれほど衰えているのかを感じた。 Kちゃんは、身長が高くて美人。 頭も良くて、スポーツも出来る。 マラソン大会は、毎年一位。 性格も優しくて、男子からはモテるというより、高嶺の花。 憧れているという男の子もいたくらい。 そんなKちゃんは、プールの授業に一回も出たことがなかった。 いつも体操服を着て見学をしていた。 当時は、頭が痛いのかな

          エッセイ【部活の話-そこで本気で学べるのか?-】

          【部活の話-そこで本気で学べるのか?-】 峯岸 よぞら 中学生の頃、とあるスポーツの部活に入っていた。 そこは強豪校で、毎年全国一位二位を争っている。 今は、将来日の丸を背負う候補の子たちが、 そこに通っていたりするらしい。 そして私は、もちろんそんな輝かしい成績ではないものの、必死に練習に着いて行っていた。 三年間、県大会までは出ていたが、 関東全国大会は、補欠として一緒に遠征に行っていた。 ここまでは、なんか凄そうだぞ感はあるけど、内部はやっぱりごちゃごちゃして

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          エッセイ【アイドルではなくアイドル手伝い】

          【アイドルではなくアイドル手伝い】  峯岸 よぞら 私が事務所に入って、少し経った時のこと。 18歳か19歳くらいの時かな。 アイドルになる前。 当時は、事務所に入って女優として活動していた。 「ここに行って、ファン作って来な。」 優しい社長に言われて行ったのは、 某テレビ局が主催する、アイドルライブだった。 女の子十数名が集められ、毎月行われるライブで、 歌やダンス、特技を披露したり、ゲームなどをする。 投票や物販の売り上げで競い合うもので、 トップになった子は

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          超短編小説【半人前と一人前】

          【半人前と一人前】峯岸 よぞら 肩を落としながら、男が店に入って行く。 「いらっしゃい。おー、杉村くんじゃないか」 「こんばんは。生一つください」 「はいよ!これ、お通しね」 五席しかないカウンターには、誰もいなかった。 店主と話しやすいように、左から二番目の席に座る。 都会の喧騒を抜け、細い路地を曲がったところ。そこで、静かに明かりを灯している居酒屋。 ここには、気持ちが落ち込んだ時に、一回来たことがある。 不思議なことに、帰る時には前向きな気持ちになっていた。

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