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メンタルヘルスセルフケア解決策の着眼点

IT×メンタルヘルスでメディカルテックサービスによるセルフケア浸透により豊かで上質な世界づくりに貢献したい。その解決策の着眼点について深堀していきます。
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メンタルヘルスとは

「心の健康」を意味していて、世界保健機関(WHO)では「自身の可能性を認識し、日常のストレスに対処でき、生産的かつ有益な仕事ができ、さらに自分が所属するコミュニティに貢献できる健康な状態」と定義しています。
これだけを見るとかなり良好な状態であるだけでなく、個人の能力にも起因する部分があるような、簡単にいうとすごくハードルが高く感じますよね。

このメンタルヘルス不調状態が続くことに起因する代表的な疾患は、1うつ病、2パニック障害・不安障害、3適応障害、4睡眠障害、5依存症の5つだそうです。
2の経験者である私や、いずれか経験のある方なら実感値でお判りになると思いますが、どの疾患も本人にとって大変つらく苦しい者です。「障害」と名がつくものが多く、これは文字通り何かやろうとするといきなり目の前に立ちはだかる壁のように症状が現れ、心身ともにダメージを与えていくような厄介な特徴があります。

ストレスとは

メンタルヘルスを不調化させる要因とされているストレスについて整理してみましょう。

元々“ストレス”という言葉は物理学で使われていて、「外からかかる力による物質の歪(ひず)み」のことを意味していました。
ここでお話ししているストレスについては、カナダのセリエ博士が1936年に“ストレス学説”を発表したことから、医学の世界でもこの言葉が使われ始めました。
ちなみにこのセリエ博士はストレス学説でノーベル賞を受賞しています。

医学的には、外からの刺激に対するからだやこころの反応のことを“ストレス反応”と呼び、その反応を生じさせる刺激(ストレスの原因)のことを“ストレッサー”と呼んでいます。一般に言うストレスはこの両方の意味を含んでいます。
イメージするなら、ふくらんだほっぺたを人差し指でぷにゅっと押しているとして、その人差し指がストレッサー、ほっぺたが押されてへこんでいる状態をストレス反応と整理しているわけですね。

日本の歴史とストレス認知

先ほどの1936年ストレス学説がストレス認知と対処研究の起源だとした場合、そもそも100年たってないわけです。
こと日本において1936年というのは満州事変(1931年)から日中戦争(1937年)の間、そして1939年から第二次世界大戦のはじまりと戦争まっただ中の状況です。
1945年が終戦とされており、戦後1955年~1972年が高度経済成長期ですから、時代背景を慮るに、日本においてメンタルヘルスという考えがひろがりはじめた時期を、あまあまのあまめに見積もっても50年ほどしかたっていないわけです。
事実、1990年後半に過労自殺が多発し労災認定されたことで、メンタルヘルスの重要性が周知されはじめたのは2000年代からと、産業労働保険史に記されています。
つまりまだ20年。。。WEBより短いです。
この辺調べたとき、そりゃそうだわーっていう気持ちがまず最初でしたね。
ばりばりのメンタルヘルス後進国だったわけです。我が国日本は。

ストレス対処3つのポイント

■1つめストレスの対処には「自分の体にストレスがたまっていることに気づく」ことが大切です。

そうは言われますが、自分のストレス状況がどうであるかって自分自身で気づけます?少なくとも私は当時気づかなかった。

■2つめのストレス対応のポイントは「ストレスといかにうまく付き合っていくかという視点でストレス対処をする」ということです。

これはわかる気がします。ストレスは否応なく起こりうるものですから元を断つのは非常に難しい、だからこそうまく付き合うことが大事なのでしょう。

■3つめのストレス対処のポイントは「ストレスを日々解消していく」ということです。

よく今週がんばったら!とか、この重たい仕事がおわったら!とか、そういうやや長期的な区切りでリフレッシュを計画される方が多いと思いますが、これは先のたとえで言うと、ほっぺたに人差し指がぐいぐいきてるのを放置してる状態です。そのままほおっておくとやがて痛くなり血もでるでしょう。理屈は通っていますよね。

もちろんこういったコントロール方法はある意味で日常における話であって
痛烈ないじめであったり、経済的困窮であったりなど足元から人の心を崩してしまうような出来事もありますからすべてがこれで解決できるとは思っていません。

ただし、自分の状況を把握ミエルカし、ストレスと付き合うという方針で、適切に日々解消していく。このルーチンが大切だということ。

この一連の流れの習慣化が重要であると着地しました。

レジリエンスとの出会い

レジリエンスは、日本語で回復力という意味です。植物の竹のようなしなやかさで、ストレスフルな状況にあっても、元に戻れる精神的力のことです。
このレジリエンスのおもしろさは、先天的な個性に起因するのではなく、後天的に誰でもトレーニングにより習得できるという点です。
アメリカなどの西欧社会では力学の分野で「resilience」が最初に用いられたのが 1858年であること、心理学では 1950年代から使われ始め、1980年代後半から多用されるようになったこと、1990年代から社会学や生態学などで用いられ始めたことなどが紹介されています。
まだまだ歴史は浅いですが、その有用性からアメリカでは教育分野などをはじめさまざまに活用されているそうです。

これにピンときてめちゃめちゃ研究しました。レジリエンスカウンセラーの資格も取りました(笑)
このレジリエンスを軸としたソリューションで日本のメンタルヘルスセルフケアをサポートしたいと強く考えているわけです。








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