マインドフルネスと(子育てにおいても)必要な態度:忍耐力(汗)
忍耐力があまり育っていない?かもしれない
「ねえ、早くして!」
わたしは、マインドフルネス講師でもありますが、せっかちです。夫もせっかちなので、本当は言いたくないけど、もっとも子どもによく言ってしまう小言は「ねえ。早くして!」だと思います。情動調律が大事って、つい最近の記事でいってたじゃないか・・という話は置いておいて。
あんまり、早く早くいうのはよくないらしいですよね。 特に、家では、やたらのんびり食べる娘には、よくイライラしてしまいます。一体何分かけて、ご飯済ませるつもりなの?と思ってしまうこともよくあります。
あと、自分の体を観察していて思うのですが、イライラしたり、焦っている時は、足がむずむずしていることが多いです。足に老廃物が滞っている感じというか、この感じが非常に不快で立ち上がって、すこしマシな足の状態にしたいんです。貧乏ゆすりも同じメカニズムなんじゃないかと最近は思うのですが・・どうなんでしょうかね(謎)
マインドフルネスを実践する上必要な心構えに、「忍耐」があげられます。
忍耐力のなさの下にあるのは怒り
忍耐の下から出てくるのは怒りとカバットジンは指摘しています。たしかに、「早くして!」の裏には、自分はもうここから移動したい(レストランから出たい)のに、なんでいつまでも食べているの?などといった今をよしとしない怒りがありますね(汗)人は思い通りに動かない、ある程度の限界を伝えるをしたあとはコントロールを手放すしかないのですがね。
マインドフルネスでは、努力しすぎないこと(non-striving)も大切な態度と教えているので、ひたすら我慢するとか、努力しすぎることをここでは言ってるのではないのです。
必要なタイミングまで、待つ、そのまま見守るといったところでしょうか。
忍耐力を育てたい
マインドフルネス瞑想をする時間の間、じっとしていることも私にとっては忍耐です。ただ、最初は2、3分でも本当に辛かったのですが、今は20分-30分くらいならかなり平気です。ただ、やることがいっぱいある時は、早くそれにとりかかりたい!という欲がでてきます。その衝動に対して、自動操縦的に動いてしまうのではなく、今は瞑想の時間と、意図を思い出し、また瞑想に戻ることが、忍耐の修行にもなってくるでしょう。
引越してから、庭に花を植えているのですが、花は最初、私も思うスピードでは発芽しません。仲間内では、「怒涛のカーデニング」と笑われるほど、早く庭を花でいっぱいにしたくて沢山花を植えました(笑)
発芽には、土壌があり、太陽の光があり、水が与えられてはじめて一定期間を経る必要があります。そのプロセスを早めることはできません。待つこと、見守ることが必要です。
子育ても同じですよね。環境を整えてあげて、あとはその子の年齢相応の成長を待つ。見守る。あせって、早く先のことをやらせようとするのではなく、目の前にいる子どもの今を大切にかかわる。って、わかってはいますが、なかなかエブリデー365日一緒にいると、そうもいってられなくなるものですよね(汗)
このエクササイズをやっていこうと思います
まずは、イライラや、焦りに気づいて、ポーズ!(休止)これが大事ですよね。急いで、焦って、怒っているときには、自分のスピード(つまりエゴ)で、周りを動かそうとしている、待てない状態です。焦りや、囚われている時に相談すると、スポンサー(相談役)によく「ハアハアしてるよ(笑)」と言われます。そのため、まず3-5回ゆっくりとした呼吸を実践して、自分に気づきをむけることをしながら、まず止まることが大切ですね。
そして、カバットジンの本の忍耐のエクササイズとして紹介されていたのは、
という、エクササイズです。瞑想をしている時に、いろいろ他のことがしたくなっても、我慢強く座り続けるを初心に戻ってまた実践してみようと思います。最近瞑想時間が短くなりがちだったので、また元に戻す良い機会でもあります。
「早く!早く!」と、何かを自分のペースで得ようとしている傾向が、でてきたら要注意とします。
マインドフルネス心理臨床センターでは、過去のマインドフルネスorセルフ・コンパッションについての連続講座受講者の方を対象として、マインドフルネスと心理臨床の勉強会を開催していこうと思っています。次回のテーマは、まさに、今日扱ったテーマ、マインドフルネスに必要な心構えの部分を話しあっていきます。
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