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ポッドキャストを配信してみよう(前編):ポッドキャスト入門

デジタルエンゲージの手法の一つとしても捉えられているポッドキャスト。連載企画「ポッドキャスト入門」では、そんなポッドキャストの特徴や始め方を解説します。

今回は実際にポッドキャストを配信する手順のうち、マイクやオーディオインターフェイスを使って音声を収録する流れを紹介。機材は「ポッドキャスト収録のおすすめ機材」で紹介したZOOMのオーディオインターフェイス「PodTrak P4」とShureのマイク「SM58」を使用します。


PodTrak P4で音声を収録

まずはじめに、PodTrak P4の左側面にあるスロットにSDカードをセットします。容量が十分にあるSDカードを使いましょう。収録音声のデータ容量は、30分程度で約500MB(非圧縮のデジタル音声ファイルWAV形式の場合)が目安です。

続いて電源の準備です。背面に単3形電池2本をセットするか、側面にあるUSB Type-C形式のUSBケーブルを電源やパソコンにつなぎます。USBは、電源としてのみ使う場合は「DC 5V」と書かれた左側のポートに、マイクの音をパソコンに取り込みたい場合は、USBマークのついた右側のポートにケーブルを接続します。

電源を入れた後は日付を設定します。ここで設定した日付は録音したファイルの名前に使われるため、正確に設定しておきましょう。続いてP4の上部にある「IMPUT 端子」にマイクケーブルをつなぎ、マイクを接続します。このとき、「IMPUT SELECT スイッチ」が一番左側のダイナミックマイクになっていることを確認してください。

マイクを接続したら、ゲイン(出力音声レベル)を確認します。マイクに向かって声を出しながら、PodTrak P4のディスプレイに表示されるメーターを見て音声の大きさを確認し、「IMPUT ノブ」で調整します。

音声の適正レベルは、画像にあるように目盛りが太く表示されている「-6dB〜-12dB」です。普通の話し声がこの間の音量になるように調整してください。目盛りが小さくて見えにくい場合は、メーターがだいたい半分から80%くらいの大きさを目安にすると良いでしょう。

マイクと口の距離は握りこぶし1個分が基準です。適切な距離を保つことで、事前に設定した音量のまま、きれいな音質で収録することができます。

また、テストはできるだけ普通の話し声を出すよう心がけましょう。テストのときに小さい声だと、本番でつい大きな声を出したり笑い声が上がったりしたときに、声が大きすぎて録音の音が聞きにくくなってしまうことがあります。声を大きく出したときに音が割れていないか(メモリ最上部に達していないか)を確認してください。

音声の調整を終えたら、一度テスト録音を行い、正しく録音できているかどうかを確認しましょう。「ENTER」と書かれた赤い丸ボタンを一度押すと録音が始まり、もう一度押すと録音が終わります。録音が終わったらSDカードを取り出し、パソコンに取り込んできちんと録音できているか、音の大きさは適切かを確認しましょう。

データは、マイクごとのファイルと、全ての音声が一緒になっているファイルに分かれています。

「P4_Multitrack」フォルダ内のデータがマイクごとの音声データ、「収録日.WAV」のファイルが全ての音声が一緒になっているデータです。テストのときは「収録日.WAV」を再生して音の大きさや聞こえやすさを確認しましょう。

※ 音の大きさや録音したファイルの確認は、PodTrak P4にイヤフォンやヘッドフォンを接続して確認できますが、音の大きさや聞こえやすさはパソコンで確認するほうがおすすめです。普段聞いている音楽やポッドキャストと聞こえ方を比較できます。操作に慣れてきたらPodTrak P4本体で確認すると良いでしょう。

本番の音声を録音しよう

ここまでの準備が完了したら収録をスタート。SDカードを再度セットし、「ENTER」を押して録音を開始します。収録の際は、前述した通り、マイクとの距離を握りこぶし1個分保つことを意識すると音量の大きな変化がなく、聞きやすい音声を録音できます。

収録が完了したら、音声データをパソコンに取り込みます。

今回は編集をしないため、全ての音声が一緒になっているデータを使用しますが、音声ファイルを編集するときには、マイクごとの個別データを使用するのがおすすめです。

後編では、今回録音した音声を配信します。


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