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【プレスリリース】自己効力感をはぐくむ新たな教育参画のカタチ「松江のみらいプロジェクト」を実施。

異業種連携によるミレニアル世代の働き方改革推進コミュニティ「Millennial Innovation for the Next Diverse Society、略称:MINDS、マインズ)」は、自治体および高校と連携した「松江のみらいプロジェクト」を実施しました。
このプロジェクトは企業や社会人の教育参画を進め、学生・生徒の自己効力感※を高める学びの実現をめざした取り組みです。

※MINDSが考える「自己効力感」を持つということ
・自分自身が、社会にとって必要な存在である、社会に影響を与えられる存在であると感じること
・“興味がある、やりたい”と感じることに向かって自発的に行動することに意義を感じること
・自分自身のキャリアを自律的にデザインすることや、社会課題の解決に向けて自分なりの行動を起こす気概を持つこと

活動の背景

MINDSは社員一人一人の自分らしい働き方を通して企業アセットをより多面的に活用する機会を創出することで、日本社会をより豊かにできると考えています。
 
「自分らしい働き方」を叶えるため自律的にキャリアをデザインしていくことが必要となる中、就業前の大学時代、高校時代に自分自身を見つめ、キャリアと結びつける時間や機会が不足していたと多くのメンバーが実感していました。学生・生徒が自身の興味や好奇心を見つけ、深堀りする機会が充分とは言えない現状を踏まえ、自治体や企業を含む社会全体が教育現場へ参画し、その機会を拡充していく必要があると考えています。
そこでMINDSは2020年に「教育×企業のイノベーションプロジェクト」(以下:MINDS教育プロジェクト)を発足し、MINDS参画企業が中心となり学生・生徒の「興味の発見と探究」を支援することで自己効力感を養い、自らのキャリア形成や地域・社会課題の解決に自律的に取り組む次世代の担い手創出をめざしています。

MINDS教育プロジェクト これまでの取り組み

これまでにMINDS教育プロジェクトでは、文部科学省スーパーサイエンスハイスクール事業指定高である島根県立松江南高等学校の協力のもと、様々な取り組みを行ってまいりました。これまでの取り組みについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

「中高生向け教育+企業のオープンイノベーションプロジェクト」のご紹介|MINDS|note

松江のみらいプロジェクトについて

今回実施した「松江のみらいプロジェクト」は、これまでのMINDS教育プロジェクトと松江市・松江南高等学校での連携体制に加え、松江市の企業であるワークアット株式会社を含めた四者での協働により実現したものです。2022年9月8日(木)~9月10日(金)の3日間、MINDSメンバー10名が島根県松江市を訪問し、松江南高生に向け、後述する2つのプログラムを実施しました。

【プログラム詳細】

①MINDS参画企業社員による探究講演

探究講演は、2021年よりMINDS教育プロジェクトが継続して開催しているプログラムです。第5回となる今回は、講師に富士通株式会社 宮浦 恭弘さんを迎え、「XR(VR/AR/MR)技術とメタバースの世界~現実と仮想が相互作用する新しい世界は実現するのか~」というテーマで初めてのオフライン開催となりました。
参加した生徒たちが最新のデバイスを体験しながら楽しそうに聴講する様子は、未来の教室のあり方を想像させました。

MINDS参画企業社員による探究講演の様子①
MINDS参画企業社員による探究講演の様子②

②MINDS×松江南高生×松江市職員 松江のみらいワークショップ

「松江市新庁舎の活用アイデアを考える」をテーマに松江南高校の生徒・MINDSメンバー・松江市職員 合計約20名が5つの混合グループに分かれアイデアを練り上げ、発表を行うワークショップを開催しました。異なる三者の立場からアイデアや意見を持ちより一つのアイディアにまとめ上げていく中で、お互いに自身と異なる視点から気づきを得ると共に、高校生には「自らのアイディアと行動で、社会に影響を与えられる」ことを実感して頂きました。

MINDS×松江南高生×松江市職員 松江のみらいワークショップの様子

 【プログラムの狙い】

今回のプログラムの狙いは、技術トレンドや社会課題を生徒たちが自分ごととして捉えることで自身の興味や好奇心を感じる幅を広げ、深堀りの後押しすることです。さらには社会人や自治体との関わりの中で、生徒が自らを地域や社会に影響を与える存在であると認識し、「自己効力感」を養うことを期待しています。またある地域に訪問し、交流を行うことは、その地域への関係人口の増加に繋がり、地方創生の新しい型の創出としても期待できます。

