見出し画像

マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)8週間プログラム受講中。中間地点の振り返り

USCDマインドフルネスセンターにて開催されている、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)の8週間プログラムを受講中である。1回2時間半の講座をzoomで受講する。

講師は、USCDマインドフルネスセンターのハースのり子さんと、横森佳子さん(アメリカ在住の日本人MBSR講師)の2名による日本語の講座だ。

私はオンライン(英語)MBSRを一昨年受講したのだが、ウェビナーを視聴して自分で瞑想し、まとめを書く感じだった。今回のMBSRは、ライブで、かつ日本語なのでとても楽しみに参加した。

画像1

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)とは?

ジョン・カバットジンによって作成されたプログラムである。ざっくりいうと、東洋の瞑想やヨガと、西洋の認知行動療法を組み合わせたものある。

1979年ころから開発されはじめ、1990年代にマインドフルネスストレス低減法が誕生した。以降、MBSRは、不安やストレス、慢性疼痛に効果があるというおびただしい数の科学的な知見を積み重ねてきている。MBSRは、エビデンス・ベースドなアプローチである。

画像4

ペースが本当にゆっくり!

まず驚いたのが、驚くほどペースがゆっくりで、瞑想がなかなか長いのである。ここだけ流れている時間がかなり違う・・という感じ。朝の8時半からなので眠気の残り具合によっては、眠気がかなり出てくる(汗)

なるほど、これが、あることモードなのか! 

あることモードとは、することモードとの対比でよくマインドフルネスで使われる用語である。用事をすませ、何かを達成しようとするような傾向を「することモード」と呼び、「あることモード」とは、ありのまま、ただ存在するモートである。マインドフルネスとは、あることモードの体験であり、理想としてはそのモードを自分で自由に選択できることであるという。

自分は、かなりせっかちだ。開催しているワークショップでも、マインドフルネスの解説は早口になってしまい、そのあと瞑想導入をする際にあることモードへの切替に苦労する(笑)

講師二人のたたずまい、オーラ、そして話し方がとにかく、ゆっくりで丁寧なのである。それでいて、どこか威厳や存在感が安心感を与えてくれる。あまり説明しすぎたり、質問に答え過ぎたりもしない。あるがままの自分への気づきを促す。

というわけで、少し苦手なスローペースにも、「自分が苦手なのはここだが、スローダウンが必要なのだな」「だから頭痛が・・」などと思い知ることになる。

画像2

バックドラフト・アゲイン(滝汗)

画像3

ボディスキャンが、自分の場合、結構鬼門である。トラウマといってよいのかわからないが、結構あまり思い出したくない記憶を思い出してしまい、「ボディスキャン・・ちょっとしばらく嫌かも・・」という反応がでた。

バックドラフトとは、未解決な感情が、どばーっと出て燃え上がることである。癒やしには必要なプロセスであり、バックドラフトが出ているということは効いているということなのだが・・・

先生に相談したりもしながら、しばらくボディスキャンは無理しないようにした。娘と一緒にこちらをやったり・・


あるいは、あまり無理せず体を動かす方のマインドフルネスであるヨガをしようと思えた。

自分の場合、トラウマは認知的には処理されているのだが、身体が記憶しており処理が終わっていないのだな?という感じがした。このあたり自分でも興味深く・・いろいろな探求がはじまったところである。面白い・・もっと楽に生きられるようになるかもしれない・・という好奇心もある。

そして、この本を読んだのだ。トラウマは身体との断絶であり、自分のテーマは「身体ともっと仲良くなる!だ」とはっきり体験的にわかったのだ。




ヨガへの探究心が深まる

 去年MBRP(依存症用のマインドフルネス)の講師養成でシアトルにトレーニングに言った際、毎朝自分たちのマインドフルネス・プラクティスとして30分マインドフル・ムーブメントを体験し、後半は30分静坐瞑想を体験した。

この体験から、「身体を鎮めると、心もかなり静まって集中できる」ことを体感として学んだ。そして帰国後、ヨガスクールの月額会員に登録したりした。

しかし、ヨガはどうにも苦手だった。なにせ、最初スローなのがだるいのと、結構疲れるのだ・・(爆)あとは、眠くなったり、だるくなったりするので仕事どころじゃなくなるのが嫌なのだ。と、価値判断しまくりであった。頭がしーんとする静坐瞑想は、毎日続けているが、ヨガを毎日の習慣にすることは困難だった。

陰ヨガの講師養成トレーニングで、ユキオ先生は、「参加者はいろんな続けられない理由をさがしてくる」とおっしゃっていたが、まさにそのとおり。

私的には、身体の声を聞くより、思考の声を聞く方が楽だったのだが・・ここに課題があるのだと気づいた。

瞑想と同じく、嫌だ嫌だ・・と思っていてもとにかくヨガを続けていると、少しスタミナがついてくる。そうすると続けるのが楽になるのだ。そこまでに時間がかかってしまった。

画像5

12ステップリカバリーヨガに参加する

MBSRから話は12ステップリカバリーヨガに発展する。

依存症やその周辺問題を抱える人向けに開発された、12ステップの回復原理とヨガ哲学とヨガの実践を組み合わせたプログラムである。(アメリカ)

このプログラムを作り上げたNikki Myersは、12ステッププログラムのみでは再発し、ヨガのみでも再発した、ならばヨガと12ステップが両方必要と感じ、両者を組み合わせたプログラムをつくりあげた。

そして、この12ステップヨガもコロナ禍の影響でオンラインで開催されている(今はアメリカだけの様子)ので、ちゃっかり参加してみたりしている。

身体とつながってからの分かち合いは、「もう話すことないかな?」と思うくらい、スッキリしている。心は身体、身体は心なのである。とても良いプログラムと出会えた。こちらも生涯続けたいので、オンライン開催は続いてくれると良いのだが・・

ヨガと回復。まさに私にとっての人生のテーマになりそうなのだ。そんなわけで、ヨガも日々の習慣になってきている。そして、さてヨガやるぞ!と思うと多動な傾&拡散傾向にも改めて気づいた(汗)

画像6

自分自身について学んだこと

そんなわけで、今回も色々なことを学んでいる。

「ゆっくりすること」「身体とのつながりを強めることでトラウマが癒やされる」その2つが今回得ることのできた大きな気づきである。

そして、これらに取り組んでからの静坐瞑想での落ち着き、静粛さは得難いものである。

自分の自動操縦のパターンについても気づきがましてきたようだが、まだまだ色々課題は残る。

前回のMBSR受講時に1日30分の静坐瞑想の習慣ができ、今回はヨガの30分の習慣がついた。

やはり新しい習慣を形成するには、2ヶ月くらいのプログラムにがっつりでるのがいい!と個人的には思う。

体調面での変化としては、頭痛が減ったこと、風邪をひきやすかったのだが引く手前で気づいて休めるようになったことがあげられる。

さてさて、まだ前半戦が終わったところである、残り3回+リトリートでどんな気づきが得られて、またどのような変化が見られるのか楽しみである。

というわけで、MBSRは数々のエヴィデンスで示されている通り、やっぱり効く・・ようだ。その一番の魅力はやはり、自分のこと、自分の体のこと、心のことにとにかく「気づく」ことだ。気づきを向けることで、次取るべき行動がわかってくる。

画像7

ハースのり子先生の今後の予定はこちら

当センターのワークショップのご案内はこちら











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?