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本音で話し合えば人は傷つかない

今年の抱負として本音で生きると決めた私ですが、このタイミングで坂爪圭吾さんに会うことができた。


noteを読んでいたら大阪へ行くという記載があった。このタイミングで関西に来るのか! だけど坂爪さんが関西に来てる日程は全部仕事。大阪を拠点に滞在する感じだけど仕事へ行く前に大阪まで行って会うことができるんだろうか。どうしよう? ダメ元で連絡してみよう! そう思って自分なりに丁寧に書いたつもりのLINEを送った。

坂爪さん

こんばんは。

noteいつも興味深く読んでいます。特に年末から突き刺さる言葉が多く、本当の気持ちを誤魔化してばかりいる自分が情けなくなります。

1月23日から大阪というスケジュールを見て、お会いしてみたいけど23日〜25日まで仕事で26日27日も予定が入っているから無理かなと思ってたんですが、私の仕事の時間は15時〜20時なので、23日〜25日なら仕事に行く前のお昼くらいまでの時間なら大阪まで行けるかなと思い連絡してみました。

坂爪さんがどのようなスケジュールになっているかわからないので、ひとまず連絡してタイミングが合えばお会いできたら嬉しいです。

ゆっくり話したりできないかも知れないですが、お会いして、自分がどんだけ取り繕っているかを直視して、殻が破れたらなと思います。

坂爪さんから届いた返信にはこう書かれていた。

取り繕う以前に、文章が雑です。本気なら会います。そうでなければ連絡をしないでください。

これが坂爪圭吾かと思った。一瞬軽くショックを受けた。だけどここで諦めたら何も変わらないと食らいつき、24日にお会いすることができた。私が何を話したかは秘密だけど、話したかった内容に私が作った歌が関係してるので梅田のスタジオを1時間予約しギターを持って会いに行った。

私は直接会って自分の感情や気持ちを伝えるのが苦手で、10代の頃からずっと悩んでいた。気持ちを伝えられないからノートに自分の感情をずっと書いていた。本音だけで生きている坂爪さんにお会いするには自分の感情や気持ちをどう言葉で話したらいいのかと悩んだ挙げ句とった私の言動はエキセントリックになった。

私が作った歌を歌います!

感情が出せる気がするのでドラム叩きながら話します!

うまく感情を言葉にできないのでドラムを叩きます!

私は真剣だったが、坂爪さんにとっては悪夢のような時間だったであろう。

自分が言いたいことをある程度言えた!と思った後、坂爪さんが「俺は吉田さんがスッとする為に呼ばれたんですか?」と言った。「自分がスッキリする為に俺が使われたみたいな、マスターベーションに付き合わされたような気持ちになりました」「すごく軽く扱われてる気がした」「コミュニケーションが一方的な人とは会話ができない」「悪気がないのはわかるけど、何をやってもいい訳じゃない。少なくとも俺はまた会いたいとは思わないっすね」と話してくれた。

言われた言葉に驚いたけど、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。むしろ何かありがたかった。その後どういう部分が不快になったか、「また会いたいと思わない」と言われるのは吉田さんの本意ではないだろうから…と感じたことを丁寧に伝えてくれた。本音だけど言葉を選んで誠意を込めて伝えてくれているのがわかった。会話にはならないと言われたけど、ゆっくり話してくれて最後に握手して別れた。

一方的に私が話したいことを話すより、耳が痛いことだとしても会話した方がスッキリした。本音で話し合えば人は傷つかないってことがわかって嬉しかった。ハッキリと嫌なことや不愉快なことを伝えられても嫌な気持ちにならず、むしろ清々しくて感謝が湧くようなこの気持ちはなんだろう。嫌なことや不愉快なことを伝えられても、伝えても人は傷つかない。大丈夫なんだとわかったことが嬉しかった。その感動のまま、出会いが最悪で感情のトラブルがあった友人にメールを送った。

最悪の出会い。

出会いはFacebookで不用品を譲ったことだった。その際に共通の友人がいることを知ったが、この人とはそれきりだろうと思っていた。

ある日、当時私が働いていた職場の見学に行きたいと連絡があった。

会った時に私は職場の話をしていない。共通の友人が私の職場の話をしたそうで、とにかく良いところでみんな遊びにに行くようなの感覚で働きに行ってると聞き、その際に私も働いてる話が出たそうだ。

「だからといって何故私に? その話をした人にお願いするのが筋では?」と思った。なので、なぜ見学をお願いしたのかを聞いてみた。

いつか介護付きシェアハウスをするのが夢で、とてもいいところだと聞いたから、どうしても見学したいとのことだった。

違和感は残ったし本当は応じるのは嫌だけど、人の夢は大切にしたいし夢を否定することはしたくない。共通の友人もいるし…と頭で考えて一旦受け入れることにした。

でも本当は嫌だった。私は当時働いていた職場のスピード感とやり方に合わなかった。職場の人はいい人ばかりだけど自分が合ってないことは感じていた。(みんな遊びに行くみたいに働きに行ってる)その中に私は居なかった。そして、あまり知らない人を自分の紹介として上司に見学をお願いするのが苦痛だった。

違和感が残るまま上司に話してみたけれど、間を取り持つことが苦痛になってきて、結局途中で「嫌だ! しんどい! 無理!」と爆発してしまった。突然怒りを爆発させた私に友人は戸惑い落ち込ませてしまった。

その後共通の友人が直接会う機会を作ってくれて友人としての付き合いが始まった。でも、あの時、本当はどうすればよかったんだろう?と3年経った今でもずっと考えていた。

坂爪さんと会って、「え!?」となっても、言いにくいことに感じても、ちゃんと伝えて、ちゃんと聴くってことができたら、時間がかかったり、完全に理解はできなくても、自分も人も受け止められたり、思っていたよりも人は優しいんだって理解できたよ。

自分が最初に感じた違和感とか、本当に思ったことを言ったら悪い気がして、その場や人に合わせようとすると、そんなつもりないのに返ってお互いに嫌な想いをさせてしまうから、本当に感じたことを躊躇せず、不器用でも出していこうって思えたんだよ。

そう友人に話した。そう思えたのはその友人のおかげでもあることを伝えられた。その友人以外にも、同じようにトラブルを起こしてしまった人たちのことも思った。

「どんなにワガママのことでも最初にそこを伝えたら付き合ってくれる人はいる。最初にちゃんとそれを伝えないから話が違う!ってなって、何か罠みたいになる。話すのが下手だとか感情が出しにくくても、そこを伝えるんです」と坂爪さんは言ってくれた。

私は本当はめちゃくちゃワガママなのに、「それではダメかな」「嫌がられるかな」と勝手に思ったり、本当の気持ちを言って受け止めてもらえなかったら死んじゃう!(死なへんけど)と感じて本音が言えなかった。傷つくのが怖かった。

だから、どんなにワガママでも、私の本音をそのまま伝えて大丈夫なんだ。それでも大丈夫なんだって思えたことが心から嬉しかった。

この世の人間関係のトラブルは、もしかしたら「自分を大切にされてない気がする」がほとんどで、それはちゃんと自分が自分の本音を伝えれば、相手を傷つけることも、自分が傷つくこともないんだとわかった。その為にも、まず自分が自分の本音を大切にしていこう。誰が悪いとか、自分が悪いとかなんてないんだな。

まだ関西にいらっしゃるようですよ。

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