プログラムの詳細はこちらの記事でも紹介しています。
「中高生向け教育+企業のオープンイノベーションプロジェクト」2022年上期活動報告|MINDS|note

関係者の声

【講演に参加した生徒のコメント】

・情報系の分野に興味があり、今回の講演会に参加しました。お話は少し難しかった部分もありましたが、簡単にインターネットで調べたりすることができないようなものばかりで興味深かったです。貴重な体験もさせていただき、感動しました。存在自体は知っていたけど、実際に使用してみるとものすごい技術だと実感することができました。とても楽しかったです。

・初めてVRやARを体験しました。こんな夢のような体験ができて、わくわくが止まりませんでした。いつかこの松江でも当たり前のように仮想と現実を行き来するような時代になると嬉しいです。私は建築に興味があり、仮想空間の例で挙げられていたように建築とコラボして模型を実際に動かしてみたいです。

【ワークショップに参加した生徒のコメント】

・MINDSや市役所の方とワークショップを通してお話しする事で「北海道にこんな面白い地図があって~」や「スクリーンを使ってこうしたら良さそう」や松江の現状など社会人として今までの経験が豊富で興味深いリアルな意見をいただけたことがとても嬉しかったです。他にも初めて松江に来られて思った観光客としての意見もいただくことができ自分のプレゼンをさらに良い形に肉付けすることができました。

たくさんの方とお話しできてよかったです。今回のプロジェクトを通して人前で話したり、自分の意見を伝えることの楽しさを感じられています!

【松江南高校コメント(教育開発部 桑田 直子 主任)】

MINDS様とはこれまで様々な探究講演会や生徒の課題研究のメンタリングなどで連携してきました。特に講演会は毎回人気が高く、昨年度は放課後開催にも関わらず、自主的に20~50人の生徒が集まり、様々な新しい知識を知り、講師の先生方との交流から刺激を得ました。今回のVRに関する講演会にも多くの生徒が参加し、講演中から活発に質問し、終了後も残ってVR機器の体験をしたり、追加質問をしたりしていました。ワークショップも、特に意欲のある生徒が参加し、社会人の方々から気づきを得ながら、数段レベルアップしたプレゼンテーションをしてくれました。
普段接することのない都市部の企業にお勤めの方々との交流は、地方に住む生徒にとって大きな刺激になっています。また我々教員もMINDS様との定期的な会合を通じて、メンバー様の熱意や創造性に感銘を受けています。本校は文部科学省スーパーサイエンスハイスクール指定校として、産官学連携を重視した探究活動を推進しています。MINDS様との連携により、生徒は学校の学びと社会とのつながりを手応えを持って感じ、多様なキャリアに対する可能性を感じてくれていると思います。

【松江市コメント(産業経済部 定住企業立地推進課 岩田 輝 副主任)】

松江市は、2020年度に産官学金で構成されたコンソーシアムを設立し、ストレスサイエンスや自己啓発、そして地域交流を取り入れた ワーケーションプログラムを提供しています。
今回のプログラムでは、MINDS様が主体となって松江南高校でのキャリアセミナーやワークショップを開催し、生徒や先生、自治体職員と交流していただきました。どちらの企画も、生徒が積極的に質問している姿が印象的で、卒業後の進路や仕事、働き方などを意識するきっかけになったと思います。
普段県外で仕事している方々との交流は、生徒だけでなく大人にとっても松江という地域を見つめ直す機会になるため、今後もMINDS様と連携した取り組みができると嬉しいです。

今後について

MINDSは今後も松江市に加え、全国の自治体とこうした教育参画促進と関係人口創出に向けた企画を通して、学生・生徒の自己効力感を養い、地域創生や社会課題解決の担い手創出に貢献していきます。

MINDSについて

MINDS(Millennial Innovation for the Next Diverse Society)は、2019年に発足した異業種連携によるミレニアル世代の働き方改革推進コミュニティです。日本社会のイノベーション創出のためにNew Work Styleを提言・普及することを目的に、日々活動しています。
現在の参加企業は21社です。(2022年6月時点)
WEBサイト:https://minds2019.com/

